先日、特許制度の問題点について書いたばかりだが、更に悪いニュースが飛び込んできた。
社員の特許「会社のもの」に 報償金条件、来年法改正へ:朝日新聞デジタル
今日は、もしこの法改正が通ればどのような不利益が国民に降りかかるかということを考察する。ひとつめは、現行の特許制度の枠組みの中で、この法改正によって何が起きるのか。もうひとつは、特許制度そのものの問題点についてである。
カスタム検索
2014-06-13
特許制度が破綻していることを示す最近の2例
最近、特許関連で興味深い2つのニュースが流された。本ブログでは、これまでにも書籍「<反>知的独占」の書評などで特許が如何に害悪であるか、社会にとって不必要なシステムであるかを述べてきたが、2つのニュースはそれを裏付けるような内容だった。
2012-01-11
GPLソフトウェアの移植とライセンスの変更に見る著作権の問題
昨年、#笑ってはいけないSIerというハッシュタグがTwitter上で流行したことがあった。その際、数々の優秀な(ブラック)ジョークに紛れてGPLに対する誤った批判がなされてしまった。その内容はTogetterにおいて「そもそもOSSがサポート無いと使えない。GPLは禁止。OSSを使うのに研修を受ける必要がある。OSSのソースを読むのは禁止。#笑ってはいけないSIer」から派生したGPLについての談義としてまとめられている。その後さらに、書籍「ソフトウェアライセンスの基礎知識」の著者である可知豊氏が「GPL適用のソースコードを他言語に移植してBSDライセンスに変更できるか」というエントリで著作権法と照らし合わせながら見解を語ってくれ、そしてコメント欄でいくつかのやり取りが発生するということがあった。可知氏の考察はさすがというべきか、著作権法の適用範囲について詳しく解説されているので一見の価値があるのでぜひ本ブログの読者も見て頂きたい。
問題のTogetterのまとめでは、GPLが伝搬する範囲を誇大に表現し、「GPLは危険だから使うな」というニュアンスを含んだメッセージが投下されていた。GPLのファンとしてはGPLに対するネガティブな誤解を産むような誤った発言は見過ごすことは断じてできない!!遅筆中の遅筆になってしまったが、今日は改めてGPLの適用範囲について解説しようと思う。なぜ遅筆になっていたかは、フリーソフトウェア財団の見解を聞いていたからだ。問い合わせれば遅くなってもちゃんと返事をくれるので、疑問がある人は聞いてみるのもいいだろう。(ただし英語)もちろんその際大人のマナーとして寄付を忘れないようにしたい。
問題のTogetterのまとめでは、GPLが伝搬する範囲を誇大に表現し、「GPLは危険だから使うな」というニュアンスを含んだメッセージが投下されていた。GPLのファンとしてはGPLに対するネガティブな誤解を産むような誤った発言は見過ごすことは断じてできない!!遅筆中の遅筆になってしまったが、今日は改めてGPLの適用範囲について解説しようと思う。なぜ遅筆になっていたかは、フリーソフトウェア財団の見解を聞いていたからだ。問い合わせれば遅くなってもちゃんと返事をくれるので、疑問がある人は聞いてみるのもいいだろう。(ただし英語)もちろんその際大人のマナーとして寄付を忘れないようにしたい。
2011-08-31
今世紀最悪の不必要悪、特許神話を打ち砕く!!〜後編〜
前回のエントリに引き続き、なぜ特許が世の中のためにならないかということについて語ろう。「近日公開予定」などと言っておきながら、更新に一ヶ月もの間が空いてしまった。続編を楽しみにしていた読者の方には大変申し訳ない。
さて、今回のエントリについて結論から先に言うと、「特許が役に立つ」というのは一種の洗脳であるというのが筆者の主張だ。エジソンやワットの逸話を子供の頃から聞かされ、論理的な考察なしに特許が役に立つものだと思い込まされているのである。本エントリを読んでいるあなたがこれまで生きてきた中で、「本当に特許は社会のためになるのか?」ということについて、考え、検証する機会を持ったことはあっただろうか?ほとんどの人にとっては、そのような議論をする機会はなかっただろう。
