http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20378023,00.htm
飛ぶように売れている当該製品であるが、その理由は何をおいても低価格であり、そのような価格設定を実現できる構造はいかなるものか、オトコならば興味を覚えずには居られないというものだ。
Eee PCの構造は非常に興味深い。構造が想像以上にシンプルなのである。Eee PCはサイズがかなりコンパクトなのであるが、その割には高度な基盤技術も必要としていなければ、無理に詰め込んでいる風でもないのである。まさに余分な機能を省いただけなのである。
このような構造を見て思うことは、日本のノートPCメーカーとは方向性が全く違うということである。ソニーのように無闇に高級路線へ走ったり、Felicaポートや指紋認証により付加価値をつけたり、テレビが見られるようにしてみたり、本来求められる性能とか機能とは違うモノをつけて客からお金をボッタクろうとする。
方やEee PCなどの低価格ノートは注文が殺到し、方やソニーのように売れ行きが大きく落ち込む。この不景気なご時世にどちらがユーザーのニーズを満たすのかは一目瞭然であろう。
低価格PCで最も不満点が多いのは液晶の解像度やサイズである。ここを改善すれば低価格PCはもっと売れる!!ぜひ日本のメーカーには1280x800以上の解像度を持った低価格PCを発売し、顧客を取り戻して頂きたい。いや、別にそのようなPCでなければならないというわけではないが、顧客を取り戻せなければ早めにPCから事業撤退したほうがいいだろう。Eee PCはクリステンセン氏がいうところの破壊的技術であり、もうメインストリーム向けノートには明るい未来はないのだから。
ところで、Lenovoも低価格PCをリリースした。これによりさらに低価格PCの人気に拍車がかかるように思う。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/05/news023.html
どうしても低価格ノートPCの魔の手から逃れたければ、Appleのように明確な差別化をすることである。
日本のノートPCは良くも悪くも無個性であるように思う。話は5〜6年ほど前までさかのぼるが、俺は解像度の高いノートPCを求めていたのだが、ほとんどのメーカ、ほとんどのモデルの液晶はXGAであった。その中でキラリと光るVAIO-Z(SXGA+)に俺は惹かれて即座に購入した。(OSはWindowsからUbuntuになったが今でも現役である。)今でこそ高解像度の良さにユーザが気づき始めたのか、非常にもてはやされているが、当時はそのような機種はほとんどなかったのである。
そして、今の機種はよくも悪くも全部入り携帯のようであり、何が特徴なのかがぼやけてしまっている。何かの機能を諦めてまでも強烈な個性を出すのは非常に勇気の要ること(売れなかったら機能がなかったせいだ!と責められて責任を負わされる)であるが、今なぜ世界中がiPhoneに熱狂しているかを、日本のPCメーカーはもう一度よく考えてみる必要があるのではないだろうか。
だからと言ってSphereのようにキテレツなものが開発されることのないよう、祈るばかりである。
0 件のコメント:
コメントを投稿