ちょっと硬派なコンピュータフリークのBlogです。

カスタム検索

2011-02-02

CompizとGlx-Dockを極める!LinuxデスクトップをOSX風にカスタマイズしよう。

Compizというソフトウェアをご存知だろうか。PC UNIX向けの3Dデスクトップマネージャであり、筆者は愛用している。「日本男児たるもの、GUIなどに頼ってはいかん!だから3Dなデスクトップなど邪道!」という声が一部から聞こえて来そうな気がするが、Webブラウザを常用するようになった今、その指摘は的を射ていないように思う。ならばGUIの使い勝手を改善して作業効率を高めようではないか!と思ったとき、Linuxで真っ先に行き着く先はCompizだろう。

Compizはそれほど新しいソフトウェアではなく、解説しているサイトはあるが、情報が少し古かったり、あまり詳細な解説がなされていなかったりするように思う。そこで、今日はCompizのカスタマイズ方法について解説しよう。実は、筆者はカスタマイズすることによってMac OS X風の使い勝手、すなわちExpose(&Spaces)風の動作にしている。なぜかって?ExposeのUIは優れているからだ。「じゃあ素直にMac使えよ」というツッコミが来そうだが、何を隠そう筆者はMacユーザーでもある。だが、Linuxのほうが動作が軽くて快適なので、もはや常用するのはLinuxばかりなのである。

MacのGUIは優れている。だが、Linuxでも同じようなことが出来る。それが今日のテーマである。MacのGUIと言えばExposeだけではなく、ドックの存在も忘れてはならない。従ってドック風の操作を実現するためのソフトウェアであるGlx-Dockの設定方法についても解説しよう。紹介するのはあくまでも筆者好みのカスタマイズなので、ぜひ読者の皆さんはさらに自分でカスタマイズ方法を追求して頂きたいと思う。

ただし、筆者のデスクトップは英語表記になっているので、プラグインやメニューの表記は英語のまま解説する。日本語のデスクトップを利用されている方は、適宜置き換えて読んでもらいたい。

Compizのインストール

まずは何はともあれインストール。オープンソースの醍醐味は最新の開発版へアクセス出来ることであるが、現時点では最新版に手を出すのは待ったほうが良い。最新版は0.9なのだが、実はひとつ前のバージョンである0.8系から大きなアーキテクチャ変更がなされている。0.8の開発言語はCで、0.9はC++、つまりかなりのロジックが書き換えられているのである。そしてUbuntuの最新版10.10でもまだ0.9系は搭載されておらず、aptやyumなどのパッケージマネージャで入手できるバージョンも0.8となっている。なので現時点では欲張らず、素直にディストリビューション標準のものをインストールしよう。(筆者もそうしている。)Ubuntuであれば下記のパッケージをインストールすると良いだろう。

  • compiz-fusion-plugins-main
  • compiz-fusion-plugins-extra
  • compizconfig-settings-manager
  • fusion-icon
  • emerald

Fedoraユーザーは適宜パッケージ名を置き換えて欲しい。

Compizでは描画にOpenGLを利用する。そのため、OpenGLによる3D描画に対応するよう、ビデオカードのドライバをしっかりインストールしておく必要がある。AdministrationメニューにあるAdditional Drivers(日本語表示なら管理===>ハードウェアドライバだったかな?コマンドはjockey-gtkだ)を開いて、適切なドライバをインストールしよう。

全てのソフトウェアのインストールが完了したら、Compiz Fusion Iconを起動しよう。するとCompizが有効になるはずである。

選択するプラグイン

Compizのアーキテクチャはプラグイン形式になっている。Compizと言えば、そのWikiサイトにも掲載されているように、Cube型の仮想デスクトップを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。(下記参照)だが、どのような表示方法をするかは、どのプラグインを利用するかということ次第であり、プラグインのカスタマイズ方法さえ分かれば自由自在に自分好みの動作に変更することが出来るのである。そして筆者はExpose&Spaces風にしているというわけである。


