ちょっと硬派なコンピュータフリークのBlogです。

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2010-12-30

MySQL 5.5新機能徹底解説

今年も残すところあとわずかとなった。2010年もIT業界にとっては変化の多い一年だったが、皆さんにとっては良い年だっただろうか?既に何度かMySQL 5.5の新機能については取り上げたが、ついに正式版がリリースされたということでここで改めて新機能を解説し、今年最後のエントリを締めくくろうと思う。

MySQL 5.5にはこれでもかっ!というぐらい新機能が追加されている。しかもいずれもナイスなものばかりだ。一般的には、ソフトウェアに新機能が追加されると重くなったり安定性が低下する事例が後を絶たないのだが、MySQL 5.5に関してはそのようなことは全くないので安心して利用して頂きたい!

2010-12-24

入魂レビュー:保坂のぶとの現場レポート 八ッ場ダムはなぜ止まらないのか

今日はコンピュータとは無縁の話なので、興味が無い読者の方はスルーして頂きたい。

社民党前衆議院議員である保坂のぶと氏が、先月入魂の「八ツ場ダムはなぜ止まらないのか」というドキュメンタリーDVDを制作・出版された。このDVDはアマゾンで現在購入することが出来る。値段は2100円、時間は40分ほどだ。ここのところあまりトップニュースに上ることがない八ツ場ダム関連事業であるが、国民がこれをこのまま放置していては絶対にいけない!!ということを痛烈に実感させてくれるDVDであった。このDVD一枚だけで、八ツ場ダム関連事業の胡散臭さ、そして行政が如何に信頼に足らない存在なのかということが理解できる。

このDVDは必見過ぎるので是非皆さんにも購入して頂きたいのだが、八ツ場ダムの現状を皆さんに知ってもらいたく、DVDの概要を紹介しつつ作品をレビューしようと思う。その前に、まずはこのDVDを制作された保坂のぶと氏に感謝の気持ちを表したい。ありがとう!!

2010-12-21

なぜデジタルコンテンツが売れないか?ビジネスモデルがダメか

ドワンゴ会長の川上氏であると噂されている(?)kawango氏が、ブログで次のようなエントリを綴っている。

なぜデジタルコンテンツが売れないか?DRMがダメか - はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記

興味深いエントリなので皆さんにも読んでみていただきたいが、時間のない人のために要約すると話の骨子はこうだ。「日本で今コンテンツビジネスの売上高は凄いが、それはガラケーでDRMがうまく機能しているからだ。スマフォが台頭するとコンテンツビジネスがダメージを受けるので、DRMの代わりになるクラウド型のコンテンツサービスを構築せねば!」

正直意味が分からない。そのようなコンテンツサービスがあったところで誰が利用するのか謎である。DRMつきの楽曲ファイルよりもさらに不便なのだから。

今日は、kawango氏に目を覚ましてもらいたい一心で、何故そのサービスがいけないかということについて論じてみよう。

2010-12-14

書評: <反>知的独占 〜眼から鱗の2010年の必読書〜

この書籍は、筆者が「今年最も読んで良かった!」と思う一冊である。当然ながら皆さんにもぜひ読んでいただきたいので、本ブログでも紹介させていただくことにする。本書は「知財が如何に社会にとって害悪であるか」ということを解説した書籍であり、「知財でひと儲けしよう」という人には向かない。本来社会があるべき姿、つまり「知財がなければ世の中はもっとよくなる」ということについて知りたい人は、ぜひこの本を手に取るべきである。

2010-12-10

自分で育む快適英語生活!

英語のドキュメントを日々閲覧するギークにとって、英和・和英辞書は手放せない。より快適に英語の文章を読んだり翻訳したりするため、Webページ内で文章を選択するとポップアップして辞書へのリンクを表示してくれるChrome拡張を作成した。ポップアップには選択した文章を「英辞郎 on the WEB」で検索するためのリンクと、Google Translateによる訳が表示されるようになっている。

2010-12-07

公園で青少年健全育成条例について考えた。

俺には幼い息子が一人居る。最近、休日はちょくちょく栃木県壬生町にある「とちぎわんぱく公園」に出かけて一日中息子と過ごすことが多い。わんぱく公園ではヤギが飼育されており、柵ごしに子供たちがそのへんに生えてる葉っぱなどをあげられるようになっている。そこでちょっとした発見があったのでブログにしたためておこうと思う。

2010-12-05

日本人として今回の著作権法改正に反対する理由

朝日新聞によると、日本版DMCAとも言える法案が文化庁から提案されようとしている
--- 引用 ---
DVDやブルーレイなどに収録されている市販の映画やテレビドラマなどの映像ソフトをコピー(複製)する行為は、家庭内であっても違法になりそうだ。暗号化技術を使って保護されているソフトが対象で、保護を破るプログラムの製造や配布も禁止される。ネット上にあふれる「海賊版」を抑制するのが狙い。文化庁が3日、方針を固めた。
これは、映画会社に一時的な利益をもたらすかも知れないが、社会にとって如何に弊害をもたらす行為かということを、文化庁はまるで分かっていない。ソフトウェア産業が萎縮するだけでなく、利用者にとっても、そして本来利益を享受できるはずだった利権者側にとっても最終的には不利益となるであろう法案である。一体誰が得をするというのだろうか?

今日は、如何にこの法案が間違っているかということについて論じようと思う。

2010-12-02

"オープンソース"の名を冠したプロプライエタリな人向けのセミナーに参加した件

先月中旬の話になるが、マイコミジャーナルで紹介されていた「事例に学ぶ オープンソース知財セミナー2010」というセミナーに参加してきた。(主催はオージス総研)サブタイトルは「オープンソースに潜む法的リスクとその対策のヒント」という謳い文句であり、オープンソース独特の法的リスクの話が聞けるかも知れないと思い申し込んだ。だが、結果は見事に裏切られた!

ひとことで言うと、今回のセミナーはオープンソースのセミナーではなかった!というのが拙者の正直な感想である。あまりにも酷い内容だったと言って差し支えない。酷かったのは各々のプレゼンの質などではなく、その欺瞞に満ちたメッセージである。そのようなメッセージを放置すると、オープンソースに対する誤った知識が広まる恐れがあるので、本エントリにて批判させて頂こうと思う。

2010-11-28

はてなブックマークウィジェット高速化大作戦

本ブログで利用しているはてなブックマークの人気または注目エントリーを表示するブログパーツである「はてなブックマークウィジェット」が、最近極端にロードに時間がかかるようになってしまった。はてなブックマークウィジェットは多くのサイトで採用されているので目にする人も多いことだろうと思う。データのロード中はクルクル回るgifアニメーションが表示されるのだが、最近はもっぱらクルクル回っているところばかりを目にするようになってしまった。「クルクル回ってる間にエントリを読み終えてしまうんじゃないか!?」とすら思えてしまう。あまりにも時間がかかるので、先日Twitterで「はてブの人気エントリーウィジェットが遅い」などと愚痴をこぼしてしまったのだが、そんな他力本願じゃイカン!!と腐った根性を改めて、ウィジェットの高速化に取り組んでみた。

