今日は敢えてmixiを斬らせてもらう!なぜか。そうすることによって伝えたいことがあるからだ。
筆者とmixi
筆者はmixiのことが嫌いとかそういうことは一切ない。実はmixiはかなり長い期間使っている。最近はあまり真面目にやらなくなったが、昔はかなり熱心に日記を更新していた。文章を書く練習をしたかったからだ。
当時はまだブログという言葉が流行しておらず、日記という呼び方が主流であったように思う。自分もそのような活動をしたかったのだが、如何せん文章力に自身がなかった。「きっとこんな拙い文章ではdisられまくるに違いない。インターネッツ怖い。」当時は今ほどオープンな雰囲気ではなかったように思う。そして、日々の出来事を如何にエキサイティングな文章に落としこむかということを目指して、日記を書きまくった。mixiという、ごく限られた親しい友人の反応を見ることができる環境は、文章の練習をする場としてかなり重宝させていただいたと思う。数年間修行をしてから、ようやくブログを書いてみようと決心して、本ブログを開設するにいたった。
mixiなくしてこのブログはなかったと言っても過言ではない。それだけにmixiには思い入れがある。だからもっとしっかりして頂きたいのである。
ユーザーが求めてるのは情報
なぜ人はmixiをやっていたのか。それは、そこには他では得られない凄い情報があったからだ。
mixiをやり始めた当時、それはもう面白くて仕方がなかった。無沙汰にしている友人・知人と再開するというのはとてもエキサイティングな体験だった。コミュニティもまあまあ面白かったが、あれは友人との共通の話題を作るためのオマケのようなものだと思っている。
友人の友人一覧を見ると、そこには自分の友人一覧には含まれていない(リアルの)友人が居たりする。そしておもむろに「追加リクエスト」を送って再開を果たし、思い出話などを致すことになるわけだ。足あと機能も役に立った。友人と思しき人の足跡が残っていれば、こちらからコンタクトを取ることが可能だったからだ。(ちなみにmixiは本名ではなくニックネームでやっているので、ニックネームを知らない人は誰だか分からない。)
最近連絡がない友人の情報というのは、何者にも代えがたいものだった。特に筆者のようにネットでのつながりが多い者にとってはとても役に立った。ネットでの関係は一旦切れたらそれで終わりだからだ。
しかし、そのような友人再発見の活動には終わりが待ち受けていた。それは次のような要因によるものだ。
- リアルの友人の数は有限である。
- 他のSNSのほうが優れている。
どうやって繋がるか
mixiが開始当初「招待制」だったことはとてもアドバンテージがあったように思う。招待を送り、OKを貰えば友人として追加されるからだ。それがねずみ講のように広がれば、あっという間にmixiのユーザー数は増えるし、「友人の友人」の数も増える。だから友人の友人一覧を覗くのが楽しかった。
そういった意味では、mixi同窓会の登場は良かった。先程述べたような2つの理由から、友人探索はいずれ頭打ちになってしまう。だから学校というキーワードで検索をすることによって友人が広がるのは面白かった。
その反面、mixiアプリは最悪だ。アプリに友人を誘うことでポイントが入ったりしたのでコミュニティページ等で友人を追加したことがあったが、そのような友人とは元々つながっていないので特に会話することもない。確かに友人の数は増えたが、おかげで友人一覧は数だけが膨張して密度が薄くなってしまった。
そして、Facebookやtwitterの居心地が良くなったこともあり、自然とmixiからは足が遠のいてしまった。
Facebookに学べ
ユーザー数がずっと多いからとかそういう意味でFacebookが優れていると言いたいわけではない。単純に「繋がる機能」でFacebookはmixiより格段優れているのと筆者は思っている。どのような点でか?
