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2008-05-10

もし自分がS.Jobsだったら

「iPod」が直面する市場変化--岐路に立つアップル

という記事がCNetに投稿された。自分もiPodユーザーであり、これまでそれなりに満足して使ってきた。iPodは優れた製品であり、iTunesおよびiTunesミュージックストアとの組み合わせは最高の使い勝手をもたらしてくれる。しかし市場は飽和しており、iPodにとって変わるライバルとして下位の市場から携帯電話が押し寄せてきていると言う。アップルにとっては超ピンチ!!である。

もし自分がスティーブ・ジョブズ氏だったらこのピンチをどう凌ぐだろうか。それはずばり、

iPodとiTunesをよりオープンにすること

である。(ぶっちゃけオープンソース化してしまってもいいぐらいだが、ソースを公開することとビジネスはiPodにとっては関係ないので公開するべきだとは言わない。)

iPodiTunesなしではまったく使えないし、iTunesはiPodにしか音楽を転送できない。ここが問題点だ。俺自身が不満に感じていることでもあるのだが、なぜiTunesを使って音楽を携帯電話に転送できないのか。iTunesは素晴らしいソフトウェアなので、携帯電話や他社製の携帯型プレイヤーへ音楽を転送できたらどれほど良いだろうかと常々思っている。

そんなことしてもアップルの利益にはならないだろうって?!!それはとんでもない誤解だ。

iTunesをオープンにすることで次のビジネスが創出される。
  1. iTMS(ミュージックストア)の売り上げがさらに伸びる。
  2. 他社がiTunesへ接続するプレイヤーを製造する際に、ライセンス料を徴収できる。
どれほど莫大な利益が得られるだろうか。そのためにアップルがやるべきことは至ってシンプルである。iTunesと携帯型プレイヤーが接続するための仕様を公開し、他社がライセンス料を払えば接続できるようにすることだ。もしくは、他社が自分で作成した携帯型プレイヤーをiTunesへ接続できるようにするためのドライバをiTunesへプラグイン形式で追加できるような仕様にしてもいいだろう。iPodのファームウェアをOEM販売してもいい。とにかく他社製のデバイスをiTunesに繋げられるようにすることだ。その際にライセンス料をとっておけば、iPodの売れ行きが悪くなったときの保険になる。

いかがだろうか、ジョブズ氏。

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