そんな折、友人がクッキークリッカーをやっているというのを知り、俺のハートにも火がついた。
「友人をぶち抜いてやる!」
ということでクッキークリッカーを始めたのだが、直ぐに友人の枚数を追い抜くことができた。そして現在ははるか彼方の枚数(1 * 10^21枚以上)へと到達し、友人からも遠い目で見られるようになったので、クッキーを効果的に増やす方法について紹介しようと思う。
前提
前提として、拡張機能やチートは行なっていない。ただしクリックの連打は自動で行うようにしている。(マウスが壊れるとかかなわないからだ。)1Z枚に到達するにはそれなりに時間がかかるので、それを了承した上で読んで貰いたいと思う。
攻略サイトとしては、WikiaのCookie Clicker Wikiを参考にした。
序盤
クッキークリッカーは、画面の左にあるクッキーをクリックすることでクッキーが増えるという何ともバカバカしい設定のゲームであるが、それだけでなく、種々のビルディングを購入することでクッキーが自動的に作成されたり、クリックすることで得られる枚数が増えたりする。
効率的にクッキーを焼くには、まずビルディングを揃えないといけない。ビルディングは単に数を増やすだけでなく、アップグレードを購入することでその効果が増すようになっている。ついついアップグレードに目が行きがちだが、序盤はほとんど効果がないと言っていいだろう。アップグレードは高価な割にはそれほどクッキーを焼く速度(CpS = Cookies per Seconds)には貢献しないからだ。アップグレードを購入するぐらいなら、より高価なビルディングを購入したほうがCpSの伸びは良い。安いビルディングのCpSが倍になったとしても、高価なビルディングが焼くことのできる枚数ほどは稼げないからだ。ババアよりファームを、ファームより工場を、と言った具合に、どんどん上位のビルディングを増やしていこう。アップグレードはビルディングが揃ってから購入しても問題ない。
上位のビルディングは、現在購入可能な最上位のビルディングを5個ぐらい購入したところで、一気に貯金(?)をして買うのが良いだろう。ビルディングの価格は同じものをひとつ購入するごとに、1.15倍高価になっていく。ビルディングを購入して得られるクッキーは、ビルディングの個数に対して線形に伸びていくことになるが、価格は指数関数的に高くなってしまうので、たくさん購入してもその効果は薄いのである。
序盤はできるだけ高価なビルディングを購入する!これが鉄則だ。
中盤
クッキーヴァースへと繋がるポータルを購入したぐらいのところで、多分行き詰まってくることになる。上位のビルディングであるタイムマシンと反物質コンデンサーはやけに高価だから。ここでアップグレードを購入しても焼け石に水だと感じるのではないか。
クッキーは放置しても増えるので、面倒なら放置して寝てしまっても構わない。すると目が覚めるといい具合にクッキーが溜まっているはずだ。しかしこれは時間効率は悪い。
というわけで、せっかちな人はぜひゴールデンクッキーを狙ってみよう。ゴールデンクッキーとは画面上にランダムで表示されるクッキーで、これをクリックすると爆発的にクッキーを増やすことができる。
ゴールデンクッキーの主な効果は2つで、ひとつは「Frenzy」。クッキーを焼く速度が77秒間の間7倍になるというものだ。CpSだけでなく、クリックの速度にも影響がある。これがほぼ半分の割合で出る。Frenzyの効果は凄まじい。クッキーがみるみる溜まっていくので気分爽快なことこの上ない。
もうひとつの重要な効果が「Lucky!」だ。これは「現在手持ちのクッキーの10%もしくはCpS x 1200(20分間相当)の少ない方」の枚数が一気に入るというものだ。限界までビルディングに投資してしまっていると貯金が少ないのでLucky!の効果は薄い。しかし、貯金がたっぷりある場合には、それがなんとワンクリックで1.1倍になる。CpS換算にすると20分相当ものクッキーが得られるのである。この効率は少々高額なビルディングを購入したところで敵うものではない。そのため、中盤ではビルディングを購入するのではなく、金を貯めて積極的にLucky!を狙うのが良いだろう。そのためには貯金がたっぷり必要であるが、どのぐらい必要なのかはCpSから計算できる。ズバリ、CpS x 12000だ。ついついビルディングを購入したい誘惑に駆られるが、それに打ち勝って貯金をしておけるかどうかが中盤の鍵である。
ただし、ゴールデンクッキーには3段階のアップグレードがある。そのアップグレードを購入するためにはゴールデンクッキーをそれぞれ7枚、27枚、77枚とらなければいけない。1つ目、2つ目のアップグレードはそれぞれゴールデンクッキーの発生頻度が2倍になる。この効果は非常に大きい。貯金をしてLucky!を狙うのは、ゴールデンクッキーを2段階目までアップグレードしてからでも良いだろう。そこまで進めばゴールデンクッキーで通常の何倍ものスピードでクッキーを稼ぐことができるので、ビルディングの購入やアップグレードによるCpSの増加よりもはるかに効率が良い。
ちなみに、この時点で、先にクッキークリッカーを始めた友人を置き去りにしてしまった。
中盤のアップグレード
先ほど、ビルディングのアップグレードはあまり効果がないということについては既に述べたが、それ以外のアップグレードは積極的に取るべきである。具体的には次の3つだ。
- 猫
- カーソル
- ゴールデンクッキー
猫は解除した実績の数に比例して、CpSを底上げする効果がある。なので猫のアップグレードを取ると共に、実績の解除は積極的に狙っていく必要がある。実績の中にはビルディングを一定数購入することで得られるものや、アップグレードを一定数購入することで得られるものなどもあるので、実績解除のためにそれらを購入するのはアリだろう。
カーソルのアップグレードはクリックしたときに入るクッキーの入り方に関係してくる。クリックはあまり多用しないというのであればとらなくても構わないだろう。
中盤その2
ゴールデンクッキーを合計77回クリックすると、新たな世界への扉が開かれる。
ゴールデンクッキーの3つ目のアップグレード「Get Lucky」を取ると、Frenzyの効果時間が倍になる。すると、Frenzyの効果があらわれている間に、さらにもうひとつゴールデンクッキーを取ることができるようになる。Frenzyの効果が積み重なることはないが、なんとLucky!はFrenzyと相乗効果が得られるようになっている。FrenzyによってCpSが7倍になるので、Lucky!によって最大CpS x 1200 x 7 = CpS x 8400のクッキーが一瞬にして手に入ることになる。これはアツい!そのためにはCpS x 84000に相当するだけの貯金を持っていなければならないという点に注意しよう。
Cookie Clickerは放置ゲーのように思われがちだが、実はゴールデンクッキーをガンガンクリックして連鎖を狙うと、ただ放置するよりもずっと多くのクッキーが得られるようになっているのである。
ババアは罠
このゲームはクッキーババアのゲームだと言われるほど、ババアのインパクトは強い。その様子は、江添氏のババア補完計画というエントリからも伺うことができる。
ババアがまるでミュータントのように、意思が統一され、さらには脳神経までが接続され、CpSが爆発的に増えるという、何ともSFっぽいマニアックな設定になっており、ついついアップグレードする誘惑に駆られてしまうだろう。だが待って欲しい。ババアを最強にアップグレードしても、反物質コンデンサーのCpSには遠く及ばないのである。
これは巧妙に用意された罠だ。ダメだと頭ではわかっていても、ついつい興味がわいてババアを進化させてしまう誘惑に駆られる。そしてアップグレードをすると、その先に待つのはレッドクッキーである。ババアはOne Mindというアップグレードを取ることで、CpSが増える代わりに凶暴になり、その結果ゴールデンクッキーの代わりにレッドクッキーが出るようになってしまうのだ!
レッドクッキーの効果はゴールデンクッキーとそれほど変わらないように見える。だが、Frenzy → Lucky!の連鎖がの確率が低くなるのは非常に痛いし、Ruin!によるダメージはとても痛いので、貯金をためておく戦法は使いづらい。どの程度の割合でレッドクッキーが出るかはババアの怒り具合で決まるのだが、最終的に怒り全開の場合、レッドクッキー100%の状態になってしまう。レッドクッキーをクリックすることによる期待値はプラスなので、平均すると損をすることはないのだが、効率では遥かにゴールデンクッキーより劣るので、美味しくいただけないのである。
ババアの誘惑に負けるな!
それがこのゲーム最大の攻略法であると言える。
自動化
ゴールデンクッキーを漏らさずクリックすればガッポリ稼げるということは理解して頂いたことだろう。だが、延々とゴールデンクッキーが出現するのを待ち、ひたすらクリックするというのは極めて単調な苦行である。そこで、「自動でクリックしてくれればいいのに」と考えるのはごく自然なことではないだろうか。人がつきっきりでクリックしても自動でクリックしても効果が変わらないのなら、人がそれをやる意味などはないはずだ。
というわけでゴールデンクッキーを自動でクリックさせる方法について紹介しよう。
まずは次のスクリーンショットぐらいまでウィンドウを小さくする。筆者が利用しているのはFirefoxだが、ChromiumやChromeではメニューが邪魔をしてここまでウィンドウを小さくすることができないので、クッキーをクリックするためだけにFirefoxを利用するのもアリだろう。ゴールデンクッキーは画面のランダムな場所に出現するのだが、このウィンドウサイズなら出現する場所は非常に限られるので、同じ場所をクリックしていればゴールデンクッキーを確実にゲットできるというわけだ。ただし、画面の左上はマウスオーバーすることでカーソルのステータスが表示されるエリアである。カーソル(ビルディングとしての)のステータスが表示された状態ではゴールデンクッキーをクリックすることはできないので、マウスカーソルの位置をうまく調整してやる必要がある。具体的には、「per second」の「c」文字にかぶるあたりがちょうどいい。
あとはマウスを定期的にクリックするように仕掛けを準備すれば良いのだが、Linuxならxdotoolで望みどおりの動作をしてくれる。例えば次のようなワンライナーで5秒に1度クリックするようにセットしておけば、あとは基本的に放置しておけば爆発的にクッキーが増えていく。
while [ 1 ]; do xdotool click 1; sleep 5; done
他のプラットフォームでクリックを自動化する方法については、筆者は知らないので自身で調べて欲しい。
自動化その2
実は画面をミニサイズにしたときには、クリックすることでクッキーが得られる「でかいクッキー」も画面の中に含まれている。だが残念なことに、カーソルのステータスやクッキーの枚数表示などに邪魔されて、「でかいクッキー」をうまくクリックすることができない。ゴールデンクッキーを取りつつ、でかいクッキーも連射することが出来れば最高である。何故なら、Frenzyの効果はClick Frenzyの効果とも重複するからだ。すると、1回のクリックの効率が777 x 7 = 5439倍にもなり、ものすごいスピードでクッキーが溜まっていくことになるからだ。先ほど紹介したxdotoolでスリープを入れなければ超高速な連射が可能であり、xdotoolを使えばClick Frenzyで得られるクッキーの枚数はさらに凄いことになる。
だが、Click Frenzyが出現する確率はたったの3.325%。人が画面とにらめっこしてFrenzy → Click Frenzyのコンボを当てるのは非常に根気が要る作業だ。地道に人間が狙うには、期待値が低すぎる作業であるように思う。「あの邪魔な文字さえなければ自動的に莫大なクッキーが手に入るのに!くわッ!!」その想いが高まれば、「だったらちょっとどかしてしまえばいいじゃない」という考えに至るのは極めて自然な流れであると言える。
邪魔な要素を横に避けておくのは簡単だ。邪魔なものが表示されているときに右クリックして、「要素を調査」し、CSSのプロパティで配置を変更すれば良い。例えばtopを-1000pxなどにすれば、画面から退場してくれる。要素自身を削除してしまうと、肝心のでかいクッキーが消えてしまうので注意しよう。邪魔者さえいなくなればもうクッキーは自動でクリックし放題だ!ゴールデンクッキーも回収できるし、普段から連射でクッキーをクリックしまくっていれば、Click Frenzy抜きにしても、クリックによって得られる枚数は馬鹿にならない。
「要素を調査」するのはちょっとズルをしているような気がしなくもない。それが生理的に受け入れられないという人は自動化をしないほうがいいだろう。
天国への階段
最終的にこのゲームが目指す場所はどこだろうか。終わりがあるようで全く先が見えないゲームである。
「1ペタ枚のクッキーを焼いた」「全ての実績を解除した」というキリの良いところで止めた人は多いのではないかと思う。筆者のように1Z枚以上のクッキーを生産した人は、果たしてどれだけ居るだろうか。
ちなみに、上記のような自動化を行なっても、1Z枚を突破することはできない。何故なら、ビルディングの価格が指数関数的に上がっていくため、単にビルディングを増やすだけではCpSは増えないからだ。だが、このゲームはさらに「その先」がある。そう、「リセット」だ。
リセットをすると、これまで購入したビルディング、アップグレード、そっして貯金していたクッキーまでも、全てを失うことになる。すべてのアップグレードを購入した!という人は、そこへ到達するまでそれなりに時間をかけて来たことだろう。従ってそれらをリセットするなんて真似はおいそれとはできないはずだ。
だが、先に進むにはその試練を乗り越えなければならない。過去の自分を捨て去ることでしか、新たな自分には出会えないのである!!それはゲームとて同じこと。
リセットの方法は簡単だ。メニューから赤い文字で書かれたResetを選べば良い。警告文が表示されるので、それでも構わず先に進むべし!
クッキーやビルディングはゼロになってしまうが、そのときリセットされた枚数に応じてHeavenly Chips(以下HC)というアイテムが残る。なんとHeavenly ChipsはCpS加速装置なのだ!HC1枚につきCpSが+2%される。合計1テラ枚のリセットでHC1枚。当然多くのHCを得るのに必要なクッキーのリセット枚数は、HCの数が増えるごとに大きくなっていく。1ペタ枚だと44枚のHCが得られる。1000倍のクッキーをリセットしても、たった44倍しかHCが得られないなら大したことはないじゃないかと思うかも知れない。必要なリセット枚数については、Wikiaに数式が載っているので見て欲しいが、必要なリセット枚数はHCの枚数の2乗に比例している。
HCの効果がなかなか侮れない。というか意外と枚数が増えていく。筆者のセーブデータでは、現在84264枚のHCがある。168,528%ものCpS増加が期待できる。このレベルまで到達するとアップグレードやビルディングの購入はものすごいスピードで進んで行く。ものの5分で反物質コンデンサー50台が手に入るレベルである。セーブデータをおいておくので、興味のある人は試して見て欲しい。(下記のセーブデータを試す前に自分のセーブデータを取っておくのを忘れずに!)
漢のクッキーセーブデータ
クッキークリッカー専用のマシンで自動的にクッキーを増やし、1日1回リセットしてHCを増やす。この戦法でほとんど手をかけずにトータル3.5ゼタ枚程度のクッキーを焼いた。だが、ここに来てクッキーの伸びに陰りが出てきている。果たして1ヨタ枚に到達することは可能なのだろうか。人は天国の階段を昇りつめることは出来ないのか!!
というほどのめり込んでるわけではないので、このエントリを最後にそろそろ止めようかと思う。
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