プラグインのカスタマイズをするにはCompizConfig Setting Manager(通称ccsm)を利用する。起動方法は至って簡単だ。正常にCompizがセットアップされているなら、Compiz Fusion Iconがタスクバーに表示されているはずだ。そのCompiz Fusion Iconを右クリックすると、Settings Managerというメニューが表れるので、これをクリックしよう。ccsmは次のような画面である。


このツールでプラグインごとに機能のON/OFFを切り替えたり、細かい設定をいじったりするのだが、まずどのプラグインを使えば良いのかというところで躓く人が多いのではないだろうか。というか筆者はこの一覧を見ても何をするプラグインなのか、当初はちんぷんかんぷんだった。なんせプラグインの数がすごく多い。これは、これから「よしっ!Compiz使うぞ!」という人にとって高いハードルになっているように思う。筆者がExpose風のGUIのために有効化しているプラグインは次の通りである。

  • General Options ... 一般的な設定。OFFにすることは出来ない。
  • Window Decoratoin ... ウィンドウの枠などをCompizが描画する。Emeraldと併せて利用する。
  • Expo ... 仮想デスクトップ一覧を表示する。
  • Desktop Wall ... キーボードで仮想デスクトップを切り替えるためのツール。
  • Viewport Switcher ... 同上。だが利用するキーが異なる。
  • Scale ... ウィンドウ一覧を表示する。
  • Scale Addons ... Scaleに機能を追加する。ウィンドウのタイトル表示など。

少し数は多いが、順を追って各プラグインの使い方を説明しよう。

General Options

基本的な設定の中で、最も重要なのは仮想デスクトップの個数であろう。筆者は9個のデスクトップを利用している。仮想デスクトップのサイズは同時に開いておきたいウィンドウの数や、それらをどのように分けたいかといった、個人の好みに因るものが大きい。設定方法は一番右の「Desktop Size」タブを開き、仮想デスクトップの個数を、行と列でそれぞれ指定するだけである。


Window Decoration

このプラグインは、有効になっていないとかなり焦る。とにかく焦る。何故ならば、このプラグインがないとウィンドウの枠やタイトルが表示されないからだ。従ってCompizを使う上では必須のプラグインと言えよう。とりあえず有効化しておけば問題ない。ウィンドウの影などを調整することも可能だが、特にいじる必要はない。他のプラグインも同様であるが、プラグインを有効化するにはチェックボックスをONにする。


Compizでは、ウィンドウの枠やタイトルの表示に対してテーマを設定することが出来るので、ウィンドウの見た目にこだわりたい人には朗報である。ただし、テーマの設定を行うのはCompiz本体の仕事ではなく、Emerald Setting Managerというソフトウェアで行う。

Emerald

Emerald Settings Managerは、Compiz Fusion Iconの右クリックメニューから起動できる。現在のものを気合でカスタマイズすることも可能だが、ウェブで公開されているものを有り難く利用させて頂くと良いだろう。テーマは例えば次のページなどで公開されている。

Beryl-Themes.org
http://beryl-themes.org/index.php?xcontentmode=103

筆者はMoomexというテーマを利用している。 ダウンロードしたテーマを利用するには、Emerald Settings ManagerでImportしよう。


Expo

Expoは仮想デスクトップの一覧を並べて表示するプラグインだ。例によって前置きが長くなってしまったが、ようやくここからがOSX風の使い勝手を実現するプラグインの紹介を始めよう。Expoの設定で最も重要なのはキーバインディングだろう。筆者はOSXと同じくF8を押すと仮想デスクトップ一覧が表示されるように設定している。F8を押している様子は次の通りだ。


「そりゃExpo(se)じゃなくてSpaceやがな!」というツッコミはさておき(Compiz作者はツッコまれたかったのかも知れない)、OSXでF8を押したときと同じ挙動になった。しかも反射エフェクトなどが掛かっていて、無駄に美麗である。筆者はまっすぐに並べているが、設定によっては角度をつけたりわん曲させることも可能なので、好みに応じて色々いじってみて欲しい。以下はキーバインディング設定画面である。


なお、Behaviorタブではズームの速さ、Appearanceタブでは見た目(反射の設定など)が出来る。色々いじって変化を楽しんでみると良いだろう。筆者のExpoは、OSXのそれよりも少しレスポンスを速めに設定している。おそらくMacユーザーが見たら「キビキビしてるなあ」と感じるのではないだろうか。