2010-11-25

GPLv3とソフトウェア特許

GPLv3にはソフトウェア特許についての言及(GPLv3 第11条)がなされているが、どうもこの点については誤解が多く人々がGPLv3の利用を躊躇する理由になっているように思う。GPLv3の特許条項はGPLv3に対するFUDの元凶になっているように思う。実は筆者は最近「GPLv3を適用したソフトウェアを公開するとあなたの持っている特許は全て無効になる」という(如何にもGPLv3を適用すると不利益を被るような)誤った説明がなされているのを目の当たりにしたところであり、筆をとる必要があると感じた次第である。そこで、今日はGPLv3における特許の取り扱いについて説明しようと思う。

2010-11-20

Android vs. iPhone が Windows vs. Macにならない理由 〜 オレオレバージョン 〜

NexusOneで毎日ウハウハしている俺様がやって来ましたよ!現在のAndroid対iPhoneがかつてのWindows対Macになるというのはよく言われる比喩である。かつて栄華を誇っていたMachintoshがどのベンダーでも自由にOSを搭載できるマイクロソフトの戦略に敗れ去ったことになぞらえて(そこッ!「右クリックがなかったから」などと言わないように!)、クローズドなiPhoneはオープンなAndroidに(少なくともどのベンダーでもOSを採用できるという意味で)負けるだろうというものだ。そんな恐ろしいシナリオはアップルファンにとって快くないため、あの手この手でそのシナリオを否定しようとするエントリが登場する。

Perlハッカーとしてだけでなく、アップルファンとしても名高い@dankogai氏も例外ではなく、次のようなエントリを投稿されている。
話の展開にかなり怪しくなっているので脊髄反射で突っ込んでみることにした。ネタバレ注意なので、まずは@dankogai氏のエントリに目を通してから以下に進んで欲しい。ツッコミの順番は元エントリと違ってしまうが、つっこみ易いものから書いているのでご容赦いただきたい。

2010-11-17

オープンソースの道 〜 よりよい社会を育てる方法 〜

最近、自治体においてオープンソースソフトウェア(以下OSS)を採用する例が増えてきたように思う。(注1)ニュースに上がったものだけでも、次のような例がある。
ニュースになっているのはOpenOffice.orgやGNU/Linuxであるが、採用に至った主な理由はOSSにするとコストが下がるからであると記されている。確かにOSSはタダだ。商用で提供されているものもあるがタダでオペレーティングシステム(以下OS)やオフィスソフトのように人数に応じたライセンスが必要なものは、そのライセンスコストだけでも相当な額になる。しかも古くなってソフトウェアを更新するたびにライセンス料金が発生してしまう。それがタダになるのは確かにメリットがある。

ここでひとつ疑問が生じる。OSSはタダで配布されているが、開発者の給料はタダではない。現在OSSの恩恵を謳歌しているユーザーはこう不安に思うかも知れない。「もしかしたら今使ってるこのOSSは今後使えなくなってしまうのでは?だって開発者はどうやって食ってるのか分からないから!」と。OSSをどうやって育んでいくかは、OSSのメリットを理解している人にとって興味のある事柄であろう。そこで、今日はどうやってOSSの発展に貢献できるかということについて、論じてみようと思う。

2010-11-14

アジャイルと受託開発

先日、永和システムマネジメント社がアジャイルによる受託開発サービスを発表し、話題になっている。多くの人の関心を引いているのは、アジャイル開発手法を取り入れるということだけでなく、その価格の安さだ。一ヶ月あたりの料金は、もっとも安いものでは月々15万円から、もっとも高額なプランでも月々150万円からとなっている。果たしてそんなので儲かるの!?というのが多くの人がいだいている疑問であろう。自分なりに「アジャイルによる受託開発サービス」について分析してみたので語ってみようと思う。なお、本エントリは永和システムマネジメント社が公開されている資料と筆者の推測に基づくものであるので、より詳細で正確な内容は永和システムマネジメント社さんへ問い合せて頂くよう悪しからず了承いただきたい。

2010-11-05

出来る漢になるための唯一無二の階段

はてなのホッテントリで話題になっている「仕事がデキる人」と「仕事をする人」の違いと習慣 / Keep Crazy;shi3zの日記」という記事を見て凄い違和感を覚えたので思わず筆をとってしまった。ネタバレ注意なので、まずは元記事を読んでから本エントリに移っていただきたい。

2010-11-04

エンジニアの楽園を見たッ!クリアコードさんの方々とお会いした話。

先月、株式会社クリアコードの皆さんが俺が住む栃木県小山市にオフィスを構えられるということで、開設記念パーティーのために総出で小山へ来られた。東京をベース拠点とするクリアコードさんがなぜ小山に!?という疑問を胸に抱きつつ、普段ギークとの会話に餓えている俺は「このチャンスを逃すな!」と言わんばかりにTwitterで声をかけて、ノコノコと乗り込んでしまったのであった。

俺は、クリアコードさんのことはRuby会議2010でるりまサーチのセッションを聞いたときに初めて知った。その後、Xchat-RubyプラグインとGroongaを使ってIRCの履歴を全文検索出来るようにしたときにrroongaを使ったり、さらにSennaストレージエンジンの作者である池田(mir)氏が社長である須藤さんの技術力を絶賛していたこともあって、かなり興味を持っていた。今日は、そんなクリアコードさんの皆さんと会って伺った興味深い話を紹介しようと思う。

2010-10-29

無料のソフトウェアをフリーソフトと呼んではイケない理由

俺のようにフリーソフトウェア=自由なソフトウェアだという、リチャード・ストールマン支持者は当然のごとくそのような誤ちを犯してはならないのだが、そうではない全ての人にとっても無料のソフトウェアをフリーソフト(もしくはフリーウェア)と呼ぶべきではない理由がある。

2010-10-27

Desktop Linux Is Great

最近、PC Worldに「Desktop Linux: The Dream Is Dead」という記事が投稿され、非常に多くの注目を集めているようである。筆者はGNU/Linuxをデスクトップとして愛用しているが、決して「もう終わりだ」などとは感じていない。むしろようやく始まったな!と実感しているところである。筆者は「LinuxにはGNUを冠せよ!」などと思っているフリーソフトウェア支持者であるが、GNU/Linuxをデスクトップとして利用するのは、何も「自由が大切だから」という理由だけではない。もちろんそれもあるが、最大の理由は「死に狂うほど便利だから」である。そんなことを言うと、WindowsやMacに慣れきったユーザーの中には、

「(GNU/)Linuxが便利だとぉ〜?!寝言は寝てから言いなッ!!」

などと思われる方もいらっしゃるかも知れない。なので、今日はGNU/Linuxがデスクトップとして如何に優れているかということについて、とくとくと語りたいと思う。

2010-10-25

書評: 看板に偽りなし!「KVM徹底入門」

仮想化技術が注目されはじめて久しい。クラウドコンピューティングのバックエンドには仮想化が必須であり、ユーザーはあまり意識することはなくてもIaaSなどを利用する場合には仮想化技術のお世話になっている。仮想化技術には実に様々なものがあり、KVM - Kernel-based Virtual Machineはその選択肢のひとつだ。

KVMに興味があり、これから勉強しようと思うのであれば、まずこの本を手にしてみるのがいい。

ジョジョのギークな冒険

※このエントリは「ジョジョの奇妙な冒険」もしくはTwitterを知らない人は分からないと思いますので読まないでださい。

ある日、ジョークを思いついた。漫画、ジョジョの奇妙な冒険のディオ(悪役)のセリフのパロディだ。それは自分にとってはかなり出来の良いものだったので、誰かに言いたくて言いたくて仕方がなかった。そこで、Twitterで呟いた。それが全ての始まりだった。

2010-10-19

Moongiftよ、俺の背中を押してくれ!

