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2007-07-19

サーバー管理に便利なipmitool

ipmitoolはオープンソースで開発されているサーバー管理用のプログラムです。

IPMIツールのホームページ
http://ipmitool.sourceforge.net/


サーバーと呼ばれるものには、管理用のモジュールが着いていることがあります。その管理用モジュール(管理カード)は、IPMIというインターフェイスに対応していることがあります。その場合、ipmitoolを使ってサーバーを管理することが出来るのです。管理モジュールがないサーバーではipmitoolを使うことも出来ないので、管理モジュールの着いたサーバーを購入しましょう。

ipmitoolは2種類の方法でサーバーの管理モジュールへアクセスします。それはデバイスドライバを通じて自分自身の管理モジュールへアクセスする方法と、ネットワークを通じてアクセスする方法です。それぞれのイメージはこんな感じです。



私個人の意見ですが、デバイスドライバを通じてアクセスする方法にはあまりメリットはありません。ipmitoolを使えばサーバーの電源をON/OFFすることができるのですが、ホストOSをシャットダウンした状態では電源ONが出来ないなんていうマヌケな事態になってしまいます。それに、扱えるサーバーも自分自身だけだったりして、管理モジュールが着いている恩恵にあずかれないですね。やはり、ここはネットワークごしにアクセスするのが吉ではないでしょうか。

ipmitoolのインストール

ipmitoolは、Linuxならデフォルトでインストールされていることが多いです。Solarisには10以降ならデフォルトでインストールされています。もしインストールされていなかったら、ipmitoolのホームページからソースコードをダウンロード
してコンパイルしましょう。

shell> ./configure
shell> make && make install

をすればインストールが完了です。

サーバー管理モジュールの設定

ipmitoolでサーバーを管理するには、サーバー管理モジュールがIPMIによるアクセスを受け入れられるように準備する必要があります。設定の方法は管理モジュールの種類によって違うので、モジュールのマニュアルをよく読んで設定しましょう。やるべきことは大抵、
  • 管理モジュールにIPアドレスをつける
  • ログインユーザーとパスワードを設定する
  • IPMIを有効にする
と言った類のモノです。

ipmitoolの使い方

コマンドラインの書式は次の通りです。

shell> ipmitool -I lan -H hostname -U username -f passfilesubcommands

hostnameには管理モジュールのIPアドレスまたはホスト名を指定してください。usernameは管理モジュールの種類によっては必要ない場合があります。また、passfileはパスワードを格納したファイルです。プレインテキスト形式なので、他のユーザーにアクセスされないように管理ホストをしっかりガードしましょう。

ipmitoolで実際に何をするかはsubcommandsの部分で指定します。例えばサーバーの電源を入れる場合にはset power state onというsubcommandを使うのですが、コマンドラインを全て記述すると、

shell> ipmitool -I lan -H xxx.xxx.xxx.xxx -U root -f file set power state on

となります。他にも、システムイベントログを表示するsel list、着いている部品の一覧を表示するfru print、OSの状態を表示するget os stateなどをよく使います。どんなサブコマンドがあるかは、自分で調べてみてください。

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