Desktop Wall

Expoの表示は便利だが、それでも毎回F8を押して一覧を表示してデスクトップを選択するのはチョット面倒臭い。どちらかと言えば、いくつかの修飾キーとカーソルキーで切り替えたり出来ると便利極まりないのだが、これを実現するのがこのDesktop Wallと、次で紹介するViewport Switcherだ。デスクトップ切替時には次のように仮想デスクトップ一覧と、現在地を示すための小窓が表示される。


もちろんこのプラグインも最も大事なのはキーバインディングの設定である。「Bindings」タブを開き、OSXっぽくCTRL+カーソルキーで切り替わるように設定しよう。以下は設定完成図だ。


キーを編集するには、3つあるボタンのうち一番左のボタンを使うのが便利である。このボタンをクリックすると、次のようなキー入力ダイアログが表示される。「Get key combination」をクリックすると、キー入力を受け付けるので、割り当てたいキーを押そう。修飾キーも適宜選択。このプラグインでは、OSX風の操作にするにはCTRLだけが選択されている状態にしよう。


Viewport Switcher

OSXでは、Control+1という具合に、Controlキーと数字の組み合わせで目的のデスクトップに切り替えることが出来る。そのキーバインドを提供するのがViewport Switcherだ。「Go to specific viewport」タブを開くと次のような設定画面が現れる。設定の要領はDesktop Wallと同じなので、Switch to viewport 1〜9までを適宜割り当てよう。


Scale

Exposeに相当するのがScaleプラグインだ。現在開いている仮想デスクトップにあるウィンドウを整列して一覧表示したり、特定のアプリケーションのウィンドウを整列して一覧表示させることが出来る。


こちらのプラグインも、設定するべきポイントはキーバインディングである。OSX風にするには、「Initiate Window Picker」にはF9を、「Initiate Window Picker Fow Window Group」にF10を割り当てよう。「Initiate Window Picker Fow All Window」は、現在任意の仮想デスクトップで開いているウィンドウ全てを整列して一覧表示する。筆者の記憶では、OSXには相当する機能は無かったように思う。


例によって「Behavior」と「Appearance」では速度や見た目の調整が出来る。言うまでもなく、筆者は「キビキビしている」と感じられるよう、速めのレスポンスに設定している。

Scale Addons

デフォルトの状態では、Scaleでウィンドウを整列するとウィンドウタイトルが表示されない。その機能を補うのがScale Addonsである。筆者は並べられた全てのウィンドウにタイトルを表示したいので、「Window Title Display」を「All windows」に設定している。現在ハイライトされているウィンドウだけに切り替えるといった設定も可能なので、好みに合わせて設定しよう。



その他の便利なプラグイン


Expose&Spaces風の操作にするもの以外にも、筆者が常用しているプラグインには次のものがある。説明は割愛するが、便利なので是非試してみて欲しい。

  • Place Windows ... 新しいウィンドウの表示位置を調整する。
  • Resize Windows ... ウィンドウリサイズ時の挙動を調整。
  • Resize Info ... ウィンドウリサイズ時にサイズなどの情報を表示。
  • Shift Switcher ... Cover風の表示が出来るウィンドウスイッチャー。

以上でExpose風の操作を実現するための、Compizの設定は完了だ。お次はいよいよOSX風のDockを設定してみよう。

Glx-Dock

OSXのGUIの使い勝手の良さのキーとなるコンポーネントの代表から外せないのがDockである。Dockはアプリケーションのランチャとタスクバーが一緒になったような機能を備えており、よく使うアプリケーションを登録しておくことで、アプリケーションを探す手間を省いてくれる。Dockには、登録したアプリケーションだけでなく、実行中のアプリケーションも表示される。よく使うアプリケーションを実行する機能と、実行中のアプリケーションを管理する機能がシームレスに連携していて、アプリケーションの実行を効率的に管理することが出来るのである。