恐らくこのブログの読者の皆さんであれば、Moongiftを愛読されている方が多いのではないだろうか。Moongiftはオープンソースソフトウェアや無料のソフトウェアを紹介するブログで、更新頻度も高いため俺も日々チェックしている。そのMoongiftが最近プレミアムユーザー向けの有料サービスを始めたのだが、なかなか申込むまでには至らないのだ。情報発信で対価を得るというビジネスモデルは個人的には応援したいと思っているのだが、それでも申し込もうという気が起こらないのだ。今日はその理由について色々と書いてみようと思う。

2010-10-18

HA化機能を手に入れたSPIDERストレージエンジンにはもはや死角はなかった。

本ブログでも何度か取り上げたことのあるあのSPIDERストレージエンジンがさらにパワーアップして便利になった!8月にリリースされたバージョン2.22では次の2つの強化が行われている。
  1. HA機能の追加(データノードの冗長化)
  2. LinuxおよびWindows用ビルド済みMySQLパッケージの配布

2010-10-05

知って得するInnoDBセカンダリインデックス活用術!

InnoDBはクラスタインデックスという構造になっている。今日はクラスタインデックスがどういうことかということを、皆さんに理解して頂きたい。もっとも理解して頂きたいポイントは「セカンダリインデックスのリーフノードには主キーの値が含まれている」ということだ。

2010-10-04

ついカッとなってCyanogenModをインストールした。



先週、Android OSのOTA(バージョンアップ)の通知が来たのだが、実はroot化しているとアップグレードが少々面倒くさい。バージョンアップ時にはすべていったん標準環境に戻してやらないとダメだからだ。そんなわけで、かねてより一度試してみようと考えていたCyanogenModを導入してみたのでレビューしようと思う。なお、自分で試したりする場合には一切を自己責任で行なって欲しい。

2010-09-30

プログラマを目指す10代が読むべきたった一冊の書籍。


それは、リチャード・ストールマン著「フリーソフトウェアと自由な社会」以外にはない。なぜなら、何か道を定めるとき最も重要なのは倫理観だからだ。

2010-09-29

恵比寿にあるLinux会社の熱いギークたちに会ってきた話。

先日、友人の紹介でRed Hat社に勤めるエンジニアの方たちと食事をした。Red Hat社のエンジニアの方々とはあんまり交流が無かったのだが、やはりLinuxに、そしてフリーソフトウェアに魂を燃やす漢たちの発想は一味違う!!興味深い話を聴き、とても良い刺激を受けることができたので皆さんにも紹介したいと思う。

2010-09-28

自由なソフトウェアと自由なWeb

先日、ソフトウェアライセンスの勉強会に参加したり、オープンソースライセンスの議論が炎上白熱したりしているので、俺自身ソフトウェアライセンスについて考える機会が増えたように思う。プロフィールにも書いてある通り、俺はフリーソフトウェアが大好きである。フリーソフトウェアライセンスは(乱立したので)星のかずほど存在するのだが、その中でもやはりフリーソフトウェアという概念を提唱したリチャード・ストールマン等によるGPLを支持せずには居られない。GPLにもいくつかバリエーションが存在するのだが、その中でももっともとんがっている(最も強いコピーレフト条項が盛り込まれた)AGPLの採用事例が少ないように思う。なぜ採用があまり進まないのだろうかと考えた結果、ある重大な事実、特にWeb業界にまつわる事実に気がついたので、今日はそのことについて紹介しようと思う。結論は最後の方にあるが、あきらめずに頑張って読んで頂きたい。

2010-09-27

大人のためのInnoDBテーブルとの正しい付き合い方。

InnoDB関連でよくある質問のひとつに「テーブルのメンテナンスは何をすればいいんですか?」というものがある。InnoDBはMySQL 5.5でデフォルトストレージエンジンとなるため、InnoDBのテーブルメンテナンス計画を立ようと思う機会も増えることだろう。そこで、今日はInnoDBのテーブルメンテナンスの各種方法となぜそうしなければいけないかという理由を解説しようと思う。

2010-09-22

GPLは感染するか否か

前回のエントリにおいて、GPLに対するFUDについて触れたところ、
というコメントを頂いてしまった。ちょッ、代表ッ!!と言いたいところであるが、これは視点を変えると現在はGPLに対するFUDが成功してしまっている状況なので変えなくてはマズイという認識に至った。@tmtms氏ほどの人物をして、「GPLが感染するというのはFUDでない」と思ってしまっているのだから。しかもごく自然に。

「java-ja 第1.9.2回 チキチキ ライセンスって何ですか?」に参加した。

先日、「java-ja 第1.9.2回 チキチキ ライセンスって何ですか?」という勉強会に参加してきたのでレポートしたい。宣伝文がやたらとお茶目(タイトルも?!)だが、その日の雰囲気も負けず劣らず楽しいものであったと思う。ライセンスというお固い議題なのに!!である。ちなみに、本ブログでは常々ライセンスについて色々と綴っているが、今回は基本的に聞く側として参加した。(最後にちょっとだけマイクを握らされて(?)しまったけれども。)

2010-09-16

Rroongaで楽しく全文検索!!(RubyでXchatをもっと便利にするシリーズその3)

今日も引き続きXChat-Rubyでプラグインを作る話である。そろそろ読者の皆さんも飽きて来た頃だろうかと不安を覚えつつも、「書きたいから書くのだ!」という強い信念をもって本日もつっ走りたいと思う。さて、前回のエントリでは「自動的に挨拶をするボット」を作成した。実際に利用できるプラグインをどのようにして作成できるかをおおよそご理解頂けたかと思う。(まだ見てない人はすぐにチェックすること!)

今日はもう少し実用的な機能として、XChat上のメッセージを全文検索するためのプラグインを紹介しようと思う。

2010-09-14

RubyでXchatをもっと便利にしよう! その2

前回の投稿では、XchatにおいてRubyでプラグインを作成する方法について解説したが、かなり説明不足だったように思う。そこで、今日は「自動的に挨拶をする」ボットを作りつつ、Xchatのプラグインを作成する方法を解説しようと思う。同様の方法で、Xchat上にどのようなボットでも作成できるようになるだろう。

2010-09-03

RubyでXchatをもっと便利にしよう!

XchatというIRCクライアントをご存知だろうか。Xchatはそのまま使っても高機能で使い勝手のイイIRCクライアントなのだが、実はプラグインインターフェイスを利用してカスタマイズすることで、さらに使いやすくすることができる。Ruby会議に行ってきた流れから、今日はRubyでXchat2を拡張する方法について紹介しよう。

2010-09-02

Ruby会議2010へ行ってきた。

Ruby会議2010へ行ってきた。何を隠そう、Ruby会議に参加したのは今回が初めてである。休日に自由時間を確保するのは、小さな子供が居る既婚者男性諸君であればそれが如何に厳しいことかということを理解しているはずだ。だが息子も3歳になり、さらに幸いにも予定が一切かぶっていなかったため、3日間すべて参加することが出来たのであった。

Ruby会議2010のテーマは「Conflict and Resolution」(衝突と解決)である。大規模なオープンソースプロジェクトには人々の衝突がつきものであるため、日本有数のオープンソースプロジェクトであるRubyにはピッタリのテーマであるといえよう。というわけで、Ruby会議初参加者による視点で、面白かったことや気になったことなどについてレポートをお届けしたい。

2010-09-01

MySQL 5.6.0-m4登場!

