「SIerって終わってんな」という記事にはどうしても突っ込んでおきたいところがあったので、ここで突っ込んでおくことにする。
問題の箇所はここだ!!
どうやって世界と伍して戦う?
どうやって他の製品を上回る?
微々たる使い勝手の差などは、技術力の差の前では圧倒的に無力だということは
データベースはオラクルだのSQLに依存し、製品ではSAPなどに完敗を喫し続けているSIerこそ理解すべきだろう
ん?
SQLは言語であってどのRDBMSでも使えるわけだがもしかして・・・
SQL Serverのことか・・・
いや、ホントもう・・・MS SQL ServerのことをSQLと略す人はどうにかしてほしい。そりゃ悟空もスーパーサイヤ人になるっちゅーねん。
こんなことを書いて煽ってるけど・・・
無知なおっさんの無能さを再掲してやろう
道具というのは、それを適切に選択して使ってこそ価値がある。
フランスではOCAMLが普及しているが、なぜだか考えたことがあるか?
関数型言語は、どういう場面で威力を発揮するか?
Javaにできて、C#で出来ないこと、その逆は何か、
何を選択すればコストが抑えられるかをすら考えたことすらない
OCamlが普及してる理由や関数言語やJavaとC#の違いについて語る前に、とりあえずSQL(言語)とSQL Server(製品名称)の違いについてよく理解してみたらどうか。
技術力は重要
とまあ間違えているポイントがポイントなだけに盛大に突っ込んではみたが、エントリ全体の主旨としては頷ける部分もある。特に結論は同意できる。大手でもホンダ、ソニー、日立など、研究部門が成果を上げている、中規模でもデンソーとか良い企業もあるし
小さい会社だと、先日googleに買われたシャフトとか、CADのラティスとか、モーションポートレイトなど、固有技術で食ってる会社もある
しかし、そういった会社への就職は一般には要求水準が高くて難しい、
東大の情報理工なんかを出たエリートでなくても、もっと裾野の方の楽に入れる企業でも技術が重視される風潮を作ることが大事だ
特に日本の経営者に欠けてるのは、イノベーションをビジネスにうまく繋げるという視点ではないかと思う。せっかく技術を持っていても、それが金にならないのでは話にならない。日本には技術の価値をうまく市場価値に変換できるようなマインドが必要であると思う。特に規模が小さい会社のほうが、技術を金に変えるという視点は重要だろう。
また、技術力はイノベーションだけでなく、サービスや製品の品質向上、業務の効率化などにとっても非常に重要な要素であることは言うまでもない。それを客観的に測定することは難しいので、企業が技術力を持った人材を上手く活用できていないのだ。
SIerは終わってるか
元記事ではSIerが終わってるという旨のタイトルがつけられているが、終わってるという表現は正しくないように思う。ソフトウェア開発にとってのイノベーションとして、如何に品質の高いソフトウェアを効率よく開発するかということがあるので、技術が進歩するとより短期間、より少人数で開発ができるようになり、人月商売をしている業界はシュリンクしてしまうのは必然だと言える。だが、それは「今までと同じ物を作っていれば」という仮定のもとでの話である。ユーザー企業がより高度なアプリケーションを必要とすれば、ソフトウェエアの規模は必然的に大きくならざるを得ない。ソフトウェア開発が効率した分が、ソフトウェアの大規模化によって相殺されれば、SIerというビジネスはまだまだ生き延びるのではないだろうか。
プログラミング能力も大事だけど
さて、発端となっている日経ビジネスオンラインの記事を見ても、やはりプログラミング能力だけが大きく取り上げられてしまっているように思う。当然ながらプログラミング能力は大事だ。だが、それと同じぐらい重要なスキルがある。それは、データベースだ!!特にデータベース設計は極めて重要なスキルだ。今や開発と言えばサーバーサイドがあるのが一般的であり、データベースを使わないアプリケーションは珍しい部類に入る。データベースはただの入れ物ではない。適切にスキーマを設計してはじめて、その威力を発揮するのである。データベース設計の出来如何で、その後の開発効率が大きく違ってくることになる。どのようにデータベースを設計し、どのようにクエリを書くか、そしてトランザクションをどう構成するかという一連のスキルは超重要である。
SQLとSQL Serverを混同しているようでは話にならないのである。
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