ほう、今日はMacのエントリか。
と思ったそこのアナタ!早合点してはいけない。確かにMacは素晴らしい。だが、今回俺がチョイスしたのはMacではない。Linuxだ!そんなわけで、本エントリではノートPC購入からインストールしたアプリについて紹介しようと思う。
なぜMacを買わなかったのか?
この点について疑問に感じる方も多いことだろう。最近、ギークの間ではMacが流行しているように思う。しかるに、iPhoneの開発プラットフォームとしての需要があるせいだろう。いや、確かにMacのUIは洗練されてるしアプリケーションも充実しているので、プライベートで使うにはもってこいのマシンだ。何よりMacはハードウェアのデザインが素晴らしい。特にコネクタの配置などは芸術的ですらある。しかし、ここ数年Macを使ってきて感じているのだが、MacのUIには問題がある。インストール直後はとてもキビキビしているのだが、使っていくにつれてどんどん動作が鈍くなってしまうのだ!使用していると徐々にメモリ使用量が増えていき、いったんメモリの使用量が増えてしまうと再起動するまで戻らないことが多い。そしてメモリの使用量が増えると同時に、アプリケーションの動作が鈍くなっていく。この点にどんどん耐えられなくなってきた。
モバイルワークステーション買っちゃった。
Macに比べるとLinux系のOSは動作が軽快で、ストレスなく利用できる。もちろん他の部分でストレスを感じることはあるのだが、上記のような致命的なものではない。というわけで、通常のノートPCを購入し、Linuxをインストールすることにした。そこで、俺がチョイスしたモデルはDELL Precision M4500(以下M4500)だ!フリーソフトウェアの精神を示すため、早速ステッカーを貼った。なかなか映える。
こいつを選んだのにはワケがある。
まず重要なのは高解像度ディスプレイが選択できる点だ。ワイドスクリーンだと最近は1366 x 768が主流だが、俺はこれには満足できない。もうひとつ上の解像度が欲しい。その点M4500ならば1600 x 900と1920 x 1080(FULL-HD)という解像度を選択することができる。高解像度の場合、ディスプレイサイズも合わせて大きくしたい。目が疲れるからだ。FULL-HDを比較的安価に選択できるのだが、俺はあえて1600 x 900をチョイス。このぐらいのドットピッチがちょうどいい。
そしてキーボード。俺はUS配列しか受け付けないので、この時点でかなり選択肢は絞られる。US配列のキーボードをチョイスできるメーカー自体、結構限られているのだ。具体的にはアップル(は上記の理由で却下)、DELL、HP、Lenovo、ソニーあたりだ。(特に国内のメーカーだとソニーの一択にならざるを得ないのが現状なのが悲しい。)
キーボード配列に並んで問題になるのが、テンキーの存在だ。15.6インチのディスプレイを備えたモデルはサイズ的に余裕があるせいか、テンキーがついている場合が多い。そして、テンキーがついているモデルは、例外なくキーボードのホームポジションが左側に大きく寄っている。これはキーボードを叩いている時間が多い人にとっては姿勢が歪んでしまってかなり辛い。キーボードはやはり中央でなければならない。とはいえ、キーボードのレイアウト上、中央に配置して本の少し(1cm程度)左側に寄ってしまうのだが、まあそのぐらいなら許容範囲だろう。テンキーがあるノートで長時間キーボードを叩くのは、間違いなく健康によくないだろう。特に背骨に。
その点、M4500は15.6インチディスプレイのモデルでありながらテンキーがない。思わず「アナタ結構分かってるね!」と言いたくなってしまう通好みの仕様であると言える。まあ、テンキーがないことにかけてはアップルが最先端を行ってるだろう。なにせ、17インチモデルですらテンキーがないのだから。
テンキーの弊害はそれだけではない。キーボードにテンキーがついているせいで、どのモデルも版を押したようにタッチパッドが左側に寄ってしまっている。これも姿勢に影響するので、タッチパッドも中央付近の方が使い安い。タッチパッドの位置はキーボードのホームポジションに合わせているモデルが多く、M4500もそうなっているのだが、ハードメーカーにはこの点を見直していただきたい。Macはタッチパッドが中央についているが、実はこれが結構使い安い。ホームポジションより右側の方が、右利きの人にとっては使い安いのである。
