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2012-04-10

MySQL Cluster構築・運用バイブル」発刊のおしらせ。


入魂書籍第二弾であるMySQL Cluster構築・運用バイブルが発売となった。一部書店では先行発売しているが、本日が正式な発売日である。Amazonでも今日から購入可能だ。サブタイトルは「仕組みからわかる基礎と実践のノウハウ」であり、MySQL経験者にとってMySQL Clusterを一から理解して頂けるような内容になっている。今では一端のエンジニア気取りの筆者であるが、MySQL Clusterに手を染めたばかりの当時は結構苦労したものだった。どのような点が分かりづらかったかという経験を活かし、MySQL Clusterのコンセプトや使い方をできるだけわかりやすく説明したつもりである。

以下、各章のタイトルと簡単な内容についての説明をする。

もくじ

第1章 MySQL Clusterのコンセプト
第2章 インストールと設定
第3章 基本操作を身につける
第4章 アプリケーションを開発するために知っておくべきこと
第5章 NoSQLとしてのMySQL Cluster
第6章 最大限の性能を引き出すパフォーマンスチューニングの原則
第7章 レプリケーション
第8章 監視のポイント
第9章 メンテナンスのコツ
第10章 典型的なトラブルと対処法

第1章では、MySQL Clusterを構成するサーバーの種類やどのような用途で利用できるかということについて説明した。

第2章では、MySQL Clusterのインストールや設定について説明した。MySQL Clusterは負荷分散型のリアルタイムRDBMSであるため、どのようなハードウェアを調達すれば良いか、またそれらをどのようにネットワーク接続すれば良いかという点から解説を行っている。オプションもひと通り説明しているのでかなり長い章になった。

第3章では、MySQL Clusterの基本的な操作方法(起動、停止、管理端末の操作方法など)について説明した。ここまで読めばとりあえず試すことが出来るはずだ。

第4章では、スキーマ設計やインデックス構造など、SQLによってMySQL Clusterへアクセスする際に注意すべきポイントについて解説を行っている。

第5章では、MySQL ClusterへSQL以外でアクセスする方法について解説した。MySQL Clusterには複数のNoSQLインターフェイスが備わっている。従来からあるNDB API、JavaのラッパーであるCluster/J、そしてmemcached。あなたの好みに合ったAPIが見つかれば幸いである。

第6章では、様々な側面からパフォーマンスを引き出すためのテクニックを紹介している。MySQL Clusterは性能特性に癖があるので、InnoDBとは異なったチューニングが必要となる。InnoDBの定石は通じないと思ったほうがいい。MySQL Clusterの弱点や得意とする点を見極めて欲しい。

第7章では、MySQL Clusterを使ってレプリケーションを構築する方法について紹介している。MySQL Cluster同士のレプリケーションだけでなく、MySQL ClusterからInnoDBへのレプリケーションについても紹介している。MySQL Clusterが苦手とするタイプのクエリはInnoDBを使うという戦法がとれる。

第8章では、MySQL Clusterを監視するためのポイントを抑えてある。実運用を行う場合にはぜひチェックして欲しい。

第9章では、バックアップ・リストア、テーブルの最適化、アップグレードなど、日々の運用で必要となるメンテナンスの手順について解説をしている。

第10章では、よくあるトラブルとその対処法について解説している。負荷分散型のリアルタイムRDBMSという性質上、通常のMySQLとは発生するトラブルの種類がかなり異なる。もちろん本書で紹介しているもの以外にも様々なトラブルが発生する。サポートが必要にならぜひ購入して頂きたい。

MySQL Clusterを使ってみようという人はもちろん、使うかどうかは未定だがMySQL Clusterについて知りたいという人は、ぜひ本書を手にとって頂きたいと思う。

というわけで、皆さん是非買って下さい!!

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