我らがフリーソフトウェア財団が、最近W3Cに提案されたEMEという規格について警告を発している。EME(Encrypted Media Extensions)はウェブ上のメディアに対してDRMを持ち込む規格である。オー・マイ・ガッ!!なんということだろう。
なぜDRMがダメなのか。ウェブの良い点はHTMLという共通の規格によって、ブラウザーが違えど誰もが同じページを参照することができるということだ。どのようなOS、どのようなデバイス、どのようなブラウザでも関係ない。現在でもFlashが組み込まれたページという問題はあるものの、HTMLによる表現の共通化は割とうまくいっている。標準化が進むHTML5はさらにそのFlashも不要になる可能性を秘めている。DRMはウェブの良さを台無しにするからである。
EMEはそのような自由なウェブを真っ向から否定するかのような存在なのだ。
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2013-04-27
2013-04-26
2013-04-25
書評:電気代500円。贅沢な毎日
以前、「電気代500円」というセンセーショナルな文字が東京新聞のウェブに掲載され、衝撃を受けたことを覚えている。すでにウェブ上に記事は残っていないが、2ちゃんのまとめサイトなどに無断転載されたものがあったりするので読むことができる。2ちゃんねるの反応は「時代錯誤だ」とか「全然羨ましくない」、「節約も度が過ぎるともはや宗教じみてキモい」といった心ない文字であふれている。果たして本当にそうか?その回答をくれるのが本書である。以下、若干のネタバレ注意。
2013-04-22
RDBMSに関する典型的な誤解が絶えないという現実
新入社員必読、データベースの基本を理解しよう - データベースはなぜ必要なの?:ITproという記事に対するブクマで次のようなIDコールが来た。(現在はコメント返しへのお礼が入っているので、文字数制限のためオリジナルのコメントは少し切り詰められている。)
さて、この疑問に対する正解は如何なるものだろうか?
"リレーショナルデータベースはすべてのデータを2次元の表形式で表現"こういうのもリレーションが2次元構造という誤解の一種なんだろうか。id:nippondanjiさんが書いてたような。
さて、この疑問に対する正解は如何なるものだろうか?
2013-04-19
フリーソフトウェア運動は方向性を間違えてはいない
TechCrunchの翻訳記事でフリーソフトウェア運動はどこで方向性を間違えたのか(そしてその修正方法)というものが掲載された。この記事を読んだとき、そもそもそのタイトルに違和感を覚えてしまった。疑問が「どこで」というものになっているので、何だかフリーソフトウェア運動が方向性をすでに間違えているような印象を与えるわけだが、そもそもフリーソフトウェア運動は方向性を間違えているのだろうか?すでにタイトルで結論を書いてしまっているが、興味のある方はぜひ少しだけお付き合い頂きたい。
2013-04-03
書評:「7つのデータベース 7つの世界」
訳者、角 征典氏より献本御礼。「7つのデータベース 7つの世界」はそのタイトルの通り、7種類のデータベースソフトウェアについて解説したNoSQLの道標とも言うべき書籍である。7種類のデータベースとして紹介されているのは、PostgreSQL、Riak、HBase、MongoDB、CouchDB、Neo4j、Redisである。本書は非常にそそるタイトルであり、わくわくしながらページをめくった。だが、第2章「PostgreSQL」で期待感は打ち砕かれることになる。
正直なところ、この書籍について書評を書くのはどうしようか迷ってしまった。なぜならば、第2章の説明がかなり間違っているからである。そのため、書評を書こうとするとどうしても辛口にならざるを得なかった。献本して頂いた角氏にその旨を伝えたところ、それでも良いと快く了承して頂いた。本当に辛口になるのでその点は容赦して頂きたい。
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