以前にmod_dbdについてどういうものかを紹介したが、今回はMySQLを用いたmod_dbdの設定方法について説明する。
MySQL用のmod_dbdドライバを利用するにはApache httpd Serverをソースからビルドしなければならない。以前のバージョンのApache httpd ServerのソースコードにはMySQL用のmod_dbdドライバ(apr_dbd_mysql.c)が同梱されていなかったため、別途追加が必要であった。(ダウンロード元はここ。)その原因はライセンスの関係であり、Apache LicenseとGPL(MySQL)が非互換であったためである。確認した限りでは、Apache httpd Server 2.2.6にはapr_dbd_mysql.cは同梱されていない。2.2.8には同梱されていることを確認したので、この間に何らかの対処がなされたものと考えられる。ソースコードにコメントとしてLICENSEがApache License 2.0であるという記載があるが、以前のものはMySQLのGPL FOSS Exceptionが適用されていたのでこの辺の変更があったようである。

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2008-05-14
2007-12-28
mod_dbd入門編
予てから手を着けようと思っていたApacheのデータベースコネクション管理モジュールであるmod_dbdの中身を覗いてみた。これはApache 2.1から(2.1はスキップされたので実質は2.2から)導入されたモジュールで、データベースのコネクションを管理してくれる。誰のために管理してくれるのか?それは他のモジュールのためにである。実は自分で作成したCGI等のWebアプリケーションがmod_dbdを明示的に使用することは出来ない。mod_dbdの機能を使用するのはApacheにロードされた他のモジュールである。例えばmod_authn_dbdやPHPなどが使うことになる。なので、通常はApacheにロードされたモジュールが適宜使用してくれるので、あまり意識することなくその恩恵に与ることになる。そして殆どの人にとってはApacheモジュールを開発する機会がないだろうから、mod_dbdを使って開発をする機会もあまりないだろう。
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