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2016-07-15
書籍発行のお知らせ:詳解MySQL 5.7 〜進化したMySQLをよく知るためのテクニカルガイド〜
既に昨日のdb tech showcaseのスライドでご存じの方も多いだろうが、この度MySQL 5.7の新機能を解説するための書籍を発行させていただくこととなった。8月23日発売予定である。
MySQL 5.7の新機能については、これまでブログでは紹介してこなかった。というのも、あまりにもボリュームが多すぎて、ブログという媒体でカジュアルに紹介するには向いていないと思ったからだ。とはいえ、MySQL 5.7を皆さんに使っていただくには、誰かが新機能をしっかりと解説しなければならない。どうするべきか考えた結果、書籍としてまとめて出させていただくことになった。
新機能について真面目に解説しようとすると、新しいポイントがどこなのかということを言及するために、結局のところ元々の機能についてもある程度解説が必要になってしまう。そういうわけで、この書籍では、MySQLが持つ機能の基本的なコンセプトやアーキテクチャといったものについての解説も含まれている。MySQL 5.7の新機能完全リストという記事では、150以上の新機能が詳解されているが、さらにWorkLogの洗い出しなどを行ったところ、最終的には175個の新機能を解説するに至った。いずれにせよ、ひとつのバージョンアップにおける変更点の量としては、とんでもない数である。個々の変更点を見ていくと、確かにそれぞれに役立つものばかりである。しかしこのように多くの新機能を、一体誰が使いこなせるというのだろうか。使いこなすには、少なくとも新機能を知らなければ話にならないのだが、そのためには新機能をきっちりと理解するためのガイドブックが必要であるはずだ。
「MySQL 5.7は良くなっているらしいが、一体何がどう良くなってるの?」「性能が上がってるらしいけど、何がどう変わったの?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ本書を手に取っていただきたい。直近でMySQL 5.7を使う予定がない人でも、既に現場でMySQLを使っている人であれば、背景にあるコンセプトやアーキテクチャの話なども含めて、本書の内容はそれなりに役に立つはずだ。例によってこの書籍は、初心者向けではないので、全くMySQLの知識が無いという人にはオススメしない。ある程度基本的な使い方を分かっていないと、何が書いてあるのかは分からないだろうし、理解できない解説が延々と175個も続くのは、恐らく苦痛以外の何物でも無いだろう。そんなわけで、初心者はどうぞ遠慮なく本棚へ戻してもらって構わない。初心者向けの書籍は、良い物がたくさんあるので、そちらを先に購入すると良いだろう。(例:これとかこれとかこれとか。)
世の中には、枯れたソフトウェアを使いたいという人も数多く存在する。MySQL 5.7は確かに枯れては居ない。なんせ最新のバージョンである。まだ誰も踏んだことがないバグも潜んでいることだろう。だがその一方で、古いバージョンでは解決できなかった課題に対する対処法が、新機能として実装されていることもまた確かである。使うべきか、使わざるべきか、それを判断するには、やはり何がどう変わっているのかを知らなければならないのだ。MySQLから派生したソフトウェアを含め、これからもMySQLを使っていこうと考えている方は、ぜひ今後の方向性の道標として本書を活用して頂きたいと思う。
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