特許は専門家のためのものではない。我々一般市民の生活に関わる制度である。にもかかわらず、現状は特許は法律家や専門家によって牛耳られている。彼らは特許がなければ職を失うので、口を揃えて「特許は役に立つ」というだろう。だが、それは間違ったプロパガンダである。
さて、今回のエントリについて結論から先に言うと、「特許が役に立つ」というのは一種の洗脳であるというのが筆者の主張だ。エジソンやワットの逸話を子供の頃から聞かされ、論理的な考察なしに特許が役に立つものだと思い込まされているのである。本エントリを読んでいるあなたがこれまで生きてきた中で、「本当に特許は社会のためになるのか?」ということについて、考え、検証する機会を持ったことはあっただろうか?ほとんどの人にとっては、そのような議論をする機会はなかっただろう。
特許は専門家のためのものではない。我々一般市民の生活に関わる制度である。にもかかわらず、現状は特許は法律家や専門家によって牛耳られている。彼らは特許がなければ職を失うので、口を揃えて「特許は役に立つ」というだろう。だが、それは間違ったプロパガンダである。
2011-07-29
今世紀最悪の不必要悪、特許神話を打ち砕く!!〜前編〜
特許が企業活動、とりわけ新しい技術を利用した製品を提供する企業にとって不可欠なものであるという認識が定着して等しい。だが、特許は本当に企業活動にとって、いや、もっと広い意味で社会にとって必要なものだろうか?特許という仕組みが如何に下らないか、そして如何に社会にとって害悪でしかないかということを示す記事が話題になっている。
大手メーカーの特許戦略はぬる過ぎる 〜履歴書23通目で入社、そこで見た仰天の企業活動とは〜 / JBPress
特許を取得し、そのライセンス料だけで儲けている会社の話である。以下は記事からの抜粋。
特許が使われていたらライセンス料を要求するというのは特許制度に則った正しい使い方だと言える。だが、何か違和感を覚えないだろうか?
大手メーカーの特許戦略はぬる過ぎる 〜履歴書23通目で入社、そこで見た仰天の企業活動とは〜 / JBPress
特許を取得し、そのライセンス料だけで儲けている会社の話である。以下は記事からの抜粋。
例えば、インテルが、新しいプロセッサを発売したとしよう。この会社はすぐに、これを入手して、リバースエンジニアリングを行う。リバースエンジニアリングとは、製品を分解・分析して、製造プロセスや設計情報を導き出す手段である。
プロセッサなど半導体製品の場合であれば、パッケージから集積回路チップを取り出す。そのチップの断面を電子顕微鏡写真に撮る。さらに、ウエットエッチングで一層ずつ膜をはぎながら、断面の電子顕微鏡写真を撮りまくる。このようにすると、デバイス構造およびその製造プロセスは、概ね、解明できる。
このようにして、チップ断面の電子顕微鏡写真が撮れた段階で、半導体エネルギー研究所が保持している3000件に上る特許がどこかに使われていないかを探るのである。
筆者も、何度かこのような電子顕微鏡写真の観察をさせられた。その場で、例えば、「この微細加工技術には、半導体エネルギー研究所のこの特許が使われている可能性が高い」と判断したとする。すると、特許部は、即、インテルを訴えるのである!
特許が使われていたらライセンス料を要求するというのは特許制度に則った正しい使い方だと言える。だが、何か違和感を覚えないだろうか?
2010-12-14
書評: <反>知的独占 〜眼から鱗の2010年の必読書〜
この書籍は、筆者が「今年最も読んで良かった!」と思う一冊である。当然ながら皆さんにもぜひ読んでいただきたいので、本ブログでも紹介させていただくことにする。本書は「知財が如何に社会にとって害悪であるか」ということを解説した書籍であり、「知財でひと儲けしよう」という人には向かない。本来社会があるべき姿、つまり「知財がなければ世の中はもっとよくなる」ということについて知りたい人は、ぜひこの本を手に取るべきである。
登録:
投稿 (Atom)