MySQLの次期マイルストーンリリースであるMySQL 5.6.0-m4がリリースされた。MySQL 5.6は5.5に次ぐメジャーバージョンであり、これは新しい(といってもすでにかなり経過しているが)リリースモデルに基づくものだ。MySQL 5.5がリリースされたときの記事からの引用になるが、マイルストーンリリースモデルとは次のようなものだ。
  • 品質的にはRC(リリース候補)版と同レベル(従ってほぼ安定している)
  • 3〜6ヶ月ごとに新しいバージョンが出る
  • 新しいMR版では機能が追加されることになるが、RC版と同レベルまで安定した機能だけが追加の対象になる
  • MR版へ追加する予定の機能については別のブランチで開発が進められる
  • 12〜18ヶ月ごとにMRのうち一つをGA版へと昇華させる
というわけで、MySQL 5.6の新機能を紹介しよう。

2010-08-30

残暑なんて吹き飛ばすぐらい熱いベンチマークをやろうぜ!!

なんて幸運なことなんだろう。

実は最近、個人的にサーバーマシンを借りるという機会があった。そのマシンに搭載されているCPUコア数は合計48である!大事なのでもう一度いう。日本語でいう。48CPUコアだ!一昔前なら数千万円もしたスペックだろうが、最近は実にリーズナブルにお求めいただけるようである。(価格についてはふせておく。)このマシンには2.2GHzのOpteron 6174が4つ搭載されている。つまり、ひとつのパッケージに12個のコアが格納されているのだ。これはすごい。いや、むしろどうしてこうなった?!というべきか。そのようなマシンを目の前にすると時代はメニイコアに向かっているんだなあと実感せざるを得ない。

2010-08-26

ラップトップ購入!OSは・・・

実は最近、プライベートで利用するノートPCを新調した。用途はブログを書いたり趣味のプログラムを書いたり音楽を聴いたり写真を管理したりと、ごく一般的なものである。だが、プライベートで利用するからこそ徹底して使い心地にはこだわりたい。

ほう、今日はMacのエントリか。

と思ったそこのアナタ!早合点してはいけない。確かにMacは素晴らしい。だが、今回俺がチョイスしたのはMacではない。Linuxだ!そんなわけで、本エントリではノートPC購入からインストールしたアプリについて紹介しようと思う。

2010-07-12

スライド公開(Dena Technology Seminar #2、ClubDB2)+告知

最近ブログの更新が滞り気味である。とはいえ、何もしていなかったわけではない。勉強会で話すことになり、スライドの作成に邁進していたのである。で、そのスライドがこれだ!

2010-06-24

ゲーム業界にもフリーソフトウェアの風が吹く?!MMORPG RyzomがAGPLv3でソースコードを公開。アートワークはCC-BY-SAで。

なんと、本格的な3D MMORPGであるRyzomソースコードが公開されるというニュースが流れたのは先月のことである。ニュースから少し時間が経ってしまったが、今日は皆さんにフリー(自由な)ソフトウェア版Ryzomについて紹介したい。

2010-06-18

オープンソースによる新しい受託スタイルの提案

前々回のエントリ「受託開発とGPL」では、受託開発においてGPLのソフトウェアを用いる際に注意すべき点やライセンスの扱いについて書いた。ただし、その視点はあくまでも「GPLはSIerにとって注意すべき≒厄介なシロモノであり、如何に地雷を踏まないようにするか」というものであったように思う。だが、「厄介である」という性質は、裏を返せば「味方につけると頼もしい」ということだ。つまり、GPLは、味方になれば強力で頼もしい存在なのである!今日は、SIerが今の開発スタイルから脱却し、如何にしてGPLを味方につけて戦っていくかということについて語ろうと思う。ちょっとひどい妄想夢物語的な記述も入っているのだが、「何言ってんだコイツ?!」とツッコミたいところをぐっとこらえて最後までお付き合い頂ければ幸いである。

2010-06-10

受託開発とGPL ー 補足事項

前回は受託開発をする際にGPLライブラリを用いた場合のライセンスの扱い、主にソースコードの開示義務について説明した。今日はさらにもっと掘り下げて、受託開発でGPLが使える場合、使えない場合、使いたい場合などについて考察してみたい。なお、今回のエントリは前回の続きであるため、まだ前回のエントリを読まれていない方は先にそちらを読んで頂きたい。

2010-06-03

受託開発とGPL

GPLに対する代表的な誤解・・・というかむしろ謎のひとつに、受託開発(SI)におけるライセンスの扱いがある。この点が明確になっていないため、受託開発において無意味にGPLを回避しようとしたり、GPLに対するFUDを流布することに対する原因になっていたりするように思う。フリーソフトウェアおよびオープンソースソフトウェアを愛する者として、そのような状況は断じて見過ごすことができない!!というわけで、今日はGPLを受託開発(SI)において用いる場合の注意事項を説明しよう。

GPLの使いどころ

受託開発においてGPL(とその仲間たち=LGPL、AGPL)が登場するのは、第三者、つまり発注側でも受託側でもない者が作成したGPLのソフトウェアを利用する場合である。例えばGPLが適用されたライブラリなどだ。周知の通り、GPLのソフトウェアをリンクしたソフトウェアを再配布する場合は、そのソフトウェア全体に対してGPLを適用しなければならない。この約束事によって、受託側には次のような漠然とした不安が生じることになる。
  • 1. 社員がライセンスがGPLであることを理由に開発中のソフトウェアを一般向けにバラまいてしまうのでは?!
  • 2. GPLを適用してお客さんにソフトウェアを納入したらソースコードを一般公開しなければいけないの??
  • 3. 私は発注者です。受託側はGPLに基づいてソフトウェアをバラまきやがるのが不安です。
だが、実際これらの懸念はNo!!である。心配ない。受託開発でGPLを利用したからといってこのようなことは起きない。だから安心してGPLを受託開発で使って欲しいというのが今日の主旨である。

2010-06-01

「エキスパートのためのMySQL[運用+管理]トラブルシューティングガイド」発刊のおしらせ。






来たる6月12日、我が入魂の書籍が発刊される運びとなった。執筆を開始したのはすでに一年以上前であり、本ブログでも何度か「執筆中です!」といいながらなかなか発刊に至らずお待たせしてしまったのだが、しかし時間がかかってしまった分、内容には磨きがかかったと思うので期待して頂きたい。書籍のタイトルは「エキスパートのためのMySQL[運用+管理]トラブルシューティングガイド」。筆者にとって初の著書(単著)である。名前にエキスパートと冠している通り、中級〜上級者向けの一冊となっている。初心者の方は、まずMySQL 徹底入門 第2版などを先に読んでから本書を購入するといいだろう。以下もくじである。