Dockの歴史は古く、1989年にリリースされたNeXTSTEPまで遡る。いや、歴史が古いというのは語弊があるだろう。NeXTSTEPが先進過ぎたのだから。NeXTSTEPは、いったんアップルを辞めたスティーブ・ジョブズ率いるNeXT社による製品であり、現在のOSXの原型なのである。(スティーブ・ジョブズはNeXT社が買収されることでアップルへ復帰した。)Dockは20年以上経っても色あせないGUIのデザインであり、スティーブ・ジョブズの感性には感嘆せざるを得ないと言えよう。

そのように素晴らしいデザインのDockであっても、プロプライエタリであるためOSX以外では利用出来ない。従って、LinuxではOSXのDockを真似た様々なDock風アプリが存在するわけだが、筆者がその筆頭として挙げるのが、本エントリで紹介するGlx-Dockである。Glx-DockはCairo-DockのOpenGL版であり、Cairo-Dockと呼んだほうが通りが良いかも知れない。Linuxで利用可能なDock風ソフトウェアとしては、Cairo-Dockの他ではDockyやAWNなどが有名である。この3つの中で一番機能が豊富で、かつ設定が複雑怪奇なのがGlx-Dock(またはCairo-Dock)ではないだろうか。

Glx-Dockの描画は、本家OSXに勝るとも劣らず美麗である。


Glx-Dockのインストール

インストールはディストリビューション標準のもので良いだろう。Ubuntuならcairo-dockパッケージをインストールすると必要なものがひと通り揃う。

shell> sudo aptitude install cairo-dock

パッケージがインストールできたら起動してみよう。GNOMEならAccessories(アクセサリ)にメニューがあるはずだ。実はGlx-Dockは、非力なマシンでは少し重いときがある。そんな場合はGlx-Dockではなく、2D版のCairo-Dockを利用しよう。

基本的な使い方

当然だが使い勝手はOSXのDockと似ている。既に表示されているアイコンはランチャになっていて、クリックするとアプリが起動する。アプリが起動している間は、米粒のようなインジケーターが表示されるので、起動しているアプリとそうでないアプリがすぐさま分かる。既にアプリが起動している場合、アイコンをクリックするとそのアプリへフォーカスする。既にフォーカスされている場合には最小化される。また、Shiftキーを押しながらアイコンをクリックすると、新しいアプリケーションウィンドウを開く。

実は、アイコンの中にはランチャではないものが存在する。それらは「アプレット」と呼ばれるもので、動作はアプレットによってまちまちである。たくさんのアプレットがあるので是非試していただきたい。

ランチャとして登録されていないアプリケーションが起動すると、新たにアイコンが追加される。当然ながら、アプリケーションが終了するとアイコンも消える。新しいアプリケーションをランチャへ登録するには、「Applications Menu」というアプレットを利用する。このアプレットは標準で表示されているはずなので探してみて欲しい。Dockにランチャを追加するには、このApplications MenuアプレットからアプリケーションメニューをDockへドラッグ&ドロップするだけである。OSXのように、実行中のアプリケーションを右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューから、ランチャとして登録することも可能だ。

Advanced Mode

起動直後のままでもGlx-Dockは割と使えるのだが、もちろんカスタマイズしたほうがずっと使いやすくなる。カスタマイズをするには、Dockの上で右クリックして、Cairo-Dock>Configureメニューを開くだけだ。


すると、次のような設定画面、Simple Modeが表示される。


Simple Modeで頑張ってカスタマイズしても良いのだが、ガッツリいじりまくるにはAdvanced Modeを使用したほうが良い。Simple Modeでは思うような挙動に出来ず、イライラがつのるからだ。Advanced Modeに切り替えるには、左下に表示されているボタンをクリックしよう。Advanced Modeは次のような外観である。


どこか見覚えがないだろうか?そう、Advanced Modeの使い勝手はCompizConfig Settings Managerにそっくりなのだ。アプレット(プラグイン)を有効化したければチェックボックスをONにするだけだし、細かい設定をしたければアイコンをクリックすれば設定画面が表示される。ちなみに、ccsmと違ってOFFに出来ないチェックボックスが結構たくさんある。これらはGlx-Dock標準の機能または設定であり、無効化することは出来ない。だが、重要な設定がたくさんある。

