ヘラクレスといえば、ギリシャ神話に登場する巨人族と戦った英雄である。奇しくもオープンソースのメインフレームエミュレータであるHerculesは、IT業界の巨人であるIBMに果敢にも挑戦している。なんだかヘラクレスを応援したくなるような構図であるが、筆者は何も「Herculesエミュレーターは英雄だ!」と言うつもりは毛頭無い。Herculesエミュレータはオープンソースソフトウェアであり、TurboHerculesはそれを利用してビジネスをしている。一方で、IBMもオープンソースに貢献しており、かつオープンソースへの支持を表明している。彼らはライバルなのだ。Herculesは弱小でありIBMは巨大だが、ビジネスで争うライバルであることに変わりはない。
IBMとTurboHerculesによる係争については、前々回、前回から続いて3回目になる。今回は「IBMが一体何を非難されているのかということについて」さらに問題の本質に迫ってみよう。

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2010-04-16
2010-04-15
IBMはオープンソースを支持し続けるのか?についてもっと考察してみる。
昨日のエントリに引き続き、もう少しだけ深く分析して、今後のIBMが取り得る対応について予測してみたい。昨日のエントリは主に、Florian Mueller氏がなぜ声明を行ったか、その背景にはどのような事情があるかということについて説明した。いわばFlorian氏の言葉を代弁したようなものである。今回は筆者の個人的な意見についても述べてみようと思う。
2010-04-14
IBMはオープンソースを支持し続けるのか?
IBMがオープンソースソフトウェアを開発している企業に対して、特許をもって威嚇したという旨のニュースが掲載された。
マイコミジャーナル「米IBMの書簡にオープンソース支持者が非難」
マイコミジャーナル「米IBMの書簡にオープンソース支持者が非難」
メインフレームエミュレータの「Hercules」を提供する仏TurboHerculesが3月、欧州委員会(EC)に対して申し立てた競争法違反の調査に関連して、著名なオープンソース支持者が米IBMがTurboHerculesに対して送った書簡を公開し、「これまでのオープンソース支持は偽善」とIBMを激しく非難している。フリー(自由な)ソフトウェア支持者としては、特許で威嚇と聞くと反応せざるを得ないのだが、IBMの一体何がいけないのだろうか?今日はこのニュースについて「著名なオープンソース支持者」であるFlorian Mueller氏による主張の意義を検証してみたい。
2008-08-09
MSのない世界
ITMediaの記事より
IBM、“MSフリー”なデスクトップPC提供へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/06/news042.html
オトコは記事が多少古くても気にしてはいけない。思い立ったら吉日。迷わずBlogするべし!!
往年のギークならこのニュースを読んで思い浮かべるのはOS/2の存在ではないだろうか。OS/2はかつてIBMとMicrosoftが開発したOSである。だがMicrosoftはOS/2から離れてWindowsを開発し、Windowsは爆発的なヒット商品となった。一方でOS/2は競争に敗北し、IBMは煮え湯を飲まされたのだ。
そしていま、MicrosoftはVistaのおかげでこれまでにない危機に瀕している。このタイミングでIBMがMSフリーのPCを提供するその裏には・・・
という声が見え隠れする。気のせいだろうか・・・。
IBMはIT業界の巨人であり、影響力は絶大である。そのIBMがMSフリーのPCを推進しすることには大きな意味がある。IBMが出すからこそ、MSフリーのPCはMicrosoftにとって驚異なのである。
ちなみにオトコはMacユーザーであり、仕事では完全にMSフリーであるがまったく問題なく業務を遂行できている。そのことを鑑みると、MSのソフトウェアは業務に必須のコンポーネントではないと考えられる。(ちなみにオフィスソフトはNeoOfficeを利用している。)したがって、IBMの取り組みはある程度成功するのではないだろうかと予測している。
MSフリーの先には真のフリー、つまり自由が待っている。ぜひIBMには頑張っていただきたい。
IBM、“MSフリー”なデスクトップPC提供へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/06/news042.html
オトコは記事が多少古くても気にしてはいけない。思い立ったら吉日。迷わずBlogするべし!!
往年のギークならこのニュースを読んで思い浮かべるのはOS/2の存在ではないだろうか。OS/2はかつてIBMとMicrosoftが開発したOSである。だがMicrosoftはOS/2から離れてWindowsを開発し、Windowsは爆発的なヒット商品となった。一方でOS/2は競争に敗北し、IBMは煮え湯を飲まされたのだ。
そしていま、MicrosoftはVistaのおかげでこれまでにない危機に瀕している。このタイミングでIBMがMSフリーのPCを提供するその裏には・・・
積年の恨み晴らさでおくべきかァッ!!!
という声が見え隠れする。気のせいだろうか・・・。
IBMはIT業界の巨人であり、影響力は絶大である。そのIBMがMSフリーのPCを推進しすることには大きな意味がある。IBMが出すからこそ、MSフリーのPCはMicrosoftにとって驚異なのである。
ちなみにオトコはMacユーザーであり、仕事では完全にMSフリーであるがまったく問題なく業務を遂行できている。そのことを鑑みると、MSのソフトウェアは業務に必須のコンポーネントではないと考えられる。(ちなみにオフィスソフトはNeoOfficeを利用している。)したがって、IBMの取り組みはある程度成功するのではないだろうかと予測している。
MSフリーの先には真のフリー、つまり自由が待っている。ぜひIBMには頑張っていただきたい。
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