ちょっと硬派なコンピュータフリークのBlogです。

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2013-12-03

ヒゲモジャのギークが提案する技術習得戦略

先月、Dbtech Showcaseで松信さんがデータベース技術の羅針盤という講演をされた。残念ながらプレゼンそのものを観に行くことはできなかったが、その前の日に松信さんと一緒に昼飯を食べたとき、講演のあらすじについては伺っていた。その際にも同じようなことを松信さんには言ったのだが、スライドを見直した上で改めて自分の意見をまとめておこうと思ったので筆をとることにする。

なお、このエントリではスライドに書かれているトピックについて語るので、まだ松信さんのスライドを見てない人は先にスライドに目を通してから本エントリを読んで欲しいと思う。結論は全く違った方向に進んで行くが、その点は了承して頂きたい。

2013-08-13

プログラミングは「教わる」ものか、「学ぶ」ものか?

人気ブログ、Life is beautifulの著者である中島氏が、『プログラミングは「教わる」ものか、「学ぶ」ものか?』というお題に対して回答を述べている。回答の要旨はこうだ。

わたしの答えは、「“教わる”のではなく“学ぶ”もの」です。

わたし自身が、独学でやってきましたから。高校生のころ、『TK-80』を組み立てて初めてプログラムを書くようになってからずっとです。大学ではプログラミングを“教わる”授業も受けましたが、残念ながら仕事には何も役に立ちませんでした。

社会人になってMicrosoftでWindowsの開発にかかわった時も、まずやったのはひたすらソースコードを読む作業。誰かにプログラミングを教わったという記憶がありません。

正直なところ、この回答には異論があるし、これからコンピュータについて学ぼうとする人にとっても弊害があるように思うので、今日はそのことについて語ろうと思う。

2013-06-13

プログラミングを教育する前に必要なこと

Rubyの作者、我らがMatzが政府がプログラミングを義務教育にしようとしていることに対して苦言を呈している。Matzが指摘している問題点は3つ。

  1. 誰が教えるか。あるいは教えることが出来る教師は揃っているのか。
  2. どのように評価するか。プログラミングは芸術に近いのにどうやって点をつけるのか。
  3. 何を教えるか。

詳しいことは元記事を見て頂きたい。もちろん私はMatzの苦言には大いに賛同している。正直政府は無計画にキャッチーなネタをぶちあげているだけにしか見えない。だが、コンピュータについての教育は一切役に立たないのかというと、そうでもないように思う。dankogai氏がMatz氏の記事を受けて、コンピュータを遊び道具として置いとけみたいなことを書いてるけど、それもどうかなと思う。遊び道具として置いといたところで、自発的にプログラミングをしようと思う子供などほとんど居ないだろう。せいぜいゲームで遊ぶか、みんなエロサイトを覗いて喜ぶ程度ではないだろうか。

そこで、今日は「子供に何を教えるべきか」ということについて提言をしてみたい。

2010-11-14

アジャイルと受託開発

先日、永和システムマネジメント社がアジャイルによる受託開発サービスを発表し、話題になっている。多くの人の関心を引いているのは、アジャイル開発手法を取り入れるということだけでなく、その価格の安さだ。一ヶ月あたりの料金は、もっとも安いものでは月々15万円から、もっとも高額なプランでも月々150万円からとなっている。果たしてそんなので儲かるの!?というのが多くの人がいだいている疑問であろう。自分なりに「アジャイルによる受託開発サービス」について分析してみたので語ってみようと思う。なお、本エントリは永和システムマネジメント社が公開されている資料と筆者の推測に基づくものであるので、より詳細で正確な内容は永和システムマネジメント社さんへ問い合せて頂くよう悪しからず了承いただきたい。

2010-03-04

漢のソフトウェア特許廃止論

最近は長いエントリしか書いてないので投稿の回数が減り気味なのだが、性懲りもなく今回も長文をぶちかますので皆さん時間があるときに読んでくださると幸いである。

コンピュータ産業において最も良くないものは何か?と聞かれると、俺は間違いなく「ソフトウェア特許こそ諸悪の根源であり、癌である!」と答えるだろう。コンピュータ産業はソフトウェア特許という癌に冒され、日々むしばまれ、やがて終焉に向かおうとしているように見える。一般的に、特許と言うと「産業を振興するとても良いもの」のように考える人も多いだろうが、そうではない。今ではあらゆる産業にとっての足かせにしかなっていないのだ!!

今日は、特にソフトウェア産業の領域に絞って、特許が如何に危険で人々のためにならないかを説明しようと思う。

2010-02-25

経済産業省アイデアボックスを使おう!今すぐ!なう。

ニュース記事などで既にご存じの方も多いだろうが、経済産業省が国民の声に耳を傾けるための仕組み「アイデアボックス」が開催されている。アイデアボックスは、仕組み自体はモデレーションつきの掲示板みたいなもので(スラドに近い?)、登録すれば誰でも意見を述べたり、他人の意見に賛成or反対したり出来る。言わば現代版目安箱だと言って良いだろう。

2010-02-22

ウェブガイア仮説 〜 コンピュータと生物の不思議な類似点 〜

Publickeyに「サーバは「単体」から「群体」へと進化中」という記事があったので、それに刺激されて筆をとってみた。本稿は、以前書いた「コンピュータ業界の展望と多様性」というエントリの続きである。今回は、コンピュータシステムの形態(トポロジ)とトレンド、そして今後の展望について、生物とコンピュータシステムの類似性および両者の比較を用いて様々な側面から自分の見解を論じてみたい。かなりの長文エントリなのでその点はご容赦を。

2009-06-03

そもそも日本のIT業界が残念だ。

梅田望夫氏のインタビューに対して様々な反応が上がっている。
俺に言わせてみれば、Webだけでなく日本のIT業界そのものが残念だ。

俺は、2000年に大学院を卒業してからSun Microsystemsの門を叩いた。なぜSun?という疑問は色々とあるだろうが、いずれにしても外資系が良かった。日本企業に勤める気にはならなかった。なぜか?