2010-05-31

EclipseのプラグインをGPLで公開する

今回の記事には、Eclipse界の人からすると「お前は何を言っているんだ?」と思われるようなタイトルかも知れない。Eclipseのライセンス=Eclipse Public LicenseとGPL=GNU General Public Licenseには互換性がなく、両者のライセンスを組み合わせることが出来ないのはいわば常識化している話題のひとつである。両者のライセンスが非互換であることは、フリーソフトウェア財団のライセンスページにも、EclipseのFAQページにも書かれている。

GPLには、システムライブラリはライセンスの適用範囲と見なさないという例外規定があり、プロプラエタリなOSの上でもGPLなソフトウェアが実行できるようになっている。しかし、Eclipseのようなプラットフォームに対してそのような例外は存在しない。なので、Eclipseのプラグインは、EPLとGPLの非互換性のため、GPLを適用することが基本的には出来ないのである。「基本的には」と書いたのは、GPLを適用するための裏ワザがあるからに他ならない。

2010-05-14

今さらだけどChromeのTabキーによる検索が凄く便利だということに気がついた。

既出すぎる話で恐縮だが、役立つと思うのでエントリにしてみる。

Chromeはアドレスバーのところに適当な単語を入れてENTERを押すと、デフォルトの検索エンジンを使ってキーワード検索をするようになっている。デフォルトの検索エンジンはもちろんGoogleだ。Google検索だけでも十二分に便利なのだけど、検索エンジンをカスタマイズして必要に応じて切り換えると、もっともっと便利になってしまうからこれを使わないのは損である。Tabキー検索を使いこなせば、必要な情報にたどり着くまでの時間が大幅に短縮されることだろう。

2010-05-11

オープンソースでお金を稼ぐ方法いろいろ。

オープンソースソフトウェア(以下OSS)が広く使われるようになって久しい。ご存じの通りOSSは無償で入手できるものばかりであるため、多くの人が疑問に思うことがひとつある。それは、「OSS開発者はどこから収入を得ているのか?」ということだ。収入源の実体がよく分からないために「霞を食って生きているのか?」などと揶揄されることもある。実際OSS開発者は「どうやって収入を得るか?」ということについて色々と悩んでいる場合も多かったりするのだが、実はOSSには様々なビジネスモデルも存在する。そんなわけで、今日はOSSを活用して収入を得る様々な方法について詳解しよう。OSS開発者になることに躊躇している人の背中を後押しすることが出来れば幸いである。

2010-04-27

日経BP「みてわかるクラウドマガジン vol.1」を読んだ。



Publickeyで紹介されていた雑誌、「みてわかるクラウドマガジン」を読んでみた。今やIT業界では右を向けばクラウド、左を見てもクラウド、猫も杓子もあばたもほくろも(違)クラウドである。そんなIT業界を代表するバズワードである「クラウド」だが、それゆえその実体を(世間では何をもってクラウドと呼んでいるかということを)把握するのは難しい。クラウドという言葉を考えるには、ITに関する浅く広い知識が必要となる。そこで、一見の価値があるのが「みてわかるクラウドマガジン」だ。

2010-04-23

mysqlsnifferでMySQLのプロトコルをキャプチャリング

MySQLで接続関係の問題、具体的に言うとAborted_clientsやAborted_connectionsというステータス変数が増え続けてしまうような現象に遭遇することがある。MySQLは、そういったネットワーク関係の問題をあまりたくさんログに記録しないようになっている。DoS攻撃などでログが溢れかえってしまわないようにするためだ。そんなとき、試して頂きたいのがmysqlsniffer。

2010-04-22

貧乏だってプロファイリングは出来る!! - poor man's profiler

従来より、プロファイリングのためのソフトウェアと言えば高価なものが中心であった。もっと安く、お金を掛けずに、簡単に、早くプログラムのボトルネックを探し出す方法はないのか?!ということで編み出されたプロファイリングテクノロジーがある。その名も、「poor man's profiler」だ。

2010-04-21

真の自由とは?フリーソフトウェアにおける究極の選択。CopyleftかPermissiveか。

オープンソースソフトウェアにとって、ライセンスが何であるかというのは非常に大切なことである。なぜならば、ソフトウェアのライセンスの種類によっては、組み合わせることができるものと、そうでないものがあるからだ。ソフトウェアの利用制限がない「自由なライセンス」として有力なものの中には、Copyleftと呼ばれる種類のものとPermissiveと呼ばれる種類のものがある。いずれも、フリーソフトウェアライセンスとして定義されているライセンス形態であり、Copyleftで代表的なものにはGPL(GNU Public License)、Permissiveの代表格としてはBSDLやMIT Licenseなどが挙げられる。これらは一体全体どちらが真に自由をもたらすソフトウェアライセンスなのであろうか?

2010-04-20

イベント告知: 日本MySQLユーザ会(MyNA)会 2010春

来たる、4月24日(今週の土曜だ!)に、グリー株式会社殿にて日本MySQLユーザ会のイベントが開催予定である。皆さん、こぞって参加して頂きたい。別の予定と被っているため最後までは居られないが、拙者もイベントには参加予定である。会場で見かけられた際には是非声をかけて頂きたいと思う。

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■開催概要
・日時: 2010/04/24(土) 15:00~。19時頃中締め。(開場 14:30)
・場所: グリー株式会社様 5F セミナールーム
      東京都港区六本木4-1-4 黒崎ビル (1Fがフォルクスワーゲン)
      正面入口ではなく裏口のエレベータから 5F に上がってください
・参加費: 3,000円を予定
・15時~: セミナー形式(呑みながら気楽にどうぞ;講師も呑んでます:-))
・16時頃~: 懇親会(呑み喰いしながら楽しく交流を深めましょう)
・19時頃: 中締め
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参加はATNDにて絶賛受付中!!まだ空きがあるので予定が空いている方は是非ご参加を!!
http://atnd.org/events/3918

まるで魔法のようなストレージエンジン??VP for MySQLによる驚愕のテーブル操作テクニック。

先日、SPIDERストレージエンジンについて2度に渡り本ブログで紹介した(その1:Not Only NoSQL!! 驚異的なまでにWRITE性能をスケールさせるSPIDERストレージエンジンその2:快適スケールアウト生活への第一歩。SPIDERストレージエンジンを使ってみよう!)が、SPIDERの作者である斯波氏は、実はもう一つ驚くべきストレージエンジンを開発している。その名も、VPストレージエンジンだ。ちょっと地味な名前だが、VPとは、Vertical Partitioning(垂直パーティショニング)の略で、複数のテーブルの上にVPストレージエンジンを被せて、垂直パーティショニング(カラムごとにデータを格納する領域を分ける)を実現するというものだ。他のテーブルの上に被せるアーキテクチャをとっているという点では、VPとSPIDERの発想は同じである。以下は、VPストレージエンジンの動作イメージだ。
このVPストレージエンジン、実は垂直パーティショニングに使えるだけでなく、とても応用が利く。これまで、「MySQLの運用ではこういう点で困っています」といった悩みを、一挙に解決するかも知れない凄いヤツなのだ。というわけで、本日はVPストレージエンジンについて、基本的な使い方からその応用方法までを説明しようと思う。

2010-04-19

MySQLコミュニティ騒然!MySQL 5.5.4が与えるインパクト。

先週、MySQL Conference & Expo 2010が開催され、盛況のうちに終了した。カンファレンスに合わせる形で、MySQL 5.5.3および5.5.4がリリースされたのだが、これが目を見張るような進化を遂げている。特に性能面での進化には目を見張るものがある!Jeremy ZawodnyやMark Calleghanといったコミュニティの重鎮たちも「非常にエキサイティングなリリースだ!」などと表して歓迎の意を表している

というわけで、本日はMySQL 5.5.3/5.5.4の新機能および変更点についてレビューしてみよう!