言うまでもないが、高速なCPUと大容量のメモリも必要である。今ならCPUはCore i7、メモリは8GBぐらいは欲しい。ゼッタイ欲しい。M4500はなんと16GB(8GB x2)を選択可能だ!が、注意しなければいけないのは、16GBメモリは高額だということだ。16GBを選択すると、8GBメモリ選択時より価格が20万円以上跳ね上がってしまう。16GBが欲しかったけどこれでは手が出ない。16GBのメモリというのを重視するなら、Lenovo ThinkPad W510のほうがいいだろう。W510はメモリスロットが4つある貴重なモデルであり、4GBのモジュールを4つ搭載できる。M4500の16GBメモリが高価なのは、まだ市場に出回っていない8GBモジュールを使っているからだ。なので、W510なら比較的手頃に16GBメモリを搭載可能なのだ。
ぶっちゃけW510とM4500のどちらにするかをかなり迷った。なぜなら、W510も上記の条件をすべて満たしている上、16GBメモリを比較的安価にチョイスできるからだ。だが、8GB構成にした場合の価格差で、最終的にM4500を選択したのである。最終的に選んだオプションは、
- Core i7 Q740
- 8GB RAM
- 500GB HDD
- 1600 x 900液晶ディスプレイ
- nVidia Quadro FX880M
- バックライト付きUSキーボード
- Intel Centrino Ultimate-N 6300
ちょっと高かったけどいい買い物だった。
Windows 7の再インストール
さて、ハードウェアへのこだわりはこの程度にして、以下に常用するソフトウェアの設定について紹介しよう。当然だが、普段はWindowsはめったに使わない。なのでWindows君には退場いただきたいところであるが、万が一ゲームをやりたくなることもあるかも知れないので、残しておくことにした。ただしWindowsに割り当てる領域は最小限にしたい。Windowsの領域をシュリンクする機能はあるのだが、これだと半分以上の領域が残ってしまう。ならば再インストールするしかない!という判断に至ったのである。
Windowsのインストールは久々である。最近はOSのインストールと言えばLinux系のものばかりだったのでWindowsとLinuxのインストーラーの出来を比較してしまう。インストーラーに関しては、WindowsよりLinuxのほうが遥かに進化していると言わざるを得ない。まあWindowsはプリインストールされてくるので、インストーラーの重要度はあまり高くないのだろう。
Windowsのインストールが完了したらドライバのセットアップである。ドライバのCDが同梱されているので、すべてそこからインストール。これが結構大変で、ひとつひとつインストールする作業が非常に面倒くさかった。この点については、ボタン一つで全部インストールできるように改善していただきたい>DELLさん
また、ほとんどWindowsを起動しないのでセキュリティ製品も本来なら不要であるが、念のためMicrosoft Security Essentialsを突っ込んでおいた。
Linuxのインストール
ディストリビューションを何にするかという点で、実は非常に悩んでしまった。いろいろ考えた末、FedoraかUbuntuのどちらにするかに絞り込み、さらに悩んで悩んで悩み抜いたのだが、最終的にUbuntuを選択した。実はデスクトップマシンではどちらのOSも使っているのだが、使い心地にはそれほど大差はない。そこで、コインを投げて決めた結果、Ubuntuになったのだ。まあUbuntuにはTakaoフォントが採用されているので見た目もキレイだし、結果的にUbuntuにしてよかったのかも知れない。ただ、デスクトップ環境はデフォルトのGNOMEではなくXfce4を使うことにした。というわけで最終的にインストールしたものはUbuntuから派生したXubuntuだ。
Xubuntu
http://www.xubuntu.org/
GNOMEでもよかったけど、Xfce4は無駄なものがなくて気に入っている。GTKがベースなので、GNOMEで動くアプリはほぼ問題なく動く。ちなみに、Xfceは大学院時代の先輩である@ar1氏からTwitterで勧められたのをキッカケに使い始めたのでまだ日は浅いのだが、もうすっかり気に入ってしまっている。ムダのないスッキリとしたデスクトップ環境がお好みなら、Xfce4はオススメである。(そのかわり、手でカスタマイズする部分は結構多い。)
起動できない?
