More info...

2010-10-25

ジョジョのギークな冒険

※このエントリは「ジョジョの奇妙な冒険」もしくはTwitterを知らない人は分からないと思いますので読まないでださい。

ある日、ジョークを思いついた。漫画、ジョジョの奇妙な冒険のディオ(悪役)のセリフのパロディだ。それは自分にとってはかなり出来の良いものだったので、誰かに言いたくて言いたくて仕方がなかった。そこで、Twitterで呟いた。それが全ての始まりだった。

はじまり

自分でネタを解説することほど小っ恥ずかしいものはないが、ジョジョをあまり知らない人のために少しだけ解説しよう。ディオは吸血鬼で、人の血を糧とする。そして血を吸われた人はゾンビになってしまうという設定だ。主人公のジョジョ(ジョナサン)は一旦ディオを倒したかに見えたが、実はディオは重症を負ったが生き延びていた。その後ジョジョが師匠ツェペリと共にディオと対峙したとき、ツェペリが放ったセリフがこれだ。

「きさまーーーいったい何人の生命をその傷のために吸い取った!?」

そしてディオが返す。

「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」

なんと雄弁だろうか。人間はディオにとって食料なのだからオマエらにとってはパンと同じ。いちいち覚えていられるかと。そう、ディオにとって人間は既に単なる食料であり、感情を通わせる対象ではなかったのだ。これほどまでに「悪」の印象をイメージ付けるセリフは他にないだろう。

で、俺が思いついたネタというのがコレだ。

「おまえは今まで書いたパッチの数をおぼえているのか?」

ギークにとってパッチを書くのは食事のようにごく自然に行う行為なのだという例えだ。ギークは悪者ではないのだけど。

思い返せば取るに足らないネタなのだが、思いついたときは「うわっ!俺今すっげー上手いこと言った?!」などと思い、勢い余ってTweetしてしまったのである。

ちなみに、ジョジョにはこのような印象的なセリフが多く、それが人気が出る理由のひとつになっている。もちろん筆者はジョジョが大好きである。

反応は薄かった。

当然ながらこんなくだらないネタに反応してくれる人はそうそう居ない。かろうじてRTしてくれた人がが2名居ただけであった。Tweetした本人は「最高に面白い!」と思っていたわけなのだが。

だが、そんなことでクヨクヨしていたのではジョジョファンの名が廃る!俺は一体ジョジョから何を学んだというのか?!

というか、他にもネタが次々と浮かんで来たのでTweetしてみた。例えば、

「ズギュウウウウウウウウン」(コミットした音)(元ネタ:ディオが悪意を持ってジョジョの恋人にキスをしたときの擬音。キスってこんな音だっけ?!)

「ディオォォオオーーッ 君がッ Mergeするまで パッチ書くのをやめないッ!」 (元ネタ:ディオォォオオーーーーッ君がッ、泣くまで、殴るのをやめないッ!)

というようなものだ。

最初は反応が薄かったけど、地道に続けてある程度数がまとまったらブログのネタになるんじゃないかと思って続けることにした。そして、後から検索しやすいようにハッシュタグをつけてみようと思った。ハッシュタグは#jojogeekとした。

同士の出現

ハッシュタグ#jojogeekをつけて6〜7回ほどTweetしたころ同士が現れた。

納期を守る、仕様を果たす、両方やらなくちゃいけないのが幹部の辛い ところだな

何という見事なパロディ!ディ・モールト良し!!

元ネタは第5部。「マフィアのボスの娘の護衛」という任務を受けたジョジョ(ジョルノ)一行が暗殺チームに狙われるという設定。暗殺者との先頭のさなか、仲間がやられそうになったときに隙を見せたブチャラティ(ジョジョ一行のリーダー)に対して、敵の暗殺者が放ったセリフがこうだ。

「甘いんじゃあねーか!ブチャラティ。(中略)仲間を切り捨ててでも娘を守るため俺を倒す!それが任務じゃあねえのか?「幹部失格」だな。」

戦闘は150kmで走行する列車が舞台なのだが、ブチャラティは

「『任務は遂行する』『部下も守る』「両方」やらなくっちゃあならないってのが、「幹部」のつらいところだな。」

と言い放ち、敵を道連れにして列車の外に飛び出すのであった。痺れるぜ!

ハッシュタグの力を舐めていた!

一人目の同士が現れてから、第二、第三の同士が現れるのに時間はかからなかった。それどころか、あっという間に#jojogeekというハッシュタグは拡散し、ついには「トゥギャられ」るに至ったのであった。

#jojogeek
http://togetter.com/li/61974
※まとめサンクスです!

元々は後から自分でまとめるためにつけたハッシュタグだったが、完全に期待が裏切られた格好である。もちろん良い意味でだ!

皆さん本当に上手い!座布団一枚どころか第乱舞である。恐らく自分が地道にネタを綴っていただけだったら、上記の「トゥギャられ」よりももっとくだらないものになっていただろう。これはまさに「伽藍とバザール」におけるバザールモデルではないか?!

些細な試みがハッシュタグを介して爆発的に広がり、バザールモデルによってより良い(香ばしい?)ものが出来上がる。俺は完全にハッシュタグの威力を舐めていたということを思い知ったのであった。

さあ、あなたも!

「ハッシュタグを使いましょう。」

日本男児たるもの、そんなつまらないオチで締めくくることが許されるだろうか?いや、許されまい!!大方の予想を裏切って、声高らかに言おう。

「ジョジョ読もうぜ!」

と。いや、これは本当に名作だから、読んだことがなければ絶対に読むべき。

そして読んだらギークなネタを呟こう。#jojogeekというハッシュタグをつけて。

#jojogeek。それはジョジョが好きなギークのためのハッシュタグ。

0 件のコメント:

コメントを投稿