2010-04-18

凄いヤツがやって来た。その名もWePad。i?いいえ、Weです。




少し前からiPadの対抗馬として注目されていたWePadであるが、誰もがまず思うのはそのネーミングセンスだろう。アップルが「I」ならこちらは「We」かよ!的な。そんなちょっと人を(アップルを?)おちょくったようなネーミングセンスのデバイスだが、YouTubeにアップされているデモ動画を見たところ、すっかり心を奪われてしまった。これは凄い!!

2010-04-16

IBM vs Hercules。本当に問題なのは一体何なのか?その正体に迫ってみる。

ヘラクレスといえば、ギリシャ神話に登場する巨人族と戦った英雄である。奇しくもオープンソースのメインフレームエミュレータであるHerculesは、IT業界の巨人であるIBMに果敢にも挑戦している。なんだかヘラクレスを応援したくなるような構図であるが、筆者は何も「Herculesエミュレーターは英雄だ!」と言うつもりは毛頭無い。Herculesエミュレータはオープンソースソフトウェアであり、TurboHerculesはそれを利用してビジネスをしている。一方で、IBMもオープンソースに貢献しており、かつオープンソースへの支持を表明している。彼らはライバルなのだ。Herculesは弱小でありIBMは巨大だが、ビジネスで争うライバルであることに変わりはない。

IBMとTurboHerculesによる係争については、前々回前回から続いて3回目になる。今回は「IBMが一体何を非難されているのかということについて」さらに問題の本質に迫ってみよう。

2010-04-15

IBMはオープンソースを支持し続けるのか?についてもっと考察してみる。

昨日のエントリに引き続き、もう少しだけ深く分析して、今後のIBMが取り得る対応について予測してみたい。昨日のエントリは主に、Florian Mueller氏がなぜ声明を行ったか、その背景にはどのような事情があるかということについて説明した。いわばFlorian氏の言葉を代弁したようなものである。今回は筆者の個人的な意見についても述べてみようと思う。

2010-04-14

IBMはオープンソースを支持し続けるのか?

IBMがオープンソースソフトウェアを開発している企業に対して、特許をもって威嚇したという旨のニュースが掲載された。
マイコミジャーナル「米IBMの書簡にオープンソース支持者が非難」
メインフレームエミュレータの「Hercules」を提供する仏TurboHerculesが3月、欧州委員会(EC)に対して申し立てた競争法違反の調査に関連して、著名なオープンソース支持者が米IBMがTurboHerculesに対して送った書簡を公開し、「これまでのオープンソース支持は偽善」とIBMを激しく非難している。
フリー(自由な)ソフトウェア支持者としては、特許で威嚇と聞くと反応せざるを得ないのだが、IBMの一体何がいけないのだろうか?今日はこのニュースについて「著名なオープンソース支持者」であるFlorian Mueller氏による主張の意義を検証してみたい。

2010-04-13

快適スケールアウト生活への第一歩。SPIDERストレージエンジンを使ってみよう!

先月、Not Only NoSQL!! 驚異的なまでにWRITE性能をスケールさせるSPIDERストレージエンジンというエントリでSPIDERストレージエンジンによるスケールアウトが凄い!という話を書いた。SPIDERストレージエンジンは凄いヤツだが、ノウハウがあまりウェブ上で見つからない。唯一見つかる日本語の記事は、ウノウラボによる「国産MySQLストレージエンジン「Spider」の作者、斯波健徳氏に聞く 」だけである。SPIDERストレージエンジンは斯波氏による単独の作品であるため、斯波氏は開発だけで手いっぱいであり、使い方の紹介記事を書くことまでは手が回らないのであろう。こんな凄いストレージエンジンをドキュメントが足りないせいで使って貰えないなんて勿体ない!!

というわけで、今日はSPIDERストレージエンジンの基本的な使い方について紹介する。少し長いエントリであるが、最後までお付き合い頂ければ幸いである。

2010-04-08

iPadが発売されたのでアップル信者じゃないギークが将来を占ってみる。

今月3日に米国でiPadが発売され、巷はiPadの話題で持ちきりといった様相を呈している。かの有名なアップル信者である江島健太郎氏がiPadについて早速レビュー記事を投稿されているが、江島氏には珍しく(?)、片方では革新的なデバイスだという称賛をしつつも、iPadに対する苦言が並べられたエントリとなっている。江島氏の言葉を引用すると「長年のアップル信者としては、こうやって指摘することが少しでもいい方向に向かっていく助けになればと願うばかりです。」だそうだ。これをオレ流に解釈すると「軌道修正しないとヤバイよアップルさんよ!」と変換される。

2010-04-05

孫正義氏による至高のスピーチ 〜 登りたい山を決める!

Ustreamでライブ放映された孫正義氏によるスピーチが最近ネットを賑わせている(?)のだが、俺も正直感動したクチだったりする。俺はソフトバンク社がこれまでどのような道のりを歩んできたかということについて詳しくは知らないし、孫正義氏と会ったこともない。しかしこの講演は熱い。それは断言できる。多くの人々に勇気を与えてくれるものであることは間違いないのである!

まずは見よ。

Ustreamの録画は公開が今日までらしいので、スピーチの書き起こしを見るのがいいだろう。これだけでも充分に一見の価値はある。おちゃらけブロガーちきりん氏も述べているが、とにかく見よ!話はそれからだ。いくら外野が何を言ったところで、このスピーチに勝るほど雄弁に語ることは出来ないのだから。

以下、俺の感想などを書き綴ってみよう。ただしネタバレ注意。 

2010-04-01

日本企業に提唱したい著作権ビジネス

まず最初に断っておくが、俺は日本における著作権の在り方は間違っていると思っている。多くの企業(音楽業界、出版業界、映画業界など)がやっていることは、これまでのビジネスモデルにしがみついて利益を守ることだけであり、強すぎる著作権の効力によってユーザーに不便を強いていると思うし、新たなビジネスの開拓にも積極的ではないためジリ貧になるだけだと思うからである。正直なところ、JASRACがオリジナル曲の演奏ですら金を徴収した例などは、ただただ閉口するばかりだ。まるでJASRACが全ての著作権を代表しているかのような行いであるが、他にも著作権管理団体は存在するし、オリジナル曲に対してJASRACが支払いを強要するのはおかしな話なのである。

とはいえ、現状を嘆いていてばかりでは何も良くならない。今日は日本でこれから儲かる(かも知れないと俺が考える)著作権ビジネスを3つ挙げて見よう。

2010-03-30

2010-03-26

ジョナサン・シュワルツの発言から考察するソフトウェア特許の有害性

少し古い話だが、元SunのCEOであるジョナサン・シュワルツ氏が自身のブログ「スティーブ・ジョブズに訴えると脅された」と語った。これは先日、AppleがHTCを提訴したことを受けて語った内容であるが、その辺のいきさつについてはZDNetの記事ITMediaの記事シュワルツ氏のブログエントリなどを見て頂きたい。(ZDNetの記事がよくまとまっている。)

