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2009-05-15

Nokiaは引くタイミングを間違ったんじゃないだろうか。

今日は徒然なるままに今使っている携帯端末について語ってみようと思う。

俺は携帯電話はNokiaのE71を使っているのだが、これがなんとも具合がいい。E71はQWERTYキーボードを搭載している硬派なスマートフォンなのだが、Nokiaによる日本撤退によって発売が中止になってしまった幻の端末でもある。どうやってE71を手に入れたのかというと、海外携帯を扱ってるショップで買った・・・というわけではなく、昨年とあるギークな友人(現在iPhoneユーザー)からもらい受けたのである。幸いにしてそのE71端末はSIMロックフリーだったので、それまで使っていた携帯からSIMカードを差し替えれば使うことが出来たのだ。

E71がどんな端末なのかは、NokiaのE71公式ページImpressのレビュー記事なんかを参照してくれるといいだろう。

貰ったE71は英語版だったので、もちろんインターフェイスは全て英語である。しかしコンピュータのドキュメントを日々読みあさっているギークにとって、英語のインターフェイスは苦ではないはずだ。(むしろ俺は日本語より使用するメモリ量が少なく嬉しいぐらいである。)初期状態では日本語のフォントそのものが入っていないので日本語のウェブページやメールが見れなかったり、変換ソフトが入っていないので日本語の入力が出来ないという問題はあるのだが、Nokia端末に日本語のフォントをインストールする方法はググればすぐに出てくるし、日本語入力は+Jをインストールすることで対応が可能だ。自分で色々とDIYできる人なら、E71をセットアップするのはそれほど苦労はしないだろう。

ひとたびE71を使い始めると、これがなんとも具合が良い。iPhoneのように斬新な使い勝手はないが、スマートフォンの定番であるSymbian OSを搭載した端末の進化版として見れば非常に秀逸である。動作はキビキビとしていてレスポンスも良く、QWERTYキーボードは入力しやすく、さらにE61と比べて小型になったのでグリップ感もいい。Webブラウザもメールもストレス無く使うことが出来る。iSync用のプラグインを使えば、OSX上のアドレス帳やカレンダーとの同期もBlootoothで行えるので楽ちんだ。iTunesで管理しているMP3ファイルを簡単に転送できるのもポイントが高い。もちろんそれらを着信音に設定することだって可能である。

E71の前は同じくNokiaのN95を利用していたのだが、これはこれで優秀な端末である。どちらもSynbian OSを搭載しているので、基本的な操作方法は同じであるが、N95にはQWERTYキーボードはなく、代わりにカールツァイズ社製のレンズを用いた500万画素のカメラを搭載していたり、ミュージックプレイヤー用のボタンがついているなど、マルチメディア機能に主眼を置いた端末である。E71と比べると多少のもっさり感は否めないが、もちろん実用に耐えるレベルである。(E71がサクサクし過ぎなのだ!!)N95はマルチメディア携帯であり、E71は王道のスマートフォンである。自分はどちらが好きかといえば、もちろんE71だ。ギークだから。

正直言ってE71が日本で発売されなかったのが残念でならない。Nokiaは撤退するタイミングを間違ったかも知れないと思う。E71はこれまでの Nokia携帯のイメージを一新するぐらいの使い勝手の良さがあるので、一定のユーザーを獲得できていたかも知れないのに。撤退するなら少なくともE71 をリリースしてからにするべきだったと思う。

ところで、なんでマックユーザーなのにiPhoneじゃなくSymbianを使ってるんだ?と思われるかも知れないが、それは一言でいうとへそ曲がりだからだ。流行りすぎてると飛びつきづらいというかなんというか。だがそれだけではE71を選ぶ理由にはならない。iPhoneを避けるだけなら別に他の端末でもいいからだ。なぜE71なのかというと、やはり見た目がカッコイイからである。そしてiPhoneより一回り小さくて薄くて軽い。それでいてQWERTYキーボードが搭載されていて、なおかつカラーリングも渋めで落ち着いている。とまあ、好みの問題なのである。ちなみに、iPhoneとE71のサイズの比較はこんな感じ。

E71: 114 x 57 x 10 mm / 127g
iPhone: 115.5 x 62.1 x 12.3 mm / 133g

世界ではまだ高いシェアを獲得しているNokiaであるが、日本市場では苦戦した挙げ句に撤退してしまった。iPhoneやWindows Mobile、Black Berry、Androidなどのライバル達はいずれ劣らず強力なので、この先は海外でのシェアも危ぶまれるところである。Symbian OSといえば今はオープンソース化に向けて着々と準備を整えているところであるが、今後もシェアを獲得できるかどうかはオープンソース化が成功するかどうか、オープンソース化することによるメリットをどれだけ活かせるかということに掛かっているのかも知れない。

オープンソース携帯と言えばAndroidである。こちらは端からオープンソースであることを謳っている端末であり、オープンソース化のメリットを最大限に享受するなら迷わずこちらを使うべきなのかも知れない。正直凄く期待しているのだが、残念ながらまだオトコのハートをガッチリ掴む端末が出てこないのである。ちょっと古いけど、JornadaとかSigmarionとか、もしくはNokia E90みたいなゴツい感じの端末が出れば迷わず飛びついてしまうだろう。

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