すんなり行くかどうかは疑問だったが、いきなり難関が待ち受けていたのは意外だった。インストールCDを挿入してブートしても画面が表示されないというトラブルに見舞われたのだ。いろいろ調べた結果、画面が表示されないのはカーネルが起動時に画面の解像度を選択する、KMS(Kernel-based Mode Setting)という機能とM4500が搭載しているnVidiaのグラフィックチップの相性の問題ということが分かった。nVidiaのドライバが同梱されていないのが問題の原因である。とりあえず現象を回避するには、nomodesetというオプションを使えばいい。キーボードのレイアウトを選択する画面が出たらF6を押してnomodesetを選択するだけだ。するとKMSを利用せずにカーネルが起動するので、正常にインストーラーが表示されるようになる。
インストール後の初回起動時にもnomodesetが必要だ。GRUBが表示されたら「e」を押してコマンドの編集をして、行の最後にスペースを空けて「nomodeset」を追加しよう。そうしないと何も表示されない現象が起きてしまう。OSが起動したら、nVidiaのドライバをインストールする。「システム => ハードウェア・ドライバ」メニューを選択して、最新のnVidiaドライバをインストールしよう。そうすれば以降は問題なく起動できる。(nomodesetオプションは不要なので、もし/etc/default/grubなどにnomodesetを追加してしまった場合には元に戻しておこう。)
日本語入力
まず最初に設定すべきなのは日本語入力の環境である。最近はもっぱらMozcがお気に入りで常用しているのであるが、今回もMozcをインストール。(以前はATOK X3を利用していたが、最近更新されなくなって使い勝手が微妙なのである。残念。ATOK X3更新してください>ジャストシステムさん)Mozcのインストールについては、憩いの場さんの記事などを参考にしてインストールしよう。KDEアプリケーションを利用したいなら、ibus-mozcだけでなく、ibus-qt4もあわせてインストールしよう。
CAPSとCTRLを入れ替える。
CTRLはやっぱ「A」の左でしょ!と思っているのになぜかそこにはCAPSキーがぁ〜〜〜ッ!というわけで常々CAPSとCTRLの入れ替えはよくやるのだが、困ったことにXfce4にはその設定するためのUIがない。そんなときはxmodmapで直接書き換えてしまおう。まずは次のような内容で~/.Xmodmapというファイルを作成する。
remove Lock = Caps_Lock remove Control = Control_L keysym Control_L = Caps_Lock keysym Caps_Lock = Control_L add Lock = Caps_Lock add Control = Control_L.Xmodmapは自動的には読んでくれないので、「設定マネージャ => セッションと起動 => 自動開始アプリケーション」で、「xmodmap /home/{ユーザー名}/.Xmodmap」というコマンドを実行するようにしよう。ちょっとダサいけどこの方法が確実である。なお、環境変数などは展開されないため、絶対パスを入力しなければいけない点に注意しよう。
Google-Chrome
俺は常々Google-Chromeを常用しており、それはLinuxでも変わらない。Firefoxでも良いのだが、Google-Chromeの軽快さになれてしまうとなかなか手放すことができないのである。Chromeのインストール方法は次のページからDEBファイルをダウンロードしてインストールするだけ。http://www.google.com/intl/ja/landing/chrome/beta/
ここからダウンロードしたDEBファイルを使うと、安定版がインストールされてしまう。ページにはベータと書いてあるにもかかわらず!だ。Chrome 6.0ベータではExtensionの同期というナイスな機能が追加されているので気に入っており、ここはひとつ6.0ベータを使いたい。最新のベータ版を使いたい場合にはもうひと工夫必要で、次のコマンドを実行しなければならない。
sudo aptitude remove google-chrome-stable sudo aptitude install google-chrome-beta
gconf-editor
