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2014-02-12

東京は暮らしやすいか

本の虫: 東京は住みにくい」という記事が何やら炎上している模様である。江添氏が記事中で主張されてることは、「東京はメシが不味くて住みにくい」ということである。これに東京在住の人が憤慨しているようだ。

実は、私も関西から東京に出てきた経験があり(今は栃木在住)、そのときに同じようなことを感じたことがある。今では東京は必ずしも住みにくい場所ではないと思うが、住みやすい場所か?と言われると、両手を挙げて賛同することはできない。今日は東京に出てきたときに、私個人が感じたことについて語ってみようと思う。

東京のメシはまずいか

新卒で社会人になって、新人研修を受けていたころ。昼休みに入った食堂がキツかった。その研修は確か半蔵門だかそのへんにある、CTCの研修センターでトレーニングを受けるというものだった。当然昼になれば研修センターの近場で飯屋を探す。店の前に陳列されているメニューと価格を見て、手頃な店に入ったのだが

うわっ・・・なんだこりゃ、クッソまず!!

という感想を抱いたのを記憶している。

その食堂が特別酷かったのかというと、確かに美味いわけではないが、関東に長年住んだ今なら別段糞不味いわけでもないように思う。関西から関東へ、特に東京へ出てきた人は、外食時に同じような感想を抱くことが多いのではないかと思うのだが、とにかく味が濃いと感じるのだ。店で食べても、惣菜を買っても、とにかく濃い・・・と当時感じた。今は関西へあまり行かないのでどうか分からないが、関東と関西では味のギャップが確かに存在した。

私は生まれてから24歳まで関西(大阪、奈良)で暮らしたが、必ずしも薄味が好きというわけではない。家族からはよく「醤油かけ過ぎや!」(大阪弁)と言われたりしたものだが、それでも東京の食事は味が濃いと感じた。江添氏が言うような出汁が効いてるか効いていないかという問題ではないように思った。幸いにして、自分の場合は東京に出てきて半年もしないうちに舌が慣れてしまった。元々貧乏舌だったのが幸いしたのだろう。

東京で美味い飯を探す

東京でしばらく暮らした後に学んだのは、お手頃そうな飯屋はハズレが多いということだ。不味いのを味を濃くして誤魔化すから、出汁の味すら分からなくなる。それでも、そこそこの値段で単に腹が満たされれば良いという需要があれば、そういった店は潰れない。そして、地方から来た人が面食らうことになる。

東京は広い。圧倒的な数の店が存在する。当然ハズレの店はたくさんあるが、当たりの店も数多くある。東京の中でも地域性がある。統計を取ったわけではないので言い切ることはできないが、競争が激しくない地域ではハズレが多い気がする。そして、空いてる店もハズレが多いような気がする。

地方では、特に食材が新鮮な地域では、どの店に入ってもそこそこの値段で美味いものが食える場所もある。例えば漁港に近い地域では、海鮮は何を食っても旨い。だが、同じことを東京に期待するのは間違いだ。

何が言いたいかというと、東京で当たりの店を探すには江添氏が住んでいた京都をはじめ、その他の地域とは異なる戦略が必要だということだ。前提条件が変われば戦略が変わる。考えてみれば至極当然のことである。

東京で美味い飯屋を探すにはどうすれば良いか。ごく常識的な戦略を挙げると次のようなものがあるだろう。
  • 知人から教えてもらう。
  • 食べログやぐるなびなどの口コミサイトで探す。
  • 混んでいる店、並んでいる店に入る。
  • 自ら店を発掘する。
考えも無しにリーズナブルな飯屋に突入するというのは、決してやってはいけない愚かな戦略であると言えよう。

東京は暮らしやすいか

これは個人の価値観やライフスタイルによるので、暮らしやすいかどうかは一概には言えないだろう。街に何を期待するかで当然違ってくる。

東京は、慣れてしまえば商業施設は何でもあり、極めて豊かな街であることは間違いない。便利さや楽しさを追求すれば、東京に敵う街は日本に存在しない。楽しめるかどうかはその人の嗜好にもよるが、東京には日本の他のどの都市よりも充実した生活を満喫できるポテンシャルがある。日本一の大都会なのだから当然である。

だが、そこに至るまでのハードルがあるのも確かである。何の知識やノウハウもなく生活しようとするのは間違いであり、東京に関する知識や生活した経験が全くない素人が放り込まれても、右も左も分からず迷うだけである。東京の魅力を満喫するには、よく調べ、ツテを頼りにし、その上で時間をかけて自ら様々な経験を積まなければならない。そういった活動をごく自然にできる人も居れば、そうでない人も居る。東京が暮らしやすいかどうかは、そのハードルを高いと感じるか低いと感じるかに因るのではないだろうか。

当然種類は違えどハードルはどの街にも存在する。例えば、田舎だとコミュニティに溶け込めるかどうかが重要だったりして、肌が合わないと非常にツラい思いをする場合もあるかも知れない。ハードルは街によって違う。結局は、その街と個々人の相性の問題に落ち着くのではないかと思う。

ただ、中には周囲とも馴染みやすく、何の考えも無しに店に入っても食べ物が美味いという地域もあるだろう。何の戦略も持たず、努力もせずに質が高い生活を送れるなら、生活するのに戦略や高度なスキルが必要とされる地域よりも暮らしやすいと言えるのではないか。いや、本当に暮らしやすい街とはそういうものだと言えるかも知れない。そういう視点では東京はどうだろうか。

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