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2011-01-17

Androidタブレットはヨドバシカメラの「Androidタブレットコーナー」に横並びにされた時点で勝っている。

Inspired by Androidタブレットはヨドバシカメラの「Androidタブレットコーナー」に横並びにされた時点で負けだ - Life is beautiful

興味深い考察ではあるが「そうかなあ?」と疑問に思ったのでCESには行ってないけど反論してみる。

-- 引用 --

ヨドバシカメラの「Androidタブレットコーナー」に置かれて、「機能一覧」だけで横並びに評価されて、「A社のタブレットは、B社のと比べてカメラの解像度が1.5倍でメモリも2倍です。その分、1万円ほど高くなりますが。ちなみに、Androidなのでどれも使い勝手は同じです」と売られるようでは負けだ。

これ、どこが負けなのかよく分からない。ヨドバシにコーナーが出来るぐらいで、各メーカーからこぞってデバイスが出るというのは、決して「負け」などではなく、むしろAndroidタブレットが成功している状況だと考えたほうがいいんじゃないだろうか。

-- 引用 --

まずはAndroidや第三者のAndroidアプリのことは忘れて、(1)どんな人たちに売りたいのか、(2)どんな価値を提供したいのか、(3)どうやってiPadと差別化するのか、(4)どうやって他のAndroidタブレットの中で埋没せずに目立たせるのか、を徹底的に考えた上で商品作りをすべきである。

確かにAppleのようにユニークな商品で勝負をしかける企業が存在する。けど一方で、DELLのようにSCMを工夫することで、コストパフォーマンスで勝負する企業も存在するということを忘れてはいけない。Appleのような成功だけが成功だというわけではないのだ。

裏を返せば、Androidタブレットを作る上で独自のアイデアを出さなくても良いというのは、メリットですらある。そこそこのスペック、スタイリッシュなデザイン、そして最新のAndroid OSをサポート。頭を使わなくてもそういう路線で企画して、お手頃な価格で製品を出せば売れる。iPadのような超大ヒットとまでは行かなくてもビジネス的には十分利益が出る。メーカー同士で競争が起きて価格も安くなり、選択肢が増えるのでユーザーも嬉しい。ヨドバシ万歳!!である。

パソコンは常に売れ続けているし、メーカーも利益を上げている。OSは一部の例外を除いてWindowsばかりだ。デザインや一部の特殊な特徴(すごく軽いなど)を除いて、特に差別化をしているわけではない。けれども、今あるパソコンの市場は大成功と呼べるのではないだろうか。

他の製品との差別化が必要なのは、製品がニッチな分野である場合だ。製品が普及して世の中で広く認知されるようになれば、独自性を持ち出さなくてもコストパフォーマンスが良ければ製品は売れる。顧客が欲しいものは既に決まっているからだ。だからお客さんが欲しがっているものを手頃な価格で提供するだけでいい。

ユニークな製品を出すことは確かに素晴らしいけど、独自性を追い求めすぎると思考の袋小路にはまってしまう。ジョブズのように考えてもジョブズになれるわけではない。Appleの成功体験はApple独自のものだし、同じ物差しでAndroidを測ると物事を見誤るだろう。

2 件のコメント:

  1. 元記事ではAndroidタブレット(台湾勢)は勝ちますが、日本の家電メーカーは負けるといいたいのでは?

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  2. Keisinmさん、

    コメントありがとうございます。

    なるほど。日本の家電メーカーだけが負けるというシナリオですか。「Androidが負ける」というタイトルがついていたので、そう読み取れませんでした。もう一度その視点で元記事を読んでみたいと思います。

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