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2013-11-25

オープンセミナー徳島で発表したスライドを公開しました。

徳島オープンセミナーというイベントに招いて頂き、MySQLの運用まわり(?)の話について話す機会に恵まれた。運用といいつつ運用以外の話も色々混じっているが、平たく言うと「MySQLを使う上で躓きやすいポイント」というのが今回のお題である。セミナーで用いた資料を公開したので気になる人は参考にして欲しいと思う。


以前岡山へ呼んでいただいたときも感じたのだが、やはり休日に勉強会へ参加されるだけあって、皆さん勉強熱心である。首都圏のように毎日何かしらの勉強会があるというような恵まれた環境は、徳島にはないかも知れない。だが、スキル向上に対する真剣な姿勢は勝るとも劣らないように感じられた。

懇親会では、LibreOfficeの榎氏と色々と意見を交換させて頂いた。(というより二人でかなり話し込んでしまった感がある。)何を隠そう榎氏とは初対面だったのだが、榎氏もソフトウェアの自由を大切だと考える言わば同志である。となれば意見交換しないわけにはいかない。ただ、お互いが目指すもの、即ち「ソフトウェアの自由」というものは同じなのだが、その目標へ至るためのアプローチや考え方はかなり異なっているようである。

本ブログで何度も書いているように、私はソフトウェアの自由、とりわけそのソフトウェアがどういったライセンスで提供されているかが重要であると考えているが、開発するプロセスについてはそれほど拘ってはいない。(オープンソース的な開発手法は素晴らしいが、手法のひとつである以上、絶対的なものはない。手法は状況に応じてベストなものを選択すれば良いという考えである。大聖堂で開発しても、それが自由なライセンスで世の中に出されたならば何ら問題はないと考えている。)一方、榎氏はコミュニティこそ大切なのだとおっしゃっていた。(氏の意見を私が勝手に書くわけにはいかないので、詳細は割愛させて頂く。)誤解の無いよう断っておくと、私自身コミュニティの素晴らしさを否定するわけではない。ただ、それ以上に自由なライセンスが重要であると考えているだけである。意見の相違はあれど、きっと目指すものは同じはずなので、榎氏の活動を応援したい。

今回、徳島県絡みで一つ収穫があったのは、Joruriというソフトウェアの存在を知ったことだ。これは徳島県が使っているCMSなのだが、なんと自由なソフトウェア(かつオープンソース)として公開されている。ライセンスはGPLv3。素晴らしい!!

以前、自治体が発注したソフトウェアをオープンソースとして公開すればいいのにというような内容のエントリを書いたのはいいものの、なかなかそういう話を聞かないと思っていたら、どうやら自分が知らないだけだったようだ。既にあった!!Joruriは徳島県の市町村でも利用しているらしい。GPLv3なので、徳島県でなくても、どの地方自治体でも利用可能である。都道府県民あるいは市町村民向けのCMSが欲しいと思ったらJoruriを検討してみてはいかがだろうか。Joruriの構築や保守、改良などは需要があると思うので、そういったビジネスに参入するプレイヤーが現れても面白いんじゃないかと思う。(ただしビジネスが上手く行くかどうかについて私は保証できないので、その点は悪しからず。)

懇親会を含め、オープンセミナー徳島の実行委員の方には非常によくして頂き、楽しい時間を過ごすことが出来た。また機会があれば是非ご一緒させて頂きたいと思う。ありがとうございました!!


以下、番外編。

実は私が徳島県に訪れたのは今回が初めてである。(通過したことは何度もあるのだが、実は滞在したことは無かった。)徳島がどういう場所なのかはよく知らなかったのだけど、街並みは綺麗だし食事は美味いしとてもいい所だった。セミナーの後徳島で一泊し、翌日飛行機の時間まで若干余裕があった。そこで、市内のスポットを3箇所ほど巡ってきたので、写真(スマホで撮影)を紹介しようと思う。

まず最初のスポットは瑞巌寺。ホテルの近くにあったので立ち寄ることにした。

落ち着いた佇まいの庭園があり、普段は拝観料300円。今回は何かイベントをやっており、拝観料無しで見せていただいた。ついてる。


苔生した道。個人的にこういうのは大好物である。


灯籠がズラリ。こういうところにはやはり宗教的な色を感じずには居られない。寺なので当然か。


お次は眉山。実は昔「眉山」というタイトルの映画を観たことがあり、一度訪れたいと思っていた場所である。

眉山にはロープウェイで登る。そういえばロープウェイの本体の写真を撮るのを忘れてしまった。ロープウェイの中から見た山頂駅の様子。


まずは山頂からの眺め。幸運にも天気が良かったので遠くの方までよく見える。


山頂は公園になっているのだが、よく管理されていて美しい。ツワブキが咲き乱れる遊歩道。


モラエス像。ちょうど雲が放射状に広がっていたため面白い絵に。(テカーンと輝いているようだ。)


そして紅葉。やはり真っ赤に染まったもみじは美しい。


喉が渇いたので一休み。四国限定はちみつゆず。


側面には心憎いトリビアまで。


ところで、眉山公園は美しい公園だったが、全てをぶち壊すのが犬という存在だ。犬の散歩を許可した結果がこれだ。


このようなものを目の当たりにしては、残念な気分にならざるを得ない。徳島市は眉山公園での犬の散歩は禁止すべきだ。飼い主のマナーに期待してはいけない。観光スポットなのでこういう点にはもう少しちゃんと配慮をしたほうが良いだろう。

さて、最後に訪れたスポットは徳島城跡。駅のすぐ近くなので、あまり時間がなくてもサッと見て回れるのがポイントである。城跡をじっくり散歩でもしたかったのだが、残り時間がわずかだったので、駆け足で徳島城博物館と千秋閣表御殿庭園だけ見学した。

博物館へ足を運ぶ前に目にとまったのがこの奇妙なオブジェ。題して「熱チュウ症」だそうだ。このセンスは嫌いじゃない。ユーモアに富んだ県民性であることが伺える。


博物館の展示物は撮影禁止なので写真はない。博物館のチケットを買うと、庭園の拝観料がタダになる。(通常は拝観料50円。安い!)

庭園から博物館を観たところ。


枯山水。渋い。


横たわる大きな石橋は、徳島藩初代藩主、蜂須賀至鎮が踏み割ったとされている、らしい。

石橋を別の角度から。


このような立派な岩は見ているだけで飽きない。どのような変性作用でできたのだろうか。何億年前のものだろうか。などと想像するだけでも楽しいので、つい時間が経つのを忘れてしまう。ただ、何億年もかかって生成された自然石をこのような形で消費してしまって良いのだろうかという一縷の疑念が心に残る。そう考えると何とも贅沢な庭園だ。

番外編にオチはない。今回は駆け足であまり満喫できなかったので、いずれヒマになったらゆっくりと徳島に訪れてみたいと思う。

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