少し前からiPadの対抗馬として注目されていたWePadであるが、誰もがまず思うのはそのネーミングセンスだろう。アップルが「I」ならこちらは「We」かよ!的な。そんなちょっと人を(アップルを?)おちょくったようなネーミングセンスのデバイスだが、YouTubeにアップされているデモ動画を見たところ、すっかり心を奪われてしまった。これは凄い!!
まずはこちらの動画を見て頂きたい。
WePadのUIを操作するデモ(ここではマウスが使われているが、実際にはタッチで操作することになるだろう)だが、このデモでは主にホーム画面の使い方が分かる。縦横無尽に並べられたガジェット。それをスライドしながら一覧できるホーム画面。ホーム画面を見れば「このタブレットで何が出来るのか?」が分かり、必要な機能(=アプリ)に素早くアクセスすることが出来る。 Android携帯でもホーム画面に様々なガジェットを配置することが出来るが、WePadはまさに「Androidをもっと大きくしたらどういうUIになるか?」ということを具現化したデバイスであると言えよう。
iPadはたびたびiPhoneを大きくしただけのデバイスだと揶揄される。確かに高速だが、そのUIにサイズ以外の目新しい点はない。ホーム画面には4列のアイコンが並ぶだけだ。サイズが大きくなったのにも関わらず!
だが、WePadのホーム画面は明らかに違う。「サイズが大きくなった場合にタッチスクリーンを搭載したデバイスは、そのUIはどう進化すべきか?」ということを念頭において作られているからだ。WePadの生産性はiPadのそれを大きく上回ることだろう。そんな予感がして止まない。
WePadの操作デモは、次のページで見ることが出来る。現在6つのデモ動画と、1つの紹介ビデオがアップされているので、ぜひご覧になって頂きたい。
WePadChannel/YouTube
ここまでそのインプレッション的なことを書いてきたが、今度はWePadの仕様について触れてみよう。
WePadは、LinuxをベースとしたOSで、インテルAtomプロセッサを搭載している。画面はWXGAのワイドスクリーンで、OSはLinuxをベースとしたオリジナル、WePad OSである。このOSで注目すべき点は、Linuxのネイティブアプリ、Androidアプリ、Adobe FLASHなどをサポートしている。えっ?Android?!と驚かれた方もいらっしゃるのではないだろうか。俺も最初は自分の目を疑った。Androidは次のようなアーキテクチャを持ったOSであるが、カーネルはLinuxを利用している。
これを改造し、Dalvik仮想マシンを介さずにアプリケーションが動作するものを作っても、何の問題はないのである。この発想はなかった。(WePadの図を書くなら、ランタイムライブラリの左右に別のモジュールを加えて、Native/FLASHアプリケーションを起動するための仕組みを追加することだろう。)
詳細な仕様およびiPadとの比較は、こちらのPDFに載っているので見て頂きたい。
WePadではWeMagazineという電子出版プラットフォームを利用出来るのも目玉らしいが、ハッキリ言ってそんなことは動でも良い。このUIがただただ素晴らしいと感じたのである。俺にとってひとつ気になるのは、日本語が使えるかどうかということである。もちろん入力も含めて。WePadで日本語のサポートがされるなら(利用出来るなら)、俺は間違いなくWePadに飛びついてしまうだろう。
とはいえ、このドイツ製のデバイスを、公式に日本で入手する手段はない。というわけで、海外のガジェットを専門に扱うMOUMANTAI(Nokia中心だけど)に軽く問い合わせて見た。すると次のような回答が返ってきた。
WePadに関する件、貴重な情報をありがとうございました。
現状、当店では入手の手段が確立できていませんが、
サプライヤー等を調査の上取扱可能となりましたら
HP上にて告知を行う予定でございます。
まずは取寄せ可能か否かを調査いたしますので、
どうぞご期待下さいませ。
そりゃあ、期待するよ!期待しています!!期待せざるを得ない!!(三段活用)
というわけで、このエクセレントなデバイスを手にする日を夢見るギーク、34歳の春であった。
4 コメント:
関連性を示すソースは見つけられませんでしたが、以前UbuntuでAndroidアプリを動かすというプロジェクトがあったので、もしかしたらこれと何か関係あるかもしれないです。
https://blueprints.launchpad.net/ubuntu/+spec/mobile-karmic-android-execution-environment
WePadいいですね、自分も気に入りました!
Takanori Suzukiさん、
貴重な情報ありがとうございます。そのプロジェクトは知りませんでした。WePadはぜひ日本でも入手できるようになって欲しいですね。OSがオープンソースなら、日本のメーカーに採用してもらいたいなあ。
ドイツ在住です、Tattooのユーザーです。当然の如くWePadに魅せられてしまいました。こちらでの問題はホットスポットの少なさ(いつも長居していた喫茶店がつぶれました、ボクのせい?)通学は自転車、先日小型ノートを買ったばかり。にもかかわらず、買う気満々です。日本語は何事もなかったかのように動くのでしょうね?Tattooでの経験をそのまま延長してますが、動かなくても構いません!Tattooでも動くと解ったら興味がなくなりドイツ語しか使ってません。それよりも、ガジェットの本領を見せられそっちに興味津々です。
> Kunioさん、
ドイツ在住なんですか。いいですね!私もドイツに住んでいたら迷わずゲットしていたことでしょう。私もWePadの使い心地には興味津々です。ゲットしたら感想など聞かせてくださいね :)
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