日本はかねてよりFreeBSDの人気が高い。最近はLinux人気に押されてしまったように思うけれども、依然として現場でFreeBSDを使ってます!という話を聞く。WikipediaのページにはわざわざFreeBSDを使ってる人達(例は3つしか挙げられてないがビッグネームばかりである)が掲載されている。これにはユーザー達のFreeBSDに対する深い愛情を感じざるを得ない。
FreeBSD 7.0がリリースされてから長らく経つが、FreeBSD 7.0向けのMySQL公式バイナリはこれまで存在していなかった。が、5.1.32からFreeBSD 7.0向けのバイナリの提供が開始されたので、FreeBSD 7.0上でMySQLを使うときにはこちらを利用して欲しい。
portsコレクションを利用してもいいが、公式のバイナリはチューニングやQAテストが十分に行われているのでお勧めである。
日本にはまだまだその他のBSD系UNIXを利用しているユーザが数多く存在すると思うが、残念ながらバイナリを提供しているのはFreeBSD向けだけであるので、MySQLを利用する際はpkgsrcなどでインストールして頂きたい。
ちなみに、FreeBSD 7.0ではMySQL利用時の性能が格段に改善しているそうである。他のOSとのベンチマーク比較が公開されているが、その中でも特にこのグラフ(並列処理におけるLinuxとの性能比較)やこのグラフ(各種OS同士の性能比較)、さらにはこのグラフ(古いバージョンのFreeBSDとの比較)などは非常に興味深い。FreeBSDは元々軽快に動作するOSだったが、高負荷時の並列処理性能が劇的に改善しているのがこの結果から見て取れる。また、FreeBSDは以前からネットワーク処理性能が良いという点で定評があるが、7.0でさらに改善されたようだ(この記事などを参照)。
人間、Ubuntuなど楽なOSを使ってしまうとなかなかFreeBSDのように傾向の違うOSに手を出すのが億劫になってしまうかも知れないが、高性能、実績、高信頼性が揃ってきつつあるFreeBSD 7.0は手間を掛けても利用するだけの価値があるように思う。MySQL 5.1.32からバイナリが提供されたことにより、MySQLを快適に利用できる新たな選択肢となるだろう。
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