2010-03-23

Not Only NoSQL!! 驚異的なまでにWRITE性能をスケールさせるSPIDERストレージエンジン

Webサービスでは、世界中からのトラフィックを捌く必要があるため、いくらチューニングしようとも一台のRDBMSでは捌ききることが出来ないのが常だ。MySQLは最初からマスター・スレーブ型のレプリケーション機能が搭載されており、スレーブをたくさんぶら下げることによって参照の負荷をスレーブに割り振るというスケールアウトによってその問題に対処してきた。スレーブによるスケールアウトは、参照(=PV)が多いWebサイトと非常に相性が良く、幾多のWebサイトにおいて実績を作ってきているし、まだまだ利用されている。

しかしながら、サイトのトラフィックが劇的に増加してくるようになると、レプリケーションによる負荷分散では追いつかなくなってきた。そこで人々がとった選択肢は、memcachedを利用することである。memcachedはインメモリ型の高速なKVSであり、参照・更新性能はMySQLより格段に高い。MySQLをバックエンドのストレージに利用し、なおかつmemcachedにホットなデータをキャッシュすることにより、データベースへの問い合わせを激減させることができるのである。

1:Nのレプリケーションでは、更新の負荷を分散することが出来ない。Webサイトの規模が大きくなると、更新の負荷も非常に高くなる。そこで次に用いられたのがShardingという技術である。Shardingとは、MySQLサーバーを複数用意し、アプリケーション側でデータを格納するべきサーバーを選択することである。

以上をまとめると、現在多くのWebサイトでは次のようなトポロジによって大規模なトラフィックを捌いている。
  • レプリケーションによるスケールアウト
  • memcachedによるデータベースへの問い合わせ抑制。
  • Shardingによる更新の分散。
かくして、MySQL+memcachedという組み合わせは大規模Webサイトで用いられる典型的なデータストアとなったのである。

2010-03-17

たった3秒でInnoDBのデータローディングが快適になるライフハック

MySQLに限った話ではないが、データベース管理システムに大量のデータを投入するのは時間が掛かり大変苦痛を伴う作業である。劇的に効能があるわけではないが、MySQLを利用しているとき、特にInnoDBを使っている場合にはデータの投入を高速化するためにいくつかテクニックがあるので紹介しよう。皆さんの作業時間が短縮され、少しでも早く帰路に着いたりサービスインさせたりという形でお役に立てれば幸いである。ちなみに、タイトルはネタであるのだが、もし本当に3秒で以下の全ての設定を行えた人が居たら教えて頂きたい!

2010-03-10

InnoDB Pluginことはじめ。快適ストレージエンジン生活はじまる!

MySQL 5.1.38からMySQL本体にInnoDB Pluginバンドルされている。一部の先駆的なユーザー以外に、「InnoDB使ってますよ!」もしくは「検証してるよ!」という話をあまり聞かない。そもそもであるが、InnoDB Pluginってなんぞ?!という人が多いんではないかと思うのだが、実際はどうなのだろう?現在はRC版(リリース候補版)という位置づけのInnoDB Pluginであるが、一部影響度の高いバグが残っていたりしてGA版ほどの安定性は求められないものの、ほとんど実用に耐えうる品質になっているといえる。そんなわけで、今日は改めてInnoDB Pluginの使い方・使いどころについて説明するので、ぜひ皆さんの手でInnoDB Pluginを評価してみて頂きたい。

2010-03-09

InnoDBでCOUNT()を扱う際の注意事項あれこれ。

InnoDBを使うとき、MyISAMと比較して度々やり玉に挙げられるポイントとして「COUNT()が遅い」というものがある。確かにInnoDBにおいて行数を弾き出すのにはテーブルスキャンが必要なのだが、そもそもMyISAMのCOUNT()が速い(テーブルの行数を保持してる)のが特殊なのであって、InnoDBが遅いわけではないのである。とはいえ、高速なCOUNT()については需要が多く、この問題には多くの人取り組んでおられるようだ。しかしながら、COUNT()のチューニングについては未だ語られていない点があるように見受けられるので、今日はCOUNT()のチューニングについて解説しようと思う。

2010-03-04

漢のソフトウェア特許廃止論

最近は長いエントリしか書いてないので投稿の回数が減り気味なのだが、性懲りもなく今回も長文をぶちかますので皆さん時間があるときに読んでくださると幸いである。

コンピュータ産業において最も良くないものは何か?と聞かれると、俺は間違いなく「ソフトウェア特許こそ諸悪の根源であり、癌である!」と答えるだろう。コンピュータ産業はソフトウェア特許という癌に冒され、日々むしばまれ、やがて終焉に向かおうとしているように見える。一般的に、特許と言うと「産業を振興するとても良いもの」のように考える人も多いだろうが、そうではない。今ではあらゆる産業にとっての足かせにしかなっていないのだ!!

今日は、特にソフトウェア産業の領域に絞って、特許が如何に危険で人々のためにならないかを説明しようと思う。

2010-02-25

経済産業省アイデアボックスを使おう!今すぐ!なう。

ニュース記事などで既にご存じの方も多いだろうが、経済産業省が国民の声に耳を傾けるための仕組み「アイデアボックス」が開催されている。アイデアボックスは、仕組み自体はモデレーションつきの掲示板みたいなもので(スラドに近い?)、登録すれば誰でも意見を述べたり、他人の意見に賛成or反対したり出来る。言わば現代版目安箱だと言って良いだろう。

2010-02-22

ウェブガイア仮説 〜 コンピュータと生物の不思議な類似点 〜

Publickeyに「サーバは「単体」から「群体」へと進化中」という記事があったので、それに刺激されて筆をとってみた。本稿は、以前書いた「コンピュータ業界の展望と多様性」というエントリの続きである。今回は、コンピュータシステムの形態(トポロジ)とトレンド、そして今後の展望について、生物とコンピュータシステムの類似性および両者の比較を用いて様々な側面から自分の見解を論じてみたい。かなりの長文エントリなのでその点はご容赦を。

2010-02-10

漢のNexus One徹底レビュー

Nexus Oneを手にしてから3週間が過ぎた。Nexus OneはGoogleおよそ一ヶ月前に発表&発売開始した「スーパーフォン」だ。流石にスーパーフォンというだけあって、これまでの携帯電話とは隔世の感がある素晴らしい使い勝手になっている。一ヶ月の販売台数は8万台と振るわなかったが、あのリーナス・トーバルズ氏も絶賛している。(だから売れないんだよ!って言ったそこのアナタ!!ちょっとこっちへ来なさい。)レビュー記事などは数多く見かけるのだが、本ブログでも所感や設定方法などをまとめておこうと思う。

まずはスペックなどから。

  • CPU: Qualcomm Snapdragon 1GHz
  • ディスプレイ: 3.7インチ有機EL 800x480
  • RAM: 512MB
  • 内蔵FLASH: 512MB
  • カメラ: 500万画素
  • ネットワーク: 3G/GSM/Wi-Fi/Bluetooth
  • サイズ・重量: 59.8×119×11.5mm 130g
  • その他: micro-SDで32GBまで拡張可能。(ただし現在販売されているmicro-SDは16GBが最大。)バッテリ交換可能。アクティブノイズキャンセル機能つき。

2010-02-04

D言語基礎文法最速マスター(DTraceのほう)

そうそう、もう一つとっておきのネタがありました。ってことで、MySQL管理者最速マスターを書いたばかりだけど、さらに調子に乗ってお次はDTraceで使われているD言語について最速マスターネタを書いてみよう。こっちのD言語と紛らわしいが、英語にするとDTraceじゃない方は「D Programing Language」でDTraceの方は「D Language」なので、両者を区別出来る。このエントリでは「D言語」という記述が出てきたらDTraceの方を表すのであしからず。

MySQL管理者最速マスター

巷ではプログラミング言語の最速マスターが流行ってるので、MySQLも参戦。ただし管理者向け。

2010-02-02

iPadが日本で苦戦すると考えられる理由について。

先日は勢い余ってiPadについて長文エントリを書いてしまったが、まだ勢いが収まり切らないので今日も少しiPadについて書こうと思う。

2010-01-29

オレオレ!!俺にもiPadについてひとこと言わせてくれないか?!