まず第一に、Facebookでは友人が誰かと繋がると、「○○さんと××さんが友だちになりました」という通知が出る。実はこれが巧妙な仕掛けで、ふと通知を見た時に「あー、この人知ってるよ!」と分かればそこから友人の輪が広がっていくのである。mixiと比べると、能動的に友人を探す手間が格段に少ない。ずっとカジュアルに友人が増えていく。
次に、何気に役に立っているのが「誕生日通知」だ。誕生日は誰でも1年に1回やってくる。そのときに「おめでとう」と言うことで、少しでも言葉を交わすことが出来る。何も更新しなくても通知が来るとうのは、Facebookが飽きられない理由のひとつではないだろうか。
友人の友人一覧を開いたときに「共通の友人一覧」が表示されるのも便利だ。「まだ友だちになっていない」ということが、一覧を見れば分かるからだ。
エキサイティングな出会いを
などという事を書くと何だか出会い系サイトのようだが、既存の知り合いと繋がることを主眼に置いているという点で、SNSと出会い系サイトは異なると思う。(SNSが出会い系のような目的で利用されている実態はあるが、それは本来の機能ではないはずだ。)
だが、人々がSNSに期待しているのは間違いなく他者に関する「情報」だ。すでにSNSは「既存の知り合いと繋がる」という目的は果たしている。コミュニティのOFF会等で趣味の仲間等と繋がるといったことも果たしている。mixiが成すべきことは既にある機能のデザインをいじったり改良するなどではなく(それも大事だが!)、今までにない出会いの場を演出することではないだろうか。
具体的にどうするかというアイデアはないけど、例えばロケーション情報をもっと活用するといったことはあってもいいかも知れない。あと、mixiページがあまりにも残念過ぎるという点にはここで言及しておきたい。もっと人と繋がることに役立つように機能を設計しなおしたほうが良いだろう。
なくても良いもの
情報には取捨選択が必要だ。何かに注目して欲しかったら不要な情報をカットすることが必要になる。mixiにおけるその代表格が「mixiニュース」だと思っている。なぜか?
まず第一に、トップニュースに上がってくるものがアホな内容のものばっかりだということだ。例えば今朝は「斬新すぎ? おかんの驚愕弁当」というものが上位に表示されていたが、おいおいそれってニュースなのかよ?と言いたくなる。(ソースはマイナビだ。)ニュースサイトからの情報だし、そういうのが好きな人も居るかも知れないけど、それを「ニュース」に含めてしまうのは何か違う。
真面目なニュースであってもついてるコメントがひどい。思わず目を覆いたくなるような(どのようにとは言わないが)酷いコメントが目立つ。コメントを読んでいるとうんざりした気持ちにしかならないことが多い。
mixiニュースから「気が合って出会いが始まる」といったことはレアケースなので、mixiニュースなんかやめてしまえばいいんじゃないだろうか。ぶっちゃけFacebookの「シェア」と同等の機能で十分だ。ユーザーは友人が話題にしてるニュースを見たいのであって、mixiによってキュレーションされたアホなニュースを読みたいわけではない。単に「滞在時間を長くしたい」という動機であれば本当にやめるべきだ。金とコンピュータリソースを溝に捨ててるようなものだろう。
もしどうしてもニュースを継続するなら、せめて次のような改善がなされるべきだ。
- 純粋なニュースだけを表示する。
- 日記を評価順に表示する。
日記
便利なブログサイトが乱立している現在、あえてmixiの日記機能を使う理由は何だろうか。筆者は外部のブログからmixi日記への連携は行なっていないが、友人の多くは連携によって外部のブログで日記を書いているようだ。
mixiにあるべきなのは「日記」なのだろうか。ブログのようなものが欲しければユーザーはブログを選ぶんじゃないだろうか。それともFacebookのように、単に長いコメントを残せるだけじゃダメなんだろうか。
mixiの中の人は日記をどのように考えているのだろうか。SNSの中心的な機能として捉えているのだろうか?それともお荷物的存在として考えているのだろうか?(筆者に言わせれば日記はもはやSNSにとって別に無くても良い機能だ。)