以降では、各アプレット(プラグイン)の設定を紹介しよう。

Position

読んで字のごとく、画面のどこに表示するかを設定する。デフォルトはBottomだが、最近のPCは横方向に長く縦方向は短いので、左右のいずれかに表示するのも良いだろう。筆者は左側に表示している。


System

このメニューでは、描画のリフレッシュレートを設定しよう。何も考えずにマックスでOKだ。


Visibility

細かい表示設定が出来る。Dockをどのように表示するかだが、OSX風にしたければ一番上のVisibilityはReserve space for the dockにしよう。また、Sub-dock's visibilityはAppear on mouse overがおすすめだ。(クリックかマウスオーバーを選べるのだが、クリックするのは面倒だろう。)


Taskbar

Dockに表示するアプリケーションについての設定を行う。一番上のチェックボックスの設定で、次の3つをONにしよう。

  • Show currently opened applications in the dock?
  • Mix launchers and applications
  • Group windows from the same application in a sub-dock?


Views

見た目を決めるのがこの設定メニューである。Dock本体の見た目と、Dock上で特定のアイコンをマウスオーバーしたときに表示されるサブドックの見た目である。デフォルトではA 3D plane viewというものになっている。これは、OSXでDockを下に表示したときと同じような感じである。選択できるタイプには次のものがある。

Dock用
A 3D plane view
Defalt
Curve

サブドック用
Parabolic
Rainbow
Slide

サブドックのオススメはSlideであるが、Rainbowなどはかなり奇抜で面白い。

Icon

アイコンを表示する順序を決めよう。アイコンの種類は先ほども述べたが次の3種類。
  • アプレット
  • アプリケーションランチャ
  • 実行中のアプリケーション


Animated Icons

アイコンがマウスオーバーされたりクリックされたときのアイコンの動作を設定する。デフォルトではマウスオーバーのたびに効果が表示されるよう設定されているのだが、少しやり過ぎ感があって鬱陶しい。マウスオーバーでは何もしない、クリックでWobbyまたはPulseなどを設定するのが筆者好みである。

Icon Effects

こちらは、アイコン自体に変化はないが、アイコン周辺に様々な効果を描画する設定である。Animated Iconsを使うなら、こちらはOFFでも構わないだろう。逆もまたしかりである。

Illusion

アイコンが表示、非表示になるときのアニメーションを設定する。

各種アプレット

Glx-Dockには、さらに便利なアプレットが多数存在する。筆者が利用しているものは以下のものだ。

  • Trash ... ゴミ箱を表示する。ミドルクリックで空にすることが出来る。
  • Shortcuts ... ファイルマネージャで設定したショートカットをサブドックに表示する。
  • Application Menu ... ドラッグ&ドロップ可能なアプリケーションメニューを表示する。
  • Log-out ... ログアウトボタン
  • musicPlayer ... 各種ミュージックプレイヤーの操作を行う。クリックで再生・一時停止を切り替えられるのが便利。
  • Sound Control ... 音量を調節する。

テーマ

Glx-Dockのもうひとつの大きな特徴として挙げられるのは、テーマを容易に変更できることだろう。Dockの見た目はもちろんのこと、アイコンや挙動まで設定することが出来る。事前に、どのような見た目になるかを確認出来るので重宝するのだが、見た目だけでなく挙動まで一度に変更されてしまうため注意が必要である。


まとめ

今回は3DデスクトップマネージャのCompiz、そしてDockソフトウェアのGlx-Dockを使って、Mac OS X風の使い勝手にする方法を紹介した。いずれもライセンスはGPLであり、LinuxでもOSXに勝るとも劣らない使い勝手を実現出来るのである。本エントリが長いという事実が物語るように、同じ機能を実現するまでに至る道のりは、OSXに比べるとかなり険しいように思うかも知れない。だが、一見面倒臭くて手間のかかる手順であっても、カスタマイズは楽しい作業である。コンピュータ好きならきっとその過程も楽しくて仕方がないだろう。Linux Desktopは、本当のコンピュータが好きな人に対して迷わずオススメできる選択肢なのである。

0 コメント:

コメントを投稿