日本のIT業界が残念なことになっていたからだ。

周りを見渡してみよう。一体どれだけの(人気のある)コンピュータ製品が日本製だろうか。俺は今、MacBookでこのブログを書いている。組み立てはどこの国で行われたかは知らないが(たぶん台湾あたりか?)設計したのはアメリカの企業であるAppleだ。

サブマシンで使ってるLinuxは北欧の人が設計した。

最もシェアの高いOSはWindowsであり、これまたアメリカ製である。

スマートフォンのOSは、Android、iPhone OS、WM、Symbian OS、WebOSなど様々だが、いずれも海外のものだ。

今俺の本職であるデータベースだって、オープン系システムで利用されるものはほとんどが海外製のものばかりである。MySQLはスウェーデン生まれだ。

ハードウェアはどうだろう?メモリやHDDは日本製のものもあるが、花形であるCPUはIntel/AMD/VIAなど海外勢ばかりであり、GPUもnVidia/AMDとこれまた海外である。おっと・・・最近富士通が世界最速のCPUを発表したところだった。10年ぶりに。

そんなわけで、日本のIT製品・・・特に基盤となるソフトウェアは、海外発のものを輸入して利用しているのがほとんどである。俺はそれが残念でならない。

だから外資系企業に入って、日本ではなく海外の技術を学ぼうと考えたわけだ。ただし配属された部署の関係で、あまり希望するような仕事は出来ず、お世話になったSunを去ってMySQLへ転職したわけだが、どういう因果なのかまたもやSunに買い戻されてしまい、今度はそのSunが買われることになってしまった。これまた残念なストーリーである。

Webが残念なことになっているというのは、IT業界そのものの体質だと思えばそれほど不思議ではない。元々日本のIT業界は世界をリードする立場に無かったのだから、それがWebで立場が変わる方が不思議なのである。

なぜ日本のIT業界は残念なことになっているのか?社会に出て、俺なりに経験を積んできた中で思うことには、例えば次のようなことが挙げられる。
  1. 技術者の待遇がよくない。出世するには管理職にならなければならない。技術を学んでも待遇がよくならないので、技術を学ぶことに対するインセンティブが業界全体で低い。
  2. ソフトウェアのライセンスはプロプラエタリなものばかりで、開発者がその方が良いと信じている傾向がある。実質的には経営者や営業職など、開発職以外の人達だけが得をしている。
  3. 国内市場向けの商品が大半である。特にソフトウェアでは顕著であり、日本から海外へ販売している例は少ない。Web系のサービスではもっと顕著で、殆どが国内消費向けである。
  4. 言語の壁が高い。
このように分析してみると、日本で開発されたものが世界標準になる可能性は極めて低いと考えざるを得ない。とても残念なことである。

じゃあどうすればいいか?結論だけ書くと、
というわけだ。こんな風に考えているので、俺は今のところ身を置いているわけである。今が残念ならば、少しでも良い方向へ進むよう努力すべきなのである。

日本発のもので勢いがあるものもある。例えばRubyだ。俺はRubyを猛烈に応援・支持している。松本さん、頑張ってください :)

正直言って、Webには国境はないのに、日本むけのサービスばかり展開していては勿体ないという気持ちもある。海外でもサービスを展開できればビジネスの規模も大きくなるし、Web系の企業は是非とも日本市場だけにとらわれない経営をして頂きたいものだ。

2009-02-13

FOSSで節約IT生活

ITにかかるコストを下げる。これは企業にとって常に重要な課題であるが、最近はフトコロ事情のせいでこの課題に対する要望や圧力が高まっていることだろう。

専用ハードウェアや商用のミドルウェアは高価なものが多い。UNIX系のプラットフォームを利用してごく一般的なN層アーキテクチャのシステムを構築する場合でも、フリーソフトウェアやOSSを利用せずにシステムを構築してしまうととても高価になってしまう。今の時期はたとえ会社の利益が出ているとしても、財布の紐は緩めたくないものである。かといってシステムを構築する際、細部をケチってもあまり高価はない。あるコンポーネントを80%節約したとしても、それが全体のコストのうちたった5%しか占めないものであれば、その節約は全体で見るとわずか4%の節約にしかならない。(全く節約しないよりは遙かにいいのだが。)

2009-02-03

決算から見る今後の不況

この時期は2008年10月〜12月期の決算などが発表されるのだが、ニュースは赤字だ黒字だという話題で賑わっている。やたらと景気の悪いニュースが目につくのだが、ニュースサイトなどで記事を散見しているだけだと全体がよく見えないので、最近目にしたニュースを拾い集めてみた。

黒字組

IBMのQ4決算,6%減収も,純利益は12%増の44億ドル
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090121/323086/

売上高:270億ドル
純利益:44億ドル
人員減:4000人〜1万6000人?

2009-02-02

コンピュータ業界の展望と多様性

コンピュータシステムは、誕生してから現在に至るまで非常に様々な進化を遂げてきた。そして、まるで生物が単細胞生物から多細胞生物へと進化したように、コンピュータも相互接続を行うようになり、あるコンピュータの集合が一つの大きなシステムを構成するようになった。