ガジェットについて話し出したら100万時間は止まらない俺様がやってきましたよ!ってお前まだそんなに生きてねーだろ!!とのっけから自分でボケて自分で突っ込むニッポンダンジギークことオクノです。皆様いかがお過ごしでしょうか。俺の勤めている会社、いわゆるサン・マイクロシステムズの買収が完了した矢先ではあるが、何やらiPadで盛り上がってるようだし、俺も100万字ぐらい書かないと居ても立っても居られない!!という気分なので、今日は会社のこととかはお構いなしにiPadについて書いてみようと思う。

2010-01-22

ギークのための楽しいカップ麺ハッキングレシピ!

昨日EUがオラクル社によるサン・マイクロシステムズの買収を承認し、これから身の回りは慌ただしくなりそうな気がする今日この頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

会社がどうであろうと目の前には常に仕事があり、ギークたるもの仕事や締め切りと戦い続けなければならないのが宿命である。たまには優雅に食事を楽しみたいところであるが、サッと済ませてすぐに戦線復帰しなければならないことも多いだろう。戦国時代の忍者ならば、団子風の携帯食料が定番なのだろうが、既に時代は21世紀である。インターネッツの時代である。現代の戦う漢の早飯と言えば、やはりカップ麺をおいて他にない。

2010-01-21

そろそろMySQL Workbench 5.2についてひとこと言っておくか。

MySQLといえば、コマンドラインで操作するしかできないようなイメージが世間では定着してしまっている気がするのだが、実はちゃんとGUIも存在する。

MySQLはかねてより(MySQL AB時代から)オフィシャルなGUIツールとして、管理ツールとしてMySQL Administrator、SQL文を編集&実行するためのQuery Browser、そして他のRDBMSからの移行ツールであるMigration Toolkitという3つのツールを提供していたのだが、先日それらのツールに対して開発終了のお知らせが出てしまった。

オフィシャルなGUIツールはもう無くなるのか?!!と思ってしまわれるかも知れないが、どうか焦らないで頂きたい。

2010-01-20

それでも私が MySQL を使いつづける理由または、Why I still use MySQL? 的な。

元ネタ: Why I still use Perl5? - TokuLog 改めB日記 ===> それでも私が Perl を使いつづける理由 - kazuhoのメモ置き場

なんつーかノリが楽しそうだったのでMySQLで便乗。Perlのことはよく分からないけど。

語り尽くされたことを改めてブログに書くことの意義。その2

前のエントリでは「なぜありふれた技術に関する記事を改めて書かなければいけないのか?」ということについて、次の4つの観点から語ってみた。
  • 大事なことはより多くの人の目に止まるようにしなければならない。
  • ひとつの技術を別の角度から描くことで、様々な視点で見る機会をもってもらう。
  • 情報を加工することで、新たな価値を創出することができる。
  • 発信するという行為は自らの糧となる。
今日は別の角度から「既に多方面で語られていることを改めて書く」ことの意義について、さらに語って見ようと思う。

2010-01-15

語り尽くされたことを改めてブログに書くことの意義

先日書いたSQLインジェクションの記事ブコメに、
otchy210 う~ん、このくらいの解説なら腐るほどある気がするぞ。何でこんなにブクマされてるの?
というものがあり、他にも「なんで今さら?」的なコメントがあったりして色々と考えさせられてしまった。「何故自分はこの記事を改めて書かなければいけないと思ったのか?」と。ブコメに全力で反応するようでいささか中二病的で恥ずかしいが、今日は「既に多方面で語られていることを改めて書く」ことの意義について、自分が出した結論について語ってみようと思う。

2010-01-14

SQLインジェクションとは何か?その正体とクラッキング対策。

世間では、今Gumblar祭りが勃発中であり、SQLインジェクションがニュースに出てくることは少なくなったが、だからと言ってSQLインジェクションの脅威がなくなったわけではない。SQLインジェクションはGumblarを仕掛ける手段としても利用されることがあり、Webアプリケーションを提供する全ての人にとって、対策を講じなければいけない驚異であることに変わりはない。SQLインジェクションという攻撃手法が認識され、大いに悪用されているにも係わらず、その本質に迫って解説している記事は少ないように思う。従来のWeb屋だけでなく、今やアプリケーション開発の主戦場はWebであると言っても過言ではなく、そういう意味ではSQLインジェクションについて理解することは、全てのプログラマにとっての嗜みであると言えるだろう。

というわけで、今日は改めてSQLインジェクションについて語ってみようと思う。

2010-01-11

MySQLでINFORMATION_SCHEMAへのアクセス時に利用される最適化アルゴリズム

実は今、延び延びになってしまっている著書の推敲をしているのだが、編集者からページ数を減らすよう言われてしまっていて色々とネタを削っている。せっかく書いたし勿体ないので削ったネタをブログに貼っておく。とりあえずは以下。また面白いネタがあったら貼るかも。

2010-01-05

違いが分かるエンジニアのためのMySQL/InnoDB/ZFSチューニング!

明けましておめでとうございます。今年もコンピューター道に邁進して参りますのでよろしくお願いします!

さて、今年一発目のネタはMySQL利用時におけるZFSのチューニングについて取り上げようと思う。Solarisに搭載されている機能の中でも最も注目度の高いものの一つであるZFSであるが、MySQLのバックエンドとしてはあまり利用されていないように思う。(そもそもSolarisのユーザー数自体がそれほど多くないという話もあるが。)ZFSは優れたファイルシステムであり、ファイルシステム自体にスナップショット機能が搭載されていたり容量の限界に先が見えない(充分すぎるほど余裕がある)といった管理上のメリットがあり、DBAにとっては垂涎のファイルシステムであると言える。(Linuxで利用出来ないのが難点だが、ZFSを使うためにSolarisを使うのもアリだろう。)

MySQL利用時におけるZFSのチューニングに関する日本語の記事は殆ど見かけない。しかし世界は広い。英語による記事ならば秀逸なものがある。そこで、今日は元サン・マイクロシステムズのパフォーマンス・エンジニアであるNeelakanth Nadgir氏によるZFSチューニングの解説記事を翻訳して紹介したいと思う。(翻訳することについては本人の了承済みである。氏は残念ながら昨年サンを去ってしまったが、翻訳を快諾してくれたことを感謝すると共に今後の活躍を祈りたい!)

原文:MySQL Innodb ZFS Best Practices