せっかくChromeをインストールして、Xfce4がデフォルトで使うブラウザをChromeに設定しても、Thunderbirdが表示するURLをクリックするとなぜかFirefoxが起動してしまう!という現象に見舞われたことはないだろうか。それは、ThunderbirdがGNOMEを前提にしているからであり、その挙動を変更するにはGNOMEのデフォルトブラウザの設定を書き換えないといけない。せかっくXfce4をインストールしたのにGNOMEもインストールするのはディスクスペースの無駄ではないか!!と思うだろう。そこで便利なのがgconf-editorだ。gconf-editorなら、GNOMEをインストールしなくても済む。gconf-editorをインストールするには次のコマンドを実行しよう。
sudo aptitude install gconf-editorgconf-editorを起動したら/desktop/gnome/url-handlers/http[s]を変更してgoogle-chromeが起動するようにすればいっちょ上がりである。
Compiz
Linuxをラップトップで使う上でなくてはならないのがCompizだ。Compizはウィンドウを3Dで描画することにより使い勝手を快適にしてくれるソフトウェア。これのおかげでLinuxのデスクトップ環境は、OSXに勝るとも劣らない使い勝手に仕上がってくれる。最新の3Dグラフィックチップのパワーはすごく、「GNOMEはモッサリしてるよね」などと思っていても、Compizを使えばたちどころにキビキビとした動作をしてくれるのだ。(ちなみに、M4500のグラフィックチップはnVidia Quadro FX880Mなのでパワフル過ぎるぐらいだ。)使ったことがないという人は損をしているので、一度は試してみて欲しい。Compizを利用するには次のパッケージをapt-get(またはaptitude)でインストールしよう。
- compiz-fusion-plugins-main
- compiz-fusion-plugins-extra
- compizconfig-settings-manager
- emerald
- fusion-icon
- デスクトップの壁
- 展開
- スケール
- シフトスイッチャー
なお、ウィンドウの装飾を変えたい場合には、Emeraldのテーマをインストールすると良い。次のサイトなどにたくさんテーマが落ちているので、適当なのを拾ってインストールしよう。
http://compiz-themes.org/
俺はMoomex Emeraldというのを使っている。
Kate
KateはKDE用のエディタであるが、Qtさえ利用出来れば他のデスクトップ環境でも利用できる。エディタっつったらEmacsかVimだろがボケェッ!!
と怒られてしまうかも知れないが、第3の選択肢としてKateを推したい。今このブログを書いているのもKateである。EmacsやVimほどはカスタマイズできないが、プリセットで各種言語用の表示モードがあったり(とても視認性が良い)、キーのカスタマイズがいろいろ出来たりして、なかなかにかゆいところに手が届く感じである。GUIを前提にして設計されているので、普段ちょこっと文章を書いたりスクリプトを書いたりする際に重宝する。
Kateのインストールは次の通り。
sudo apt-get install kate
ただし、Ubuntu 10.04のリポジトリに含まれているKateにはバグがあり、日本語の入力ができない。これはKDE 4.4.3で直っているので、ちょっとチャレンジャーだがKubuntu PPAのリポジトリを追加して、より新しいKateをインストールするといいだろう。(Qt4の問題らしい。参照:http://mkblur.blogspot.com/2010/04/kde44xkatekwrite.html)
deb http://ppa.launchpad.net/kubuntu-ppa/ppa/ubuntu lucid main
また、日本語入力にはibus-qt4も必要なのでインストールしよう。
Banshee
もしあなたがAndroidユーザーなら、音楽プレイヤーにはBansheeがオススメだ。なんとBansheeはAndroidとの同期をサポートしているスグレモノなのである。Androidを接続すると、自動的にプレイリストとの同期が始まる。Bansheeを使う場合には、次のコマンドでコーデックも一緒にインストールしよう。
sudo aptitude install banshee gstreamer0.10-plugins-ugly
Eclipse
Androidのアプリケーションがつくりたいなら、Eclipseのインストールは欠かせない。細かい話は割愛するが、Eclipseは次のコマンドでインストールしよう。sudo aptitude eclipse eclipse-jdt eclipse-pdejdtとpdeは自動的にインストールされないので注意が必要だ。なお、Android SDKのインストールにはGEFとかWTPとかが必要なだが、詳細はこの辺の記事を参照にして頂きたい。
OpenOffice.org
説明不要。オフィスソフトの定番。sudo aptitude install openoffice.orgプレゼンをする機会はありそうなので、OOoをインストールして準備している次第である。
Xchat
IRCクライアントではやはりXchatがオススメだ。インストールはsudo aptitude install xchatでイッパツだ。Xchatの優れているところは柔軟なプラグイン。Perl、Python、Rubyなどを使って、メッセージを受信したときなどに自動的にアクションを実行させることができる。個人的にはRubyでプラグインを書きたいのだが、なぜかUbuntuのXchatにはRubyプラグインが含まれていない。仕方がないので次のページからソースコードを拾って手動でインストールしよう。
http://xchat-ruby.sourceforge.net/
ライブラリをビルドしたら、xchat-ruby.soを/usr/lib/xchat/pluginsにコピーしよう。するとXchat起動時に読み込んでくれる。自分で書いたプラグインは、~/.xchat2においておくとXchat起動時に自動的に読み込んでくれるぞ。
ちなみに、俺の場合はFestivalというTTS(Text To Speech)を利用して、音声で通知が来るように工夫している。ギコチない機械的な音声であるが、いちいち画面を観なくてもいいのでらくちんだ。Festivalを試したい人は次のようにコマンドを実行してみよう。
sudo aptitude install festival echo 'this is a test'|esddsp festival --tts
Xchatのプラグインについては、別のエントリで紹介したいと思う。
digKam
高機能な写真管理ソフトウェアだ。このソフトはM4500で初めて手を出してみた。以前から使っていたわけではないのでまだあまり使い込んでないのだが、動作も軽快で申し分ない。(年賀状ソフトに取り込む都合上、これまで写真はWindowsマシンで管理していた。)インストール方法は以下の通り。
sudo aptitude install digikamFlickrやFacebookギャラリーなど、各種Webサービスへアップロードできるのも嬉しい。Gallery Remoteプロトコルによるアップロードをサポートしているようなので試してみたが、残念ながらうまく動かなかった。(digiKamがクラッシュしてしまう。とりあえずバグ報告だけはしておいた。https://bugs.kde.org/show_bug.cgi?id=249066)
サムネイルを作るまでは少し表示に時間がかかるが、サムネイルはsqlite3を使って保存されるようなので、一度表示したサムネイルの再表示は非常に高速である。
Tasque
TaqueはシンプルなToDo管理ソフトだ。嬉しいのはRTM(Remember The Milk)と同期してくれるところ。RTMを使っている人は多いと思うけど、Linuxでも連携可能だ。sudo aptitude install tasque
DropBox
言わずもがなのファイル共有アプリ。DEBパッケージが配布されているのでダウンロード&インストールしよう。https://www.dropbox.com/
Skype
こちらも言わずもがなの定番アプリ。DEBパッケージありだ。WindowsやMacと比べると少しバージョンが古いけどキニシナイ。http://www.skype.com/
Pidgin
LinuxでIMソフトを利用するならPidginが個人的にはオススメだ。デフォルトでインストールされるので、起動してアカウントを追加して活用しよう。Xmind
マインドマップというのをご存知だろうか。思考のための描画ツールとでも言うべきものだが、こいつが一人ブレストをするときに非常にイイ。鍵の本の内容を考えるときにも役に立った。マインドマップを描画できるツールはいくつかあるが、その中でもXmindを推したい。Xmindはマインドマップだけでなく、様々なタイプの図(例えばフィッシュボーン・チャートなど)を使うことができる。
以下のサイトにDEBパッケージがあるので、ダウンロード&インストールしよう。
http://www.xmind.net/
PeraPeraPrv
PeraPeraPrv - P3はJavaで書かれたTwitterクライアントである。もともと、Linux上で利用できるTwitterクライアントには気に入るものがなく、どうしたものかと考えあぐねていた。ある日Twitterで、とつぶやいたところ、
と教えてもらったので使ってみた。インストール方法や使い方などは作者のページに載っているのでそちらを見て欲しい。インストール方法はzipファイルをダウンロードして展開すると出てくるjarファイルをjavaで開くだけなのだが、気をつける点が2つある。ひとつは64ビットモードで動かすということ。これをしないと日本語入力ができない。その場合、javaのコマンドラインは次のようになる。
/usr/bin/java -d64 -jar /home/mikiya/opt/P3/PeraPeraPrv.jarもうひとつはzipファイルを展開するとできるP3_Resourcesというディレクトリを含んだディレクトリをワーキングディレクトリとすること。Xfce4でランチャを登録するとき(以下のスクリーンショット)は、この2つの設定を参照して頂きたい。
いまのところ、PeraPeraPrvは気に入って使わせていただいている。
モダンなMySQL開発環境
もちろんMySQL関連のツールはひと揃えしておこう。参照:モダンなMySQLの開発環境の構築方法
問題点
今回購入したDELL Precision M4500であるが、概ね気に入っている。細かい不満点はいろいろある(ACアダプタがデケーよ!とか、端子の位置が微妙だよ!とか、トラックポイントは要らないよ!とか、IEEE 1394とかいらねえよ!とか、タッチパッドがちいせぇよ!とか・・・)が、大きな問題点としては次の2つだけである。SDカードが認識しない
RICOH製のSDカードリーダーがついているのだが、これがうまく認識しない。USBのカードリーダーを持っているので実質的には困らないのだが、どうせなら本体についているものを使えたほうが便利である。この問題についてはすでにパッチがあるようなので、折を見て適用してみたい。(参考:Ricoh SD controller (1180:e822) not working: unknown versionタッチパッドが単なるGeneric PS/2マウスと認識されてしまう
こちらもデバイスに関する問題だが、タッチパッドがPS/2マウスとして認識されてしまうというものだ。実際にポインティングデバイスとして利用できるのだが、マルチタッチが使えず不便である。この問題に対しては、こちらのページにある対策版のpsmouse.koで多少の改善が見られた(端っこをなぞるとスクロールできるようになった)が、相変わらずタッチパッドであるとは認識されない。カーネル2.6.35用のパッチではもう少し直っているようだがまだ試していない。総括
以上、新しいマシンにOS(Xubuntu)および各種アプリをインストールするまでを紹介したが、使い心地は「快適」のひとことである。Compizによる快適な操作性は素晴らしく、アプリケーションは十分な機能を備えており、俺が求めるニーズはほぼすべて満たしてくれる。Linuxデスクトップ環境の良い点を挙げる。- Compizによるキビキビした操作性。
- 長時間利用しても応答が悪くならない。
- フォントがキレイ。IPAフォントベースのTakaoフォントの使い心地は秀逸である。
- アプリケーションのインストールおよび管理が楽。Ubuntuソフトウェアセンターを利用すれば、手軽にインストールして試すことができる。
- Linuxは快適。Windowsのレジストリのように、ゴミが貯まる心配がない。
- デスクトップの見た目がスタイリッシュ。
- フリー(自由な)ソフトウェアがベースになっているということ。
Linuxをデスクトップやラップトップで利用するというと、古いマシンを再生するというのがメインであるような印象を持たれている方も多いだろう。地方自治体がそのようにLinuxを活用しているというニュースを見かけるためだ。今回俺はパワフルなマシンを手にしたわけだが、パワフルなマシンこそ、その能力を生かし切るためにLinuxをインストールすべきなのである。真にコンピューターを使いこなすことを志すものであれば、きっとそのパワフルな環境の良さがわかるはずである。
というわけで、DELL Precision E4500は、少し高いし問題も残っているけどいい買い物であった。
2 コメント:
誤記です。キーボードがUSじゃないと…のところ。「特に国内のメーカーだとソニーの一拓…」
「一拓」じゃなくて「一択」のような気がします。
poohさん、
ご指摘ありがとうございます。直しました!
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