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2008-08-03

Drizzleという名前の新しいおもちゃ

先日、Drizzleという名のプロジェクトが発表された。これはMySQLをベースにした新しいブランチであり、主にバージョン5.0で行われた拡張をそぎ落とし、パフォーマンスに特化したものを目指している。そして、マイクロカーネルアーキテクチャを採用することにより、必要な時だけ機能をプラグインで改めて追加できるようになるという。

MySQLの大改造であり、Brian Aker氏をはじめ開発者たちにとってはまさに新しいおもちゃであろう。

Drizzleがどういうものかについては、Mixiの前坂氏のBlogが分かりやすいので参考にしていただきたい。
http://alpha.mixi.co.jp/blog/?p=189

そして以下がプロジェクトを率いるBrian Aker氏のブログポスト。
http://krow.livejournal.com/602409.html

Drizzle Wiki
http://drizzle.wikia.com/wiki/Drizzle_Wiki

ビルドの方法などはWikiに載ってるので参考のこと。今のところは、Linux、Solaris、MacOS Xだけがサポートされている。いずれは他の*NIXにも移植される可能性が高いが、Windowsへの移植に関しては未知数である。

さて、上記のWikiには今のところビルドの方法は書いてあるが、それ以降の使い方に関しては全く載っていない。なのでチョットだけ紹介したい。

ビルド(./configure && make && sudo make install)が完了すると、デフォルトでは/usr/localへバイナリがインストールされる。/usr/local/libexec/drizzledがサーバプログラムの本体である。そして、/usr/local/bindrizzleで名前が始まるプログラムが格納される。drizzledmysqldの、drizzlemysqlの置き換えであり、基本的な使用法は同じである。

さて、起動方法であるが、プログラムの名前が置き換わっているので設定ファイルも/etc/drizzle.cnfなどにしないといけないのかと思ったが、さにあらず。現段階では/etc/my.cnfである。そしてセクション名は[mysqld]および[drizzled]が使用可能であり、ファイルの記述方法はMySQLと全く同じである。Drizzleでそぎ落とされた機能(UNIXドメインソケットなど)に関する設定以外は、設定内容も同じものが利用できるであろう。

起動は

shell> /usr/local/bin/drizzled_safe &

である。drizzledが見つからないという旨のエラーが出た場合には、[drizzled_safe]セクションにおいて、ledirを設定すると良い。サーバプログラムが起動したら接続である。接続にはdrizzleコマンドを使う。

Welcome to the Drizzle client..  Commands end with ; or \g.
Your Drizzle connection id is 1
Server version: 7.0.0 Source distribution

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer.

drizzle>>

というプロンプトが表れたら接続完了である。

ところで気になる点がひとつ・・・

Server version: 7.0.0 Source distribution

これは一体・・・。

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