もし今後も「日記」機能を継続して運営していくなら、どうか幾ばくかの改善をして頂きたい。具体的には次の3点だ。
- 日記検索・・・過去に書いた日記を見直したいと思うことがたまにある。あれなんだっけなー?あそこに行った時見たものはなんて名前だっけ?そういったとき検索機能がないのはいただけない。というかふざけてる。致命的な欠陥であるように思う。
- 日記の外部公開・・・公開範囲をmixiの外部にも広げられるようにしてはどうだろう。Google検索からのトラフィックというのは馬鹿にできない。現在は公開範囲を狭めることはできるが、mixiの外部にまで公開するということはできない。そうしたければ外部のブログを使えよ!という話になるのだろうけど、そうすると今度はmixiの日記が使えなくなってしまう。そういう意味では「両方使えるようにする」という方法でも良いかも知れない。
- 日記のランキング・・・mixiでは知らない人の日記はまず読まない。知らない人の日記を任意に選択して読んでも別に面白くないからだ。せめて人気やアクセス数でソートする、タグ付けする、タグでフィルタするといった機能はあったほうが良い。
まとめ
いちギークの偏った意見であるが、言いたいことは概ねこのような内容だ。バッサリと斬ってばかりなので参考にならないかも知れないが、ユーザーの意見として聞いて頂けると幸いである。ぶっちゃけ(主に不満がたくさんあるため)最近個人的にはほとんど使っていない。とはいえ、mixiのユーザー数はまだまだ凄いと思うので、ぜひそれを活用してこれからも頑張って頂きたいと思う。
mixi日記の検索機能はだいぶ前から実装されています……。
返信削除自分の日記か、検索を許可している人のだけですが。
>mixiニュースから「気が合って出会いが始まる」といったことはレアケース
返信削除>純粋なニュースだけを表示する。
>日記を評価順に表示する。
いやいやそれは Okuno さんの使い方がそうなだけで
それを他人に強制するのは乱暴ですよ。
私は
1.mixiニュース
2.そこからリンクした日記
3.リアルタイム足跡機能
の3コンボでゆるいマイミクが劇的に増え
充実してましたが。
また、確かにmixiニュースの記事そのものは
クソなものが多いですが
そこに人が集まる以上「価値」があるのであって
それをどう活かすかは踏む人次第。
「俺様が見たくないから削除しろ」っていうのは
唐突に足跡機能を削除した mixi 運営と同じレベルです。
まあだからmixiトップページを自分好みに
カテゴリごと表示・非表示・移動が簡単に
出来ればいいんですよね。
ニュースが嫌な人はニュースを非表示。
マイミクの日記更新だけを最上段に移動。
とか。
初めまして、Mikiya Okunoさん
返信削除>なかやままさひろさん
日記検索は、
ーーー引用開始ーーー
※1週間分の全体に公開されているmixi日記が検索対象です。タイトル、本文より検索を行います。
ーーー引用終了ーーー
となっているようです。
http://mixi.jp/search_diary.pl
自分の日記の検索って、出来ますか?
私も過去の日記を探すのに必死になったことがあります。
なかやままさひろさん、
返信削除コメントありがとうございます。何故検索機能がないと思い込んでいたのかが分かりました。プレミアム機能なのですね。
davy さん
返信削除コメントありがとうございます。
> 「俺様が見たくないから削除しろ」っていうのは
これは私の主張している主旨とは違いますね。私が言いたいのは「それってSNSとしての機能に本当に必要なの?どれだけ繋がるということに貢献してるの?」ということです。
ただ、あなたのようにニュースによってマイミクが充実するという例があり、その傾向が多いのであれば残しておくべきでしょうが、長年ニュースが運用されているにも関わらず過疎化してしまうのであれば統計的にはそのような傾向は少ないのではという仮設が成り立つので、やはり検証や見直しがあっても